ポーカー3大キャッシュゲームリークを考察|by Coach Brad Wilson(ブラッド・ウィルソンによる講義)

このブログではJonathan Little(ジョナサン・リトル)のYouTube動画を紹介してきました。

前回20作目「Turn Continuation Betting」
>>ターンのCB(コンティニュエーションベット)のフローチャート紹介

今回21作目。

「3 BIG Cash Games Leaks and how to fix them」 by Coach Brad Wilson
「3大キャッシュゲームのリークとその改善方法」ブラッド・ウィルソンによる講義

以前ブログでもBrad Wilson(ブラッド・ウィルソン)による講義を取り扱いました。
>>ハンドリーディングをアップグレードしよう

キャッシュゲームプロの講義はかなり実践向き!

参考にした動画はこちら。

ブラッド・ウィルソンの受講生に共通する3つの弱点とその改善方法を講義として紹介しています。

キャッシュゲームの3大リークとその改善方法

  1. 弱いプレイヤーのブラフレンジを明らかにする。
    「Trying to figure out weak player’s Bluffing Ranges」
  2. 十分にコールしていない。
    「NOT CALLING ENOUGHT」
  3. 大きなハンドのときに小さなポットを作ってしまう。
    「Building Small Pots with Big Hands」

(このまとめ画像は動画36分の個所)

この講義内容はポーカー中級者に最適かも!

弱いプレイヤーのブラフレンジを明らかにする。

弱いプレイヤーのブラフレンジに関して、ブラッド・ウィルソンはまずこのような問題を投げかけます。

問題①

問題①:BBのハンドを当ててみて下さい。

  • BTN「A♣9♣」オープン。
    BBコール。
  • フロップ「K♣2♥K♠」
    BTNベット0.3x。
    BBコール。
  • ターン「4♣」
    チェックチェック
  • リバー「A♠」
    ボード「K♣2♥K♠4♣A♠」
    BBはハーフポットベット(0.5x)。
    BTNコール。
    BTNはAヒットでポット獲得。
BBは…Kを持ってて小さなベット?
Aはブロックしてるけど、Aローキッカー?
Qハイもあるかなぁ。

答え:BBは「Q♣6♠」

予想外!動画でも正解者はいなかったよ。

問題②

問題②:COのハンドを当ててみて下さい。

  • COリンプ、BB「J♦9♦」レイズ、COコール。
  • ボード「5♦J♥J♠」
    BBベット0.7x
    COレイズ(約2倍のミニマムレイズ)
    BBコール
  • ターン「Q♦」
    BBチェック、COハーフポットベット(0.5x)、BBコール。
  • リバー「8♦」
    ボード「5♦J♥J♠Q♦8♦」
    COハーフポットベット、BBコール(BBはフラッシュ完成)。

BBポット獲得。

COは…レイズしてるからJ持ち?
でも、ミニマムレイズだからブラフでKハイやQハイもあるかな。
答え:COは「9♥7♣」
この問題でも正解者はいませんでした。

問題を解く必要はあったのか?

2つの問題を通してブラッド・ウィルソンは言います。
弱いプレイヤーが(レク・フィッシュ)何を持っているか悩んでも仕方がない、と。
彼ら(弱いプレイヤー)が何を持っているのか心配するよりも、オーバーブラフが発生するスポットを発見しよう。
プレイヤーによってはこの問題のように、正解するほうが難しいハンドを持っていることがあります。
そんなときは、オーバーブラフ(ブラフ過多)になりやすいスポットを見つけた方が良いのです。
じゃあ、どうやってブラフ過多スポットを見つければいいのかな?
ジョナサン・リトルとブラッド・ウィルソンはポーカー講義をインターネットで開いているので、その案内がありました。
講義を購入すると、かなり多くのデータからそのスポットを紹介してくれるようです。
ブラフスポットに興味のある方は、ポーカー講義を受けてみるのもおすすめです。
ブラフ過多になりやすいシチュエーションって、以前このブログでも扱ったことあった!
>>ブラフ過多になるシチュエーションとは
ちなみに、前回の記事「ハンドリーディングをアップグレードする」では、弱いプレイヤーはベットサイズに特徴が表れやすいことも述べていました。
この例題でも、ミニマムレイズやそこまで大きくないレイズを使っているので、そこから弱めのハンドだと推測することもできるかもしれません。

ポーカーのキャッシュゲームリーク②十分にコールしていない

十分にコールしていない。

ブラッド・ウィルソンは言います。

もしあなたが定期的にリバーにコールして負けていない場合、それは間違っています。

…そういえば、初心者はブラフが少ないって聞いて、下りすぎてる気がする…

リバーはもっともブラフが発生するスポット。

多くの弱いプレイヤーはマージナルなジャンクハンドでブラフキャッチを十分にできません。

…ブラフキャッチするとしても、そこそこ強いハンドを持っていること多いかも。

ポットオッズとコール率

ポットオッズから考えてみましょう。
>>ポットオッズとは
あなたが134ドル勝ち取るために49ドルかける必要がある場合のオッズを計算してみます。
この場合のオッズは26.7%。「49÷(49+134)=0.267…」
約ポットの0.3xベットされた場合に、勝たなければいけない確率は約27%。
あなたは27%よりも多く勝つ必要があります。
ここでブラッド・ウィルソンがあるデータを取り出しました。
彼のデータによると、いくつかのペアの勝率は39%~46%
あなたがコールすべき27%よりも、%が高いということになるのです。
そっか、ジャンクなマージナルが勝っていた可能性が高いってことだ!

