ポーカーでよく使う用語「ダウンスイング」とは、数セッションにわたり利益率が想定を大幅に下回る状態をあらわします。
つまり、運が悪い時期を言います。
理論的に考えれば、ダウンスイングというのは迷信だったり、存在があやふやなものだったりします。
しかし、私たちは厄年があると考えたり、おみくじを引いて占ったりして運があるものとして扱っています。

>>「賭けの考え方 勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」(イアン・ティラー、マシュー・ヒルガー)
ポーカープレイヤーのダウンスイングとは
ポーカープレイヤーのダウンスイングは、人によって受け取る意味が違ってきます。
プレイヤーを上級、中級、初心者に分けた場合。
- 初心者プレイヤーが、本来の長期的な損失を上回る早さで金を失う事
- 中級プレイヤーが、一定期間中金を失うこと。
- 上級プレイヤーが、想定していた金額を稼げないこと。
ポーカーは分散が大きいので、負け越しを連続で味わうことが避けられないのです。
例えば、オールインをカウントしていったとして、それが10連続負けるということすらあります。

ダウンスイングを助長するもの
運が悪い時に、自分が気が付かずにティルト状態になっていることがあります。
ティルトというのは、自分のベストではない状態のこと。
>>ティルトとは
自分ではベストにプレイしているように見えて、気が付かずにティルト状態になっているのです。
いつもと違う心理状態とはこのようなもの。
- 自分の能力とプレイスタイルに自信をなくす
- プレイスタイルを根本的に変える
- 負けにとらわれる
- 何とかしてダウンスイングを抜け出そうとする
- 負けを取り戻すためにやりつづけてしまう
ティルト状態がダウンスイングの期間を作ってしまうことがあるのです。
では、運が悪いと悲観しないようにするために、本から学べる言葉を見ていきます。
ポーカーのダウンスイングに効く言葉
「賭けの考え方」から抜粋します。
クレイグ・ハートマンの名言
誰もがいつかは想定外の不調に陥る。
勝ち組と負け組の差は、後者は自分の状態を不公平だと思っていることだ。
ー クレイグ・ハートマン
本では不運の捉え方について書かれています。
「あなたは運が悪くない」
続いて。
「あなたは運が良くもない」
運によって自分の状況を考えるようになると、その考え方自体がティルト状態になっていることがあります。
またこんな名言も。
ジェシー・メイの名言
ポーカーは運と技術の組み合わせだ。
人は、技術を極めるほうが難しいと言うが、間違っている。
ポーカーの秘訣は運を極めることだ。
ー ジェシー・メイ
運をどのように捉えるのか。
運とは何か。
そのような意味を考えるのもポーカー上達の一要因かもしれません。
確率を知る
実際の確率を知っておけば、自分の不運が客観視できます。
基本的な確率を押さえておきましょう。
221ハンドに1回。
・フロップでフラッシュドローになったときに、リバーまでにフラッシュを完成させるオッズは?
35%(およそ3回に1回)
・AKは44に対して、ショーダウンまでいった場合におおよそどれくらい勝てるだろうか?
46%(AKs(スーテッド)の場合は48%)
・ポケットペアを持っているときにフロップでセットが完成する確率は?
12%(およそ9回に1回)
・ペアでない手札がフロップでペア以上(ストレートとフラッシュを除く)になる可能性は何%?
ペア以上は32%(およそ3回に1回)
・ペアでない手札がフロップでツーペアのみが完成する頻度は?
ツーペアのみ2%(およそ49回に1回)
ポーカーのダウンスイングを知識で乗り越えよう
ポーカーでは、運が悪い期間というダウンスイングという言葉が存在しています。
正確には、数セッションにわたり利益率が想定を大幅に下回る状態です。
そんな状態が長く続いたときには客観的に運の悪さを把握してみましょう。
・自分のハンド履歴を見返してみる。
