3betポット戦略の3つのヒントを紹介!|Jonathan Little(ジョナサン・リトル)の動画まとめ

このブログではJonathan Little(ジョナサン・リトル)のYouTube動画を紹介してきました。

前回は3回目「How To Decide WHEN To BLUFF!」を取り扱いました。
>>(いつブラフをするか決める方法)

今回はジョナサン・リトルのYouTube動画紹介の第4弾!

3tips to improve your 3-betting Strategy
3bet戦略を改善するための3つのヒントを紹介します。

参考にした動画はこちら。

30分動画なので、要点を翻訳する形でまとめました。

動画をみなくてもブログでわかるように、内容をまとめて紹介していこうと思います。
(ブログということでわかりやすさを重視しますので、そのままを理解したい人は動画をご覧ください。)
3つのヒントはこちら。
  1. 最適な3betサイズを使う。
    「Use Optimal 3-Bet Sizes」
  2. リニアレンジポラライズドレンジを使い分ける。
    「Use Both Linear and Polarized 3-Betting Ranges」
  3. ポストフロップで小さなベットを多用する。
    「Use A Lot of small bets post-flop in 3-bet pots」

3betポット戦略を改善するための3つのヒント

3betとは、オープンした相手に対してレイズすることです。

「AA」や「KK」、「QQ」、「JJ」、「AK」とかは鉄板で3betしてる!

もしあなたが「JJ」以上や「AK」だけしか3betしないのであれば、あなたは対戦相手にとって戦いやすい相手になってしまいます。

それだけじゃないけど、強いハンドな傾向はあるかも…
3betをバランスの取れたレンジで行うことで、相手に「あなたとの対戦は難しい」と思わせることができます。
3betを改善する3つのヒントを学んでいきましょう!

最適な3betサイズとは

最適な3betサイズを使う。
「Use Optimal 3-Bet Sizes」

動画で紹介されている3betのサイズはこちら。

スタック(bb) IP(インポジション) OOP(アウトオブポジション) VS OPEN
<20bb(20bb以下) All-in All-in 2bbs
20bb~30bb 2.7x 3.2x 2.25bbs
35bb~60bb 3x 3.5x 2.25bbs
>60bb (60bb以上) 3.2x 4x 2.75bbs

(より詳細な数値はGTOウィザードなどの分析ソフトから見ることができます。
>>GTOウィザードとは
例えば、スタック100bbのNL500でBBのUTGに対する3betベットサイズは6xだったりもします。
なので、大きい傾向とか、小さい傾向というように傾向を掴むための目安として見て下さい。)

多くのプレイヤーは表のサイズよりも小さいサイズを使ってしまうのです。
(特にGTOウィザードではさらに大きなサイズが使用されることもあるのですが、実際のプレイヤーは小さいサイズを選択することが多いと捉えられます。)

3betのサイズは、「スタックサイズ・IP・OOP・オープンした額・レーキ」などによって変わってきます。

初めの頃、3betって3倍って意味だと勘違いしてた!
(3bet⇨オープンした相手に対してレイズすること。)

3betで相手を下ろすことが出来た場合、レーキもかかりません。

なので、レーキがかかる場合は3betの倍率も高くなります。

この表からわかること。

  • ショート(20bb以下)ならオールイン。
  • ディープスタックの方がよりサイズが大きくなる。
  • IP<OOPでサイズが大きくなる。
レーキがある場合も、より大き目なサイズだね

リニアレンジとポラライズドレンジを使い分ける

リニアレンジポラライズドレンジを使い分ける。
「Use Both Linear and Polarized 3-Betting Ranges」
用語の説明。
  • リニアレンジ⇨プレミアハンドと強いハンドだけで構成されたレンジ。
  • ポラライズドレンジ⇨弱いハンドと強いハンドで構成されたレンジ。

動画ではこちらの表を出していました。

リニアレンジ(Linear Range)とポラライズドレンジ(Polarized Range)。

リニアレンジが強いハンドだけで構成されているのに対して、ポラライズドレンジは広く構成されています。

こちらも、細かく覚える前の目安(この傾向がある)として覚えておいて下さい。
(GTOウィザード分析によれば、さらに細かいプリフロップ表がでてきます。)

リニアとポラライズドを使い分けるって、どういう理論なのかな?
それぞれの場面を見ていきます。

リニアレンジを使う場合

  • スタックがディープ(深い)な場合。
  • SBにいるとき。
  • Weakプレイヤーと対面している場合。

スタックがディープな場合。

あなたのスタックがディープならば、相手に4betされた場合にコールができます。

スタックが残っているので上手くプレイすることもでき、ハンドのエクイティを実現しやすくなります。

SBにいるとき。

そもそもSBにいるときにコールしてしまうと、BBも付いてくるのでSBはあまりコールせず3betが多いポジションです。

3betをするポジションなのですが、SBはOOPなのでポットコントロールが難しい立ち位置にいます。

SBにいるときにローコネクトスーテッドハンドは扱わない方が良いって聞いたことあるけど、リニアレンジには入ってないね!

Weakプレイヤーと対面している場合。

Weakプレイヤーとは、フィッシュだったりコーリングステーションといった性質を持つようなあまりフォールドしない相手です。
>>コーリングステーションとは

彼らはよくコールしてくるので、コールされてもよいリニアレンジを使います

ポラライズドレンジを使う場合

  • スタックが浅かったりほどほど(shallow or medium stack)な場合。
  • BTNやBBにいるとき。
  • 攻撃的な4ベッターに対面している場合。

スタックが浅かったりほどほどな場合

あなたのスタックが浅いと、相手はコールするよりも4betやフォールドが多くなります。

インプライドオッズがないから相手は弱いハンドではフォールドするし、強いハンドならエクイティを実現しようと4betするね!