けれど、自分で直感的にそれを知るのはとても難しいのです。

確かに、マージナルに対して大きなベットされたらおりちゃう…

なので、ブラフが過多になりやすいシチュエーションとオーバーブラフが多いスポットを知ることが重要になってきます。

そのシチュエーションでのマージナルハンドは勝っている可能性があるということ。

リバーに到着したレンジをあなたは分析する必要がある。
それはフロップでコールして、ターンのベットにもコールした。
あなたはいくつかのペアでコールすると、リバーで+EVになっている。

ショーダウンでの勝率

定期的にエクイティをフォールドしすぎると、赤い線(ショーダウンでの勝ち分)が凹んでしまいます。

良いスポットまで待つというのは、キャッシュゲームではありません。

どんなに小さくてもすべての勝利スポットを獲得することはキャッシュゲームでは重要なことです。
(すべてのポットを獲得するのではなくて、スポットを発見してよりよい判断を下す。)

あなたのプール(プレイしている環境下)で、そのスポットを見つけましょう。

そして、ポットオッズとエクイティを勉強して理解しましょう。

対戦相手のレンジに対してどれだけのエクイティを持っているかとともに、どれくらいの頻度で勝つ必要があるかを知っていると、あなたの意思決定力が急上昇します。

実は、リーク①とリーク②は相互に補っている戦略です。

オーバーフォールドしやすいシチュエーションと、オーバーブラフをしやすいシチュエーションを知りましょう。

リバーでは下りない方が、赤いレッドライン(ショーダウンエクイティ)を守ることができます。

あなたが一つの戦略を使うとき、そのカウンター戦略も知っておきましょう。

例えば、3BetポットでOOPの時にCBをうたれてディフェンスに困惑するのと同じように、3betポットのIPでCBを打つときにもまた困惑する可能性が高いのです。

相互の戦略を知っておきたいね

ポーカーのキャッシュゲームリーク③ベットサイズが小さい

大きなハンドのときに小さなポットを作ってしまう。

あなたが大きなハンドを持っているとき、小さなベットと小さなレイズはやめましょう。

あなたのフロップのサイズがリバーに与える影響を見てみます。

図では、フロップで0.5xベットをした場合と、0.8xベットをした場合とを比較しています。

フロップでの%の差がどんどん開いていって、最終的に69%もの差が開いていることになるのです。

こちらの2つの例も見てみましょう。

左(上)ではフロップターンリバーと0.5xずつベットして行った場合で、右(下)は0.8xずつベットしていった場合です。

ここで注目したいのは、最終的なポットサイズと相手がフォールドする率です。

ベットサイズは大きくなっても、対戦相手のフォールド率はそこまで高くなりません。

あなたがモンスターハンドを持っているとき、相手がフォールドすると悲しくなります。

けれど、サイズを大きくしないことで価値の50%をテーブルに残すことは、あなたをより悲しくさせます。

ビックハンドでサイズUPして、あなたの対戦相手がフォールドするときに困惑させればいいのです。

開始するときから強めのベットだね!

ポーカーのキャッシュゲームリークまとめとボーナス

まとめます。

  1. 弱いプレイヤーのブラフレンジを明らかにする。
    ⇨オーバーブラフのスポットを勉強する
  2. 十分にコールしていない。
    ⇨ポットオッズを理解して、ブラフスポットでのコールを増やす。
  3. 大きなハンドのときに小さなポットを作ってしまう。
    ⇨フォールドされてしまう心配はせずに、サイズアップさせる。

3大キャッシュゲームリークの講義には、おまけがついていました。

キャッシュゲームリーク④もあったので、ここに追加して載せておきます。

キャッシュゲームリーク④

スモールハンドは小さなポットでプレイする。
「Small Hands Wanna play teeeeeny tiny pots!」
講義のおまけとして、一つのブラフ過多になるシチュエーションを紹介しています。
  • COオープン、BBコール。
  • フロップ「K♠4♥2♠」
    COは0.5xベット、BBコール。
  • ターン「3♣」
    COは0.5xベット、BBコール。
  • リバー「4♦」
    「K♠4♥2♠3♣4♦」
    COは0.5xベット、BBコール。
  • BB「8♠8♣」ポット獲得
    COのハンド「J♥6♥」

このシチュエーションはブラフ過多なシチュエーション。

8ポケはイージーコールができます。

ベットサイズ的にも、ブラフのようなサイズ。

弱いプレイヤーはこのシチュエーションでブラフをしてくるのではないか?

その疑問の回答はYESです。

多いの弱いプレイヤーはこのようなシチュエーションでブラフをしてきます。

ポーカーで避けて通れないのは運。

サンクコスト⇨もはや取り戻すことができない費用

あきらめた方がよいシチュエーションもあります。

エアーで投資した多くのベットは、ギブアップすることになります。
あなたの仕事はすべてのポットで勝つことではなくて、良い決定を下すことです。

この具体例から参考にしたいこと。

スモールハンドは小さなポットにとどめる。
多くのターンをエアーで打つことは止める

より良い決定が下せるようになりたいね!
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