ポーカーのトーナメントの考え方は以前こちらの2記事で取り扱いました。
世界のヨコサワさんのYouTubeを参考にした記事はこちら。
イオリ塾さんのYouTubeを参考にした記事はこちら。
今回は「アグレッシブポーカー|トーナメントを制覇しろ」(リー・ネルソン、タイセン・ストライブ (著))から紹介していきます。

「アグレッシブポーカー」から学ぶCPRとCSI
トーナメントの場合、常に「CPR」と「CSI」を意識する!
このように基本として書かれていました。
- CPR=1週ごとの費用(コストラウンド)
- CSI=チップ状況指数(チップステイタスインデックス)(M値とも言います)

CPRとは
CPRとは、ボタンがテーブルを1週回る際に必要となるチップ量(ブラインドとアンティ)のことを言います。
例えば、ブラインドが100-200でアンティがない場合は、CTR=300です。
一週回るまでに支払うSB,BBのブラインドと、アンティを足します。

次にこの値から、自分が何週までならプレイしなくてもいいのかを数値化します。
CSIとは
CPRを元にして、自分がプレイしなくてもその場に何週いられるのか、という値がCSIになります。
スタックが20,000だとします。
>>M値を意識する
「アグレッシブポーカー」でのCSI戦術
本ではCSIによってトーナメントでのプレイを変えると良いと述べられていました。
その主な理由は3つ。
- スタッツに比べてブラインドが大きくなればなるほど、プレミアムハンドを持つためのコストが過大になる
- ブラインドスチールがより価値のあるものとなる
- 投機的なハンドによるインプライドオッズがより小さくなる
プレミアムハンドはAAやKKなどの勝率の高いハンドのこと。
これらを待っている間に、ブラインドによりスタックが減ってしまうこと。
ブラインドスチールとは、ブラインドを奪うこと。
目的は戦わずしてブラインドだけ盗むことをいいます。
インプライドオッズについてはこちら。
>>インプライドオッズとは
トーナメントのチップの価値はその時々によって変動します。
それに合わせて、本ではCSIからプレイの具体例を表していました。

CSIのプレイ具体例
注意事項としてCSIでプレイする時はその場に参加しているプレイヤーのもっとも小さいCSIに合わせます。
それ以上のスタックはそのプレイでは使わないからです。
CSI (ステージ名) | 内容 | 最初にポットに参加する利点 |
17以上 (ノーマル) | 普通のポーカーをプレイすればいい。 | ポジションが最も大事 |
12~17 (セミアグレッシブ) | より頻繁にレイズし始める。 ポジションによってはリンプしない。 |
ブラインドスチールを意識。 ノーマルより利点がある。 |
7~12 (アグレッシブ) | リンプはほぼしない。レイズかフォールド。 更に頻繁にレイズする。 |
利点はそれほどない。 |
2~7 (オールイン) | オールインかフォールドする。 | 利点はある。 |
0~2 (特殊) | フォールドエクイティが存在しない。 誰かにコールされる。 |
利点はない。 |
ヨコサワさんの動画でのM値の扱いはこちら。
M値5以下⇨参加する場合はほとんどがオールインになる
ノーマル
いつもどおりのポーカーをしてもいい値がCSI17以上です。
セミアグレッシブ
CSI17以下では、ノーマルよりもう少し自分からゲームに参加し始める必要があります。
ブラインドとアンティのスチールがより重要になるので、そのためのプリフロップレイズが増加。
アグレッシブ
CSI12以下では、もっとアグレッシブになる必要があります。
かつ、ここには「スイートスポット」という場所が!
どんなスポットかと言えば、通常のプリフロップレイズが入った際にオールインすると利益的な場所のこと!
この時点ではフォールドエクイティを得ることができるからです。
フォールドエクイティとは、相手をフォールドさせることで奪えるエクイティ。
もう少し相手のスタックやCSIが少なくなるとコミットしてしまって、フォールドエクイティを奪えなくなってしまいます。
オールイン
CSI7以下はほぼオールインすることが利益的です。
普通に参加したとしても、レイズをした場合や受けた場合にすぐにコミットしてしまって、結局オールインをすることになります。
特殊
CSI2以下は生きのびることを最重要視します。
特殊ステージを越えられるくらいスタックを増やせる最高の機会を得るためには、どのようにプレイすべきか?
もう1週生き延びられる最高の機会を得るために、どのようにプレイできるか?
本ではこの2つを考えながらプレイすべきだと書かれていました。
「アグレッシブポーカー」を実践していこう!
トーナメントで大事なのは、CPRを出してそこからCSIを毎回意識すること!
自分だけではなく、相手の計算もしておきます。
そこから、CSIによって自分がどのようなプレイをすればいいのかを考えていきましょう。
