ポーカー(テキサスホールデム)のマルチウェイポットにおける2つの戦略|レイズとSPR

ポーカーでは、強いハンドで参加することを決めておくと、多くの場合1対1(ヘッズアップ)という状況になります。

しかし、ルースなゲームの場合はそうではありません。

ルースとは、手広いハンドで参加すること。

例えば、Aを持っていたら参加しようだとか、強そうなハンドに見えるから参加しようといった感覚でゲームに参加します。

その結果、マルチウェイという状況ができあがります。

マルチウェイとは、プリフロップの時点で3人以上が参加しにきていること。

では、そのマルチウェイに頻繁になる場合、戦略はあるのでしょうか?

keu
エムホールデム(ゲームアプリ)はマルチウェイの傾向が強いかも!
参考文献は「エド・ミラーのポーカースクール」です。

ポーカーでマルチウェイを勝ち抜く方法2選

みんな参加するようなマルチウェイポットになった場合。

このときのゲームの傾向として2つあります。

プリフロップにおいて。

  1. リンパ―がレイズ(大きめ)に対してはフォールドしがち。
  2. リンパ―が、レイズ(大きめ)に対してコールしがち。
    (リンパ―⇨プリフロップでレイズをせずにコールして参加する人)

これらに対処する戦略をそれぞれにおいて見ていきましょう。

keu
それぞれの戦略を考えるんだね!

フォールドする人が多いテーブル向けの戦略

フォールドする人が多い場合には、レイズが有効な戦略です。

例えば、あなたがBTNだったとして、あなたの前の人たち全員がリンプインしていました。

もし、あなたもコールをしたとしたら、みんないっせいに勝負に参加。

そうなると、いくらあなたが良いハンドを持っていても、勝率が下がってしまいます。

そんなときは、レイズ!

少し大きめのレイズをして、みんながコールできないようにしましょう。

ある考え方によれば、リンパ―1人につき1bb追加してレイズするのが良いのだとか。

例えば、あなたがBTNで前のUTG、HJ、COがリンプしていた場合に普段は3bbオープンレイズのところを、6bbオープンレイズします。
(正確なデータには基づいていません。)

keu
リンパーもハンドに期待できない場合は下りる場合が多いよね
全員がフォールドしてくれても、あなたはその場でポットを獲得できます。
さらに、誰かにコールされたとしても、何人かを下ろすことができていればあなたは自分の勝率を高めることができるのです。

レイズにコールする人が多い場合のテーブル

コールする人が多い場合でも、やはりレイズが有力な戦略です。

ただしレイズするハンドは慎重に選びましょう。

本を引用します。
著しくルースなゲームに参加し、プリフロップでポットが非常に大きくなる場合、あなたは早々にボードに強くヒットできる、ポケットペアやハイカードハンドでプレイすることに集中すべきだ。強くなるためにボードが開かれる必要のある、スーテッドコネクタのようなハンドをプレイするのは、やや控えたほうが良いのだ。
keu
ポケットペアやハイカードのハンドがいいよ!
ところで、なぜ早々にボードにヒットできるカードを選ぶ必要があるのでしょうか?
それにはSPRが関わってくるのです。
SPRとは、ポット額に対する残りスタックの比率。
(Stack to Pot Ratioの略)
参加者の最小スタック÷ポット
具体例でみていきます。

ポーカーのSPRとは?

あなたがリンパ―を下ろそうと高めのbbをレイズしても、何人もそのリンパ―がコールすることがあります。

この場合、初めからポッドが膨らんでいるので、恐ろしく見えることも!

しかし、あなたは強いハンドで参加している。

相手は弱いハンドで参加しているので稼ぎ時です

そんなときに考えたいのがSPR。

keu
ポットにいくらあるかと、自分の残りのスタックはどれくらいかを計算するんだね!

