ポーカーで使われるようになってきた「ジオメトリックサイズ」を解説します。
ポーカー用語|ジオメトリックサイズとは


ポーカー用語|ジオメトリックサイズの具体例
ジオメトリックサイズの具体例として、YouTubeから動画をお借りしました。
動画からジオメトリックサイズを説明
(以下BTNとBBで略します)
(スタック2000)
ターンのサイズ
ポーカーは強い時や弱い時などのポラライズされたときに大きなベットを打ちます。
BBはBTNのハンドをセットや、フラドロなど想定しつつコール。
ターン「2♠」
完璧なラグ(何も関係しないカード)です。
ボード「8♥5♥Q♣2♠」
BTNはポット300に対して、リバーでオールインできるように480打ち込みました。
(スタック2000)
ポット160%です。
BBはコール。
2がラグだったので、フロップでドロー系でポットオーバーを打っている場合を想定してのコールです。
リバーのサイズ
リバー「4♣」
ボード「8♥5♥Q♣2♠4♣」
この4♣もほぼラグです。
BBからすれば、フロップでドローだった場合にはすべっていると思わせます。
なので、トップヒットというのはブラフキャッチにも回せるハンド。
ポットは1255。
これに対してBTNはオールインで1435をbetしました。
ポット115%のベット。
BBはコール。
BTN「AA」が見事に相手の全スタックをうばいました!
動画のジオメトリックサイズまとめ
ハンド「AA」はフロップではナッツ級。
フロップポット140%⇨ターンポット160%⇨リバーポット115%
このようなサイズ比にすることで、自然にオールインまで持ち込めました。
このサイズをジオメトリックサイズと言います。
ポーカー用語|ジオメトリックサイズの割合
相手のハンドが推測できていないと使うことは怖いサイズ。
なので、上級者向けなのですが、フロップからナッツ級だと思われる時は試したいサイズです。
フロップ80%⇨ターン130%⇨リバーオールイン
3betPOT(スリーベットポット⇨オープンレイズに対してレイズがきて、オープンした側がコールしたポット)
フロップ30%⇨ターン80%⇨リバーオールイン
なぜジオメトリックサイズがいいの?
リバーの時点でポット$100で自分が持っているのが$100だったとします。
ここで自分がオールインした場合はポット$200。
相手はポット$200に対して$100だせば$200の見返りがある、と考えます。
相手からすれば、2回に1回成功すればよくなるのでオッズ的にコール。
急にナッツになったからとリバーでオールインをしたとします。
ポット$10に対して$90をかけました。
すると、相手は$100手にいれるのに、$90をかけなければいけません。
そうなれば、100:90なので、10回中9回は成功しなければ割が合わない。
なので相手はオッズ的にもフォールドしやすくなるのです。
ジオメトリックサイズの注意点!
ただし、フロップでナッツ級だったとしても、ボードの展開によってはまったく強くなくなることもあります。
ターンやリバーで、状況を一変させるようなカードが落ちた場合には、必ずしもリバーでAIに連れ込もうとしないように注意しましょう!
上の例「AA」の場合ならば、フロップの時点で相手はフラッシュドロー、ストレートドローなどで追っている可能性があります。
なので、そのドローを完成させるようなスケアカード(恐いカード)が落ちた場合には、ベットサイズを変更しましょう。
ジオメトリックサイズを使ってみよう!
ポーカーは誰にも同じようなハンドがいつかは配られます。
配られるハンドは運です。
では、ポーカー上級者がどうやって利益を上げるのか?
そこに利益の最大化という観点があります。
自分のバリューを最大化するジオメトリックサイズを使うことで、上級者はトータル的に勝っていきます。
