このブログではJonathan Little(ジョナサン・リトル)のYouTube動画を紹介してきました。
今回は、Faraz Jaka(ファラズジャカ)とジョナサン・リトルとの講義を取り上げます。
ファラズジャカは、2009-10年のワールドポーカーツアーの年間最優秀プレーヤー!
ポーカーの腕以外にも、億万長者なのにホームレスで質素な生活をしているということでも有名。
ファラズジャカのYouTubeはこちら。
>>FarazJaka(ファラズジャカ)
ジョナサン・リトルの動画ではトーナメントクラッシューとして紹介されていました。
「When to Hero Call? Featuring FARAZ JAKA」
ヒーローコールをするとき。
参考にした動画はこちら。

Faraz Jaka(ファラズジャカ)との講義|ヒーローコールをするとき
プリフロップ
SB(あなた)「K♠5♣」でコール。
BBはチェック。
フロップ
「9♦5♠2♠」
SB「K♠5♣」は5ヒット+バックドアを持っていますが、この時点でブラフキャッチに向いているハンドという認識。
BBがハーフポットベット(0.5x)をしてきました。
BTNはフォールド。
SBはコール。
ターン
ターン「J♦」
「9♦5♠2♠J♦」
BBはポットオーバーベット(1.6x)。
SBコール。
J♦というのは面白いカード。
9を超えているし、多くのガットショットを成立させます。
いわゆるドローがたくさんできた状態。
コールできた理由として、SBはKを持っているのでオーバーカード対策になり、さらにKが出た時にはインプライドオッズがあるのではないかと考えます。
インプライドオッズ⇨隠れたオッズ
>>インプライドオッズとは
ここで人読みもされていて、BBはプロではないと考えています。
リバー
リバー「8♥」
「9♦5♠2♠J♦」
BBは0.4xベット。
さて、問題です。
あなたならコールしますか?
- フロップ「9♦5♠2♠」
BBはハーフポットベット(0.5x)
SBコール。 - ターン「J♦」
「9♦5♠2♠J♦」
BBはポットオーバーベット(1.6x)
SBコール。 - リバー「8♥」
「9♦5♠2♠J♦8♥」
BBは0.4xベット - SBはコール?レイズ?フォールド?

フラズジャカはいつもならフォールドすると言っていました。
8♥というのは、QTやT7でのストレートもあり得ます。
78で追っていて、8がヒットした可能性もありますが、その場合にBBはチェックを選択するでしょう。
コールしたポイントとして、ポットの40%ベットというのはとても小さなサイズだと述べます。
BBの本音(弱気)が出たのではないか、と。
さらに、BBはとても早くリバーでベットをしました。
早すぎてBBの考察しているところを見れなかったのです。
BBの癖を見抜き、逆にそれがコールすることに傾きました。
BBのハンドは「4♦3♦」。
ドローすべりという考察は読み通りで、SBはヒーローコールに成功しました。
ハンドレビューをブラフキャッチのフローチャートで復習してみる
ここでのヒーローコールをブラフキャッチのフローチャートに当てはめてみます。
>>ブラフキャッチのフローチャート
フローチャートの質問は5つで、YESが多いほどコールに傾きます。
- ⓪あなたは相手のいくつかのバリューハンドに勝っていますか?
⇨NO
NOなので、ブラフキャッチのハンドになります。
YESならば普通のコール。 - ①対戦相手のレンジは十分なブラフハンドを持っていますか?
ボードは動的でBBがブラフするハンドはたくさんあります。
(ドローハンドが多い状態)
⇨YES - ②対戦相手はブラフをするシチュエーションを見つけることができますか?
対戦相手はプロではなさそうですが、リバーでオーバーベットをするなどポーカーを勉強していそうです。
⇨YES - ③対戦相手は弱い手をブラフに変えることができますか?
人読みが主になってきます。
⇨YES・NO両方
(プロではなさそうなので、リバーで弱気なベットは本音が漏れているのではないかと考えます。
ブラフに変えることができるけれども癖は出ているのではないか、とこの場面では考えていました。) - ④明かなブラフの手をブロックしていませんか?
⇨YES・NO両方
SBは♠を持っているので、♠のブラフはブロックしています。
しかし、ストレートドローはそこまでブロックしていません。
チャートに当てはめるとYESに傾き、コールとなりました。
このチャートにはありませんが、ライブでの癖読みも入ってのコールです。
GTOウィザードで分析(9MaxでSBリンプ対BBチェックのシチュエーション、100bb、nl50、general)してみると、ターンの1.5xベットで「K♠5♣」はコールとフォールドが50%!
そして、ターンをコールした場合にリバーでの0.4xベットには92%コールになっていました。

>>ハンドリーディングをアップグレードさせる方法
>>ポーカー3大キャッシュゲームリーク
Faraz Jaka(ファラズジャカ)との講義まとめ
今回は「ブラフキャッチのフローチャート」の復習と、実際のハンドレビューという形で短くまとめました。
GTOウィザードでは、「K5o」はフォールド傾向、「ターンの大きなベットサイズ」にはコールとフォールドが半分半分。
ボード分析にプラスして、人読みでコールなりました。
