このブログではJonathan Little(ジョナサン・リトル)のYouTube動画を紹介してきました。
前回16作目は「When to Continuation Bet with Huge Sizes!」
>>コンティニュエーションベット(CB)で大きなサイズを使うとき
今回17作目。
「The SECRET To CRUSHING Calling Stations」
コーリングステーションをクラッシュする秘密
参考にした動画はこちら。
多くの人は言います。
彼らは決してフォールドしない。たとえ世界で一番悪い状況下にあったとしても。
しかし、そこには秘密があります。
そのテーブルでお金を稼ぐ秘密が!
いくつかのキーになるエクスプロイトがあるのです。
この動画ではその秘密と正しいやり方を2つ紹介します。
コーリングステーション対策2選
- 彼らにブラフするのをやめる
「Stop Bluffing Them!!」 - 薄いバリューを取りに行って、大きなバリューを狙う。
「Go Thin For Value And Go For MAX VALUE」
コーリングステーション⇨コールをしすぎる人
>>コーリングステーションとは
具体例でみていきます。
コーリングステーションをクラッシュする秘密①

ブラフをしない具体例1
HJ「7♥6♥」オープン。
BBのコーリングステーションがコール。
フロップ「Q♥9♥5♣」
まず、HJはいつもするような小さいベット(CB)をしましょう。

HJのフロップCB0.3x(ポット30%)にBBはコール。
ターン「2♣」
BBはチェック。
ここでクイズです!
ボード「Q♥9♥5♣2♣」。
HJ「7♥6♥」はフラッシュドローとガットショットを持っています。
コーリングステーション(BB)に対して、あなたはターンのプレイをどうしますか?
- チェック
- ベット

本当ならベットするシチュエーション。
アウツも十分にありますが、ブラフはフォールドエクイティ(相手をフォールドさせることで奪えるエクイティ)があってこそです。
(アウツ⇨強力なハンドを成功させるのに引けばよいカードのこと)
彼らはフォールドしません。
この場合、ブラフはせずにチェックバックします!

リバー「2♠」でした。
相手はチェック。
私たちは7ハイでしかありません。
ブラフしますか?

対戦相手はフォールドしません。
チェックです。
相手にポットをあげましょう。
相手は「Q♠7♣」でした。
絶対にフォールドしていないハンドです。
GTOウィザード分析
(この段落は動画にはありません。「6MAX、100bb、general、nl500」でGTOウィザード分析からみてみます。)
HJ vs BB
フロップ「Q♥9♥5♣」
HJのCB率72%
HJからの「76s」オープン自体は約15%と低頻度オープン。
フロップでの「76s」のCBはスートによって異なります。
♥ドローの「7♥6♥」はCB率100%。
「オーバーベット27%、0.76xベット52%、0.5xベット20%、0.33xベット1%」
フロップでHJが0.5xベットを打ったとして、ターン「2♣」でのベットはポットオーバー以上が100%です。
(コーリングステーション相手でなくても、ターンでポットオーバーを打っていたとしても、QヒットはBB側はコール比率が高いハンド。)
なので、ターンでチェックを選択することはエクスプロイトになります。

ブラフをしない具体例2
COがオープン。
あなたはBBで「5♠4♠」でオープン。
OOPからプレイするときは、とても強いハンドを作ってからマックスバリューをとりましょう。
フロップ「K♠3♦2♦」
BBはチェック。
COは0.3xベット。
BB「5♠4♠」の通常のプレイならば、ここでチェックレイズをしてもいい場面です。
チェックレイズをすると、多くの人はここでフォールドしやすいボード。
ただし、コーリングステーションは下りないので、ここはチェックレイズしません。
ここではコールに抑えます。
ターン「9♥」
リバー「8♠」
お互いチェックチェック。
COは「A♥Q♠」でした。
ここは仕方がありません。
小さなポットを逃して、大きなポットを手にいれます。
GTOウィザード分析
(この段落は動画にはありません。)
フロップ「K♠3♦2♦」
COは0.3xベット。
BB「5♠4♠」は「コール40%、レイズ60%」です。
多くの場合でレイズをしますが、ここではコールを選択。
ターン「9♥」はお互いチェック。
リバー「8♠」でBB「5♠4♠」は「1.35xベット30%、0.59xベット70%」とほぼブラフするハンドです。
BBが0.59xベットした場合、これを受けたCO「A♥Q♠」は、16%でコールしてきます。

コーリングステーションをクラッシュする秘密②
マージナルなハンドがコーリングステーションに対しては強いハンドになります。
ミドルペアでも彼らにとってはとてもよいハンドになるのです。
薄いバリュー(Thin value)をとる具体例1
SBからコーリングステーションがリンプ。
BBのあなたは「TT」でチェック。
ボード「Q♠9♦6♦」
コーリングステーションは多くのプレイヤーよりも広いレンジでコールします。
SBチェック。
BBは「TT」でポットの0.6xでベット。
SBはコール。
コーリングステーションはあなたのベットの大きさにはあまり気を配りません。
リンプからの0.6xなので手頃だと考えます。
ターン「2♠」
おそらくSBは9か6をヒットさせていると予測します。
彼らはいつもトップペアを持っているわけではないのです。
BBのあなたは、ターンはちょっと大きいくらいの0.6xのベットを打ちましょう。
大きすぎるベットは彼らをおろしてしまうので、そこまで大きくしないようにします。
リバー「2♣」
ここでもBBは0.6xでベットしましょう。
彼らが弱いハンドでもコールできるサイズをリバーでも打ちましょう。
コーリングステーションとプレイしているときに最大のバリューを取ろうとしないことはミスです。
相手のハンドは「9♠7♣」の2ndヒットでした。
多くの人はフロップからチェックしてしまいます。
けれど、バリューをとることを恐れずにプレイしましょう。
(ちなみに、GTOウィザード解析では「TT」はリンプにレイズを返すので明確な分析はその時点でできません。
かつ、通常はマージナルなハンドでオーバープレイをすることはミスプレイです。
>>2つのミスプレイ解説動画はこちら。)

薄いバリュー(Thin Value)をとる具体例2
COがオープン。
BB「A9」
「J♥9♦5♦」
COはポットの0.3xでベットしてきたのでここはコールを選択。
ターン「2♠」ではチェックチェックでまわりました。
リバー「3♠」
ターンでチェックで回ってきたので、リバー「3♠」でこちらはバリューを考えます。

(キャップ⇨レンジの上限が制限された状態のこと。相手のハンドがそれほど強くないことを表しています。)
COが持っているハンドとして、5ヒットや6ポケなどを想定。
ポットのサイズは相手のスタックと比較して、ポット(1x)ベット!
いくらコーリングステーションでもポットが大きすぎるとフォールドしますが、スタックに対してこれくらいならばコールしてくれるだろうと考えます。
COはコール。
COは7ポケでした。
彼らは夜にぐっすり眠りたいので、相手のハンドがなんだったのか気になって、コールしてくれます。
それに、コーリングステーションはコールが多くて、そこまでレイズをしてきません。

コーリングステーションをクラッシュする秘密まとめ
- コーリングステーションにブラフするのをやめる
- 薄いバリュー(Thin value)を取りに行って、大きなバリューを狙う。
ブラフをストップしましょう。
そして、薄いバリューをとりにいって、大きく勝ちましょう。
バリューベットサイズを大きくします。
コーリングステーションはバリューの町です。
その薄いバリューを繰り返していけば、大きなバリューになっていきます。