具体例を比較して、あなたがどんな戦略をとればいいのか見ていきます。

①(BB2ドル、SB1ドルのテーブルの場合)
2人のプレイヤーがリンプしている状況で、あなたは10ドルへレイズ。
二人ともコールしてきます。
この場合、ポットには33ドル。
参加者の中で最小スタックは190ドル。
この時点でのSPRは6。
(190÷33=約6)
この場合は、あなたがフロップ以降にレイズしたりコールしたりする余裕があり、意味のあるアクションが繰り返されます。

keu
ターンやリバーまで様子をみて、レイズしたりチェックしたりと、駆け引きができるんだね!

②(BB2ドル、SB1ドルのテーブルの場合)
4人のプレイヤーがリンプしている状態で、あなたは14ドルへレイズ。
4人がコールしてきます。
この場合、ポットには73ドル。
参加者の中で最小のスタックは150だとします。
この時点でのSPRは約2。
あなたと相手はSPR2の場合に、相互にオールインをする覚悟を決めて勝負に参加することになります。

keu
ターンやリバーまでじっくりみることなく、その前にオールイン状態になるかも!
このSPRの数値によって、あなたの戦略は変わってきます。
スタックが深い時(SPR値が大きいとき)は様々な戦略がとれます。

SPR6(スタックが深い時)の場合

例えば、スーテッドコネクタはターンやリバーまで耐えることで大きな利益を生み出すことができます。
相手がフロップでワンヒットしていた場合に、強くベットをしてくる!
そんな状況で、あなたがスーテッドコネクタハンドをもっていた場合は、そのベットを受けることができるのです。
そして、何%かでも強い役ができた場合、相手がベットした分は、そのままあなたの利益になります
また、降りるべき時におりることを選択できますし、ベットを決めることもできます。
keu
スタックが深いといろんな戦略が練れるね!

SPR2(スタックが浅い時)の場合。

SPRが低いとターンやリバーまでみることができない場合があります。
利益率から考えてその時点でフォールドできない状況になるからです。
例えば、ターンやリバーを待って強い役を作る低めのスーテッドコネクタの場合。
ターンやリバーを見ることなく、オールインを強制させられることになってきます。
SPR2の場合、あなたがすべてのスタックをかけて勝負に出たとしても、ポットが何%かで取れればその見返りが返って来ると考えられるからです。
あなたのスタック量が少ない時にオールインしても恐くないと思うのは、このSPRが低いというのも一要因です。
keu
スタックが少ないと、オールインしてもいいかなって思う!
勝負にフォールドしないと決めることをコミットする、といいます。
SPRが低い状態だと、コミットを早い段階で考えることが多くなります。
その結果、ターンやリバーまで待たなければいけない低めのスーテッドコネクタハンドでは、早々にコミットできないのです。
低めのスーテッドコネクタのようなハンドはスタックが深い時に向いていると言われています。
お互いにすぐコミットせざるをえないようなスタックでは、スーテッドコネクタの良さが発揮できないのです。

あなたがコミットしようと思うハンドとは

あなたはどんなときにフロップ以降を戦おうと思うでしょうか。

スタックが浅く、SPRも低い時は早い段階でコミットするかしないのかの判断をします。

その判断の目安としては、ワンペアであったり、ハイカードを持っていることになるのです。

keu
役を作らなくてもハイカードで勝つ可能性があるし、役がすでにあれば安心してコミットしようと思えるよね!

そして、参加する人数が多くなればなるほど初めからSPR比が高くなります。

そうなった場合に、初めから強いカードはコミットしやすくなるのです。

ポーカーのマルチウェイポットとその戦略2選|まとめ

戦略のまとめ。

  1. フォールドする人が多いテーブル向けの戦略⇨プリフロップで大きめのレイズ
  2. レイズにコールする人が多いテーブル向けの戦略⇨ポケットペアやハイカードでレイズしつつ参加

ここでの用語一覧はこちら。

  • マルチウェイ⇨フロップ以降に3人以上が参加すること
  • ヘッズアップ⇨1対1
  • ルース⇨参加するハンドが手広いこと
  • リンパ―⇨リンプで参加する人
  • SPR⇨ポット額に対する残りスタックの比率
  • コミット⇨試合にフォールドしないと決める
keu
SPR比で考えると、戦略が立てやすくなるかも!
ポーカー初心者に役立つ情報はこちら。
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