ジオメトリックサイズとは?|ポーカー用語を覚えよう

ポーカーで使われるようになってきた「ジオメトリックサイズ」を解説します。

ポーカー用語|ジオメトリックサイズとは

ジオメトリックサイズリバーで自然にオールインになるように計算されたベットサイズのこと
ポーカー上級者はフロップでナッツ級のハンドを持っているときに、これを意識してベットサイズを決めると言われています。
ジオメトリックサイズのやり方として、まず相手か自分の持っているスタックの少ない方を見ます。
そこから、どうやればオールインまで持っていけるかを計算します。
フロップ、ターン、リバーとベットしていって、最終的にそのスタックをすべてかけます。
ジオメトリックは日本語で幾何学(きかがく)と言うよ。
幾何学模様は、三角や四角といった図形を組み合わせて作られる模様のこと。
ジオメトリック
決まった形を組み合わせていくことで美しい模様を作り出すイメージです。

ポーカー用語|ジオメトリックサイズの具体例

ジオメトリックサイズの具体例として、YouTubeから動画をお借りしました。

この動画の始まって1分の個所。

動画からジオメトリックサイズを説明

souzirouさんがハンド「A♣A♠」をBTNでオープン。
対するマサキングさんがBB「Q♣7♠」でコール。
(以下BTNとBBで略します)
ボード「8♥5♥Q♣」
このボードはドローがたくさんあるボードです。
強く打っても87s、86s、76sなどのコネクト、ハートのフラッシュドロー、Qヒットなどが付いてきてくれます。
「A♣A♠」はそれらをあまりブロックしていません。
なので相手が付いてきてくれる可能性から、フロップのCBはポットオーバー。
ポット75に対して110を打ちました。
(スタック2000)
ポット140%。
BBはトップQヒットだったのでコールします。

ターンのサイズ

ポーカーは強い時や弱い時などのポラライズされたときに大きなベットを打ちます。

BBはBTNのハンドをセットや、フラドロなど想定しつつコール。

ターン「2♠」

完璧なラグ(何も関係しないカード)です。

ボード「8♥5♥Q♣2♠」

BTNはポット300に対して、リバーでオールインできるように480打ち込みました。
(スタック2000)

ポット160%です。

BBはコール。

2がラグだったので、フロップでドロー系でポットオーバーを打っている場合を想定してのコールです。

リバーのサイズ

リバー「4♣」

ボード「8♥5♥Q♣2♠4♣」

この4♣もほぼラグです。

BBからすれば、フロップでドローだった場合にはすべっていると思わせます。

なので、トップヒットというのはブラフキャッチにも回せるハンド。

ポットは1255。

これに対してBTNはオールインで1435をbetしました。

ポット115%のベット。

BBはコール。

BTN「AA」が見事に相手の全スタックをうばいました!

動画のジオメトリックサイズまとめ

ハンド「AA」はフロップではナッツ級。

フロップポット140%⇨ターンポット160%⇨リバーポット115%

このようなサイズ比にすることで、自然にオールインまで持ち込めました。

このサイズをジオメトリックサイズと言います。

ポーカー用語|ジオメトリックサイズの割合

相手のハンドが推測できていないと使うことは怖いサイズ。

なので、上級者向けなのですが、フロップからナッツ級だと思われる時は試したいサイズです。

SRP(シングルレイズドポット⇨オープンレイズに対してコールしたポット)に対して。
フロップ80%⇨ターン130%⇨リバーオールイン 

3betPOT(スリーベットポット⇨オープンレイズに対してレイズがきて、オープンした側がコールしたポット)
フロップ30%⇨ターン80%⇨リバーオールイン

きちんとした計算式もあるらしいのですが、感覚としてはこのようなベットをしていくと自然な形でオールインまで持ち込めます。
なぜ自然な形がいいのかといえば、SPR比と関係があります。

なぜジオメトリックサイズがいいの?

SPRとは、ポット額に対する残りスタックの比率。
SPRを計算していくと、リバーで降りることの方が損、というサイズが存在してしまうのです。
例えばこちら。

リバーの時点でポット$100で自分が持っているのが$100だったとします

ここで自分がオールインした場合はポット$200。

相手はポット$200に対して$100だせば$200の見返りがある、と考えます。

相手からすれば、2回に1回成功すればよくなるのでオッズ的にコール。

リバーのオールインをこのような比率にすることで、自然と最大限のバリューがとれるように導いていくのがジオメトリックサイズです。
比較の例を出してみます。

急にナッツになったからとリバーでオールインをしたとします。

ポット$10に対して$90をかけました。

すると、相手は$100手にいれるのに、$90をかけなければいけません。

そうなれば、100:90なので、10回中9回は成功しなければ割が合わない。

なので相手はオッズ的にもフォールドしやすくなるのです。

ジオメトリックサイズの注意点!

ただし、フロップでナッツ級だったとしても、ボードの展開によってはまったく強くなくなることもあります。

ターンやリバーで、状況を一変させるようなカードが落ちた場合には、必ずしもリバーでAIに連れ込もうとしないように注意しましょう!

上の例「AA」の場合ならば、フロップの時点で相手はフラッシュドロー、ストレートドローなどで追っている可能性があります。

なので、そのドローを完成させるようなスケアカード(恐いカード)が落ちた場合には、ベットサイズを変更しましょう。

ジオメトリックサイズを使ってみよう!

ポーカーは誰にも同じようなハンドがいつかは配られます。

配られるハンドは運です。

では、ポーカー上級者がどうやって利益を上げるのか?

そこに利益の最大化という観点があります。

自分のバリューを最大化するジオメトリックサイズを使うことで、上級者はトータル的に勝っていきます。

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