ポーカーでこんなアクションをとったことはありませんか?
フロップでQのワンペアが揃った!まくられたくないからオールイン!!
「相手にまくられるのが怖い!」という心境から、多すぎるベットをしてしまうことです。
この不必要に大きなベットをして相手をフォールドさせようとする行動は、はたして正しいのでしょうか。
イオリ塾ではその多すぎるベットは正しくないと述べています。
ではその理由はどうしてなのでしょうか?
こちらの動画(10)とイオリ塾動画(12,15)を参考にしています。
まずその答えを言います。
解答:相手にフォールドという正しい答えを選択させてしまうから。
では、この解答を理論的に考えていきましょう。
フォールドが相手にとって正しい……もうちょっと具体的に知りたい!
ポーカーの大きすぎるベット額が正しくない理由
あなたはフロップでメイドハンドになりました。
メイドハンドとは、何か役が完成していて、勝つ可能性が高いハンドのこと。
例えば、トップペア、ツーペア、セット、トリップスなどです。
例えば「Q♥8♥9♦」でQがヒットしている状態です。
ここであなたは考えます。
この考え方が正しくない、というのを具体例から考えます。
ではベットをしたとき、どんな相手がコールすると考えられるでしょうか?
「Q♥8♥9♦」の場合で言えば、ストレートドローやフラッシュドロー、8や9のワンペアなど、あなたの次に強いだろう手です。
相手がコールしてくるのは、まくる可能性があるからついてくるのです。
トップVSセカンド
これをまくるベット額の違いについて考察します。
10サイズのポットがあったとしての、次のレイズ額から正解を考えていきます。
- 10サイズのポットに対して1ベットする。
- 10サイズのポットに対して15ベットする。
- 10サイズのポットに対して5ベットする。
ベット額が小さかった場合
あなたはメイドハンドになったので、相手についてきてほしくて10サイズポットに対して1ベットしました。
相手は考えます。
これは小さすぎるベット。
私はドロー状態でしかないけれど、アウツが引ければ逆転の可能性がある!
1ベットするだけで、11(10+1)の利益が入るのならコールがお得。
小さくベットすることは、相手が安くカードを見ることができるので、これは相手にとって有利なのです。
ベット額が大きすぎた場合
あなたは相手に下りて欲しくて15ベットしました。
相手は考えます。
さて、この場合にどちらに得なのでしょうか。
トップVSセカンドという考え方をするならば、セカンドの相手はとてもコールできません。
しかし、よくよく考えてみます。
相手はまくる可能性はあるのですが、それでも勝つ確率はあなたの方が大きいのです。
あなたが大きくベットした場合、セカンドハンドでは下りる方が利益が出るという正しい選択を相手に迫ってしまうのです。
ポットを諦めたけど、確率計算的には正しいフォールドになるんだね!
相手の勝率20%、あなたの勝率80%だったとします。
その勝率を大きいベットにすることで更に数値化させてしまうことによって、相手はフォールドが正しいのだとわかってしまうのです。
相手がフォールドした場合、あなたは10サイズポットを手にします。
けれど、ターン、リバーと相手が付いてきてくれるサイズで打った場合、エクイティを計算していくとコールしてくれたほうが利益がでるのです。
大きすぎるベットをすることは、相手に正しい判断をさせてしまい、あなたの利益は少なくなります。
ベット額がほどよい場合
相手が10サイズのポットに対して5ベットした場合。
相手は自分にとって、不利なのか、利益なのか、はっきりとわからなくなってきます。
ベット額が大きい場合はフォールドが正解。
ベット額が小さい場合はコールが世界。
この二つをそれぞれ見てきたのですが、今度はその中間です。
相手の手を推測しつつ、自分の勝率がどれほどなのかも視野にいれてコールをします。
この場合、相手は判断を間違えやすいのです。
コールがいいのか、フォールドがいいのかわからない…
このような状態にするのがポーカーで勝つポイントです。
ポーカーは相手のミスから利益が出るゲーム。
相手に判断ミスをさせるプレーが正解のプレーになってきます。
なので、選択肢で言えば③が正解になってきます。
(相手プレイヤーの分析によって、違う解になることはありますが)
ポーカーのベット額は正しい判断をして、価値を最大化させよう
ポーカーというのは、相手にミスをさせて自分が利益を得るゲームです。
ゲーム理論を参考にできます。
>>ゲーム理論とは-均衡を理解する
正しい選択を出来なくすることで相手のミスを誘い、それによって勝つことがポーカーというゲームなのです。
大きすぎるベットは、相手の最適解を示してしまいます。
小さすぎるベットも、相手の最適解です。
なのでその中間を選択しましょう。
相手にどちらが正解なのかわからなくさせることにより、相手のミスから利益を得るのです。
結果として勝負に負けたから負けなのではなく、エクイティの高い行動を選択できたことが正解だと考えます。
なので、フロップ80%の勝率がまくられてしまったとしても、そのときのあなたの行動は正しかったということが多々あるのです。
そこでは負けてしまったとしても、その状況が次にあった場合に同じ選択を繰り返した場合、結果的にあなたにプラスになることを目指します。
ポーカーは人と闘うだけではなく、コースとの戦いでもあるんだね!
ポーカー初心者に役立つ情報はこちら。