BTNやBBにいるとき

BTNの場合はインポジションを活かして上手くポットをコントロールすることができます。

また、BBにいるときはブラインドを守るためにブラフ3betを打つことも。

特に目立つのがBBvsSBかも。
>>BBvsSBのレンジ

攻撃的な4ベッターに対面している場合

ここではコーリングステーションと攻撃的な4ベッターを分けています。

攻撃的な4ベッターはなんでも4betするわけではありません。

そんな彼らに対して、あなたのバリューハンドは継続しやすいし、ブラフハンドはフォールドしやすくなります。

理論を覚えておけば、相手をエクスプロイトできるね!

ポストフロップで小さなベットをする理由

ポストフロップで小さなベットを多用する。
「Use A Lot of small bets post-flop in 3-bet pots」

スタックとポットの比率が低い場合、あなたは大きなベットサイズを使う必要はありません

逆に大きなサイズを使うことで、相手に強制的に正しい行動を促してしまうこともあります。

さらに、小さなベットでも多くのプレイヤーはベット額の大きさを恐れ、多くのマージナルハンドのバリューを失います。

ドローで追っていくには勇気がいるかも…

小さなサイズが利益的になる場面を見ていきましょう。

小さなベットが利益的な具体例

UTGがオープンし、COがコール。
BB「A♠K♣」が3bet。
UTGはフォールドして、COがコール。

フロップ「A♦5♦2♣」

ここでCOがコールしてくるだろうハンドを推測してみます。

COがコールするハンド。(GTOウィザード100bb・NL500から抜粋)
「AQs、AJs、ATs、A5s、AKo、KQs、KJs、ポケットペア」

  • Aはドミネートしていて勝っている可能性が高い。
  • ポケットペアは警戒しておく。
  • Aが出ていることから多くのフラッシュドローをブロックしている。

おそらく、BB「A♠K♣」側が優位だろうと考えられます。

フロップでBBは0.25xほどの小さいベットをしてみます。
相手がコールしました。

ターン「2♠」
ここで多くのBBはオールインをしてしまいますが、それは相手に正しい選択をせまってしまいます。

相手の5より上のポケットペア、Aヒットの弱いキッカーまでもフォールドさせてしまうからです。

このシチュエーションでBBは0.3x(ポットの30%)の小さいベットをしましょう。
相手はコールしました。

リバーは「9♠」
リバーはBBから0.4xのバリューベットをします。
相手はコール。

結果。
COは「A♠T♠」だったので、BBは見事大きなポットを獲得しました!

ここでは小さくベットしていくことで、最大限の利益が得られたんだね!
もしフロップやターンで大きなベットをしていた場合、COは正しい選択をせまられてフォールドしていたかもしれません。
ブロックベットをする必要もありますが、ここではボードとハンドを読んで正しいベットサイズを選択できました。

3betポット戦略を改善するための次のステップ

3つの改善するヒントから、少し踏み込んだ話もでてきました。

上の具体例ではレンジとブロッカーから正確なハンド読みの結果、正しいベットサイズが選択できました。

では、どのように読めばいいのでしょうか?

まずはコールレンジを覚えておくことで、ある程度のハンドをしぼりました。
>>3betを受けられるハンド

COのコールレンジ「AQs、AJs、ATs、A5s、AKo、KQs、KJs、ポケットペア」。

つぎにブロッカーを考えていきます。

ブロッカーを考える

あなたがブロッカーを持っていると、対戦相手は強いハンドを持つことが難しくなります。

例えば、♠のフラッシュドローボードであなたが「A♠」を持っていた場合、対戦相手はナッツを持っていないことを意味します。
なので、フラッシュをメイドしたとしても、相手はより相手が上のフラッシュを持っていることを警戒しなくてはいけない、というように考えます。

ブロッカーを考えるのにコンボから考えてみましょう。

すべてのAKの組み合わせは16通りあります。

4(Aのスート4つ)×4(Kのスート4つ)=16(16コンボ)

この数え方をコンボといいます。

コンボから考えた場合に、よりブロッカーが考えやすくなります。

フラッシュメイドの確率が低そうと予想できる理由

例えば、先ほどの「A♦5♦2♣2♠9♠」のボードで、コールしてきたCOのフラッシュドローが怖くなかった理由をコンボから考えます。

COは「AQs、AJs、ATs、A5s、AKo、KQs、KJs、ポケットペア」でコール。

ボードに「A♦」があることから、A持ちの♦フラッシュドローがないことを表しています。

あるとした場合、「K♦Q♦、K♦J♦」の2コンボなので少ないとわかるのです。

「ポストフロップで小さなベットをする」という戦略の背景には、レンジやハンドを読むというさらに上の段階があります。

1つの理論を知ると、その先のスキルがあるんだね!

3betポット戦略まとめ

  • 最適な3betサイズを使う
  • リニアレンジとポラライズレンジを使う
  • 3betポットのポストフロップでは小さいベットを多用する

まずはこの3つの理論を押さえておきましょう。

それから、精度を高めるためにはレンジを覚えたり、ハンド予測をしたりといった勉強方法になります。

3betポットはレンジが狭いから、よりハンド推測の精度をあげていきたいね!
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