ポーカー用語を覚えることは、自分の戦術を増やすことにつながります。
ブラフインデュースとは
ブラフインデュース⇨ブラフを誘発させるベット
インデュース(induce)は英語で「人に~するよう説得する、勧誘する、し向ける」という意味。
そのインデュースにブラフがつくことで、人にブラフをするようにし向ける、という意味になります。

どんなときに使っているのかな
ブラフインデュースの戦略
ブラフインデュースは、自分が有利なときに、相手のブラフを誘うための小さなベット。
このブラフを誘う傾向はGTOウィザード解析でもでてきます。
例えば、リバーで大きく打たずに小さくベットすると、相手からのレイズする確率が増えます。
この傾向から、IP(インポジション)がリバーでGTO的に小さいベットをすることはあまりないと言われています。
(例外として、相手がレイズをしてこない、そのサイズしかない場合)
逆に、OOP(アウトオブポジション)は小さなベットをして、相手のブラフを誘ったり、レイズが来たらフォールドするなどのGTO戦略があります。
GTO戦略
・IPのリバー小ベットは少ない
・OOPのリバー小ベットはある
・IPのリバー小ベットは少ない
・OOPのリバー小ベットはある
では、実際の場面を見てみましょう。
ブラフインデュースの具体例
マサキングさんの動画から見ていきます。
動画13分20秒からのシーンです。
内容を記述していきます。
SozirouさんCO「6♥6♦」オープン。
マサキングさんBTN「A♠9♣」3bet。
COコール。
マサキングさんBTN「A♠9♣」3bet。
COコール。
ボード「9♠2♣9♦」
フロップの時点でBTNがトリップスに。
COチェック。
BTNはポット25%ベット。
COコール。
COチェック。
BTNはポット25%ベット。
COコール。
ターン「6♠」
ターンでCOのハンドがフルハウスに発展!
COチェック。
BTNはポット60%ベット。
COコール。
リバー「2♦」
リバーでBTNのハンドが強いフルハウスに発展!
COチェック。
BTNはポット15%ベット。
COはポット70%のリレイズ。
BTNコール。
COチェック。
BTNはポット15%ベット。
COはポット70%のリレイズ。
BTNコール。
マサキングさんはフロップからトリップスを引いていますが、小さくレイズしていきます。
というのは、コールしてくれるターゲットを想定して、付いてきてくれるハンドが少ないと思ったからです。
そして、その想定通り。
Sozirouさんはハンド6ポケでしぶしぶコールしています。
ターンで実は逆転されているものの、ターゲットが少ないと思いつつ、マサキングさんは小さいベットを打っていきました。
リバーでも相手のコールレンジから、ポット15%という小さいベットを打ちます。
これを受けてフルハウスを作っているSojirouさんはリレイズ!
結果的に、小さいレイズという相手のベットを誘うというブラフインデュースになりました。
このプレイは相手の傾向を読んだエクスプロイトプレイになっています。
すぐ下りがちな相手に対して、小さくベット。
相手が強いハンドだったので、リレイズが返ってきてくれた、というパターンです。

実践があるとわかりやすい!
ただし、これはブラフインデュースという観点からいうと微妙な点もあります。
なぜなら、Sozirouさんはかなり強いハンドでバリューを狙ってレイズしているからです。
ここではブラフではありません。
Sozirouさんはフルハウスだったのでバリューレイズしましたが、15%PSBに対してAハイの様な弱いハンドからバリューをとれたり、さらに弱いハンドからブラフレイズを引き出せる可能性もありました。
ブラフインデュースの具体例その2
明確なブラフインデュース動画を見つけたので、また具体例として紹介します。
動画11分から始まって、ブラフインデュースをするのは動画24分の個所です。
りょうなさんBTN「K♣5♠」オープンレイズ。
多聞さんSB「J♠J♥」3ベット。
マサキングさんBB「Q♥Q♦」コール。
BTNフォールド。
多聞さんSB「J♠J♥」3ベット。
マサキングさんBB「Q♥Q♦」コール。
BTNフォールド。
フロップ「4♣6♦8♥」
SBポット約30%のベット。
BBコール。
SBポット約30%のベット。
BBコール。
ターン「Q♣」(ここでBBはQのセットの完成)
SBポット約40%のベット。
BBコール。
SBポット約40%のベット。
BBコール。
リバー「T♠」
SBチェック。
BBポット約25%のベット。⇦(ブラフインデュースを狙っています)
SBオールイン(ポット約100%)
BBコール。
SBチェック。
BBポット約25%のベット。⇦(ブラフインデュースを狙っています)
SBオールイン(ポット約100%)
BBコール。
BBのマサキングさんは多聞さんが「JJ」を持っている可能性を高く見積もっています。
そこで、リバーは「JJ」に向けてシンバリューベットかつ、ブラフインデュースを狙っていきました。
多聞さん「JJ」はナッツであるストレートをブロックしているからという理由から、オールインブラフ!
見事にブラフインデュースが成功し、マサキングさんはコールしてポットを獲得しました。
こちらは確実にブラフを誘って、その誘いを引き出しているのでブラフインデュースになっています。
ブラフインデュースを使ってみよう!
用語を覚えたら、ブラフインデュースも戦略として使っていくことができます。
・エクスプロイトプレイならば、アグレッシブな相手に対して小さくベットするとリレイズが返ってきやすい。
・GTO戦略から言えば、OOP(アウトオブポジション)のリバーでの小ベットをすると、リレイズが返ってきやすい。

用語を覚えたら意識することができるね!