ポーカーのプリフロップはGTOウィザードから調べられます。
ここでは各ポジションごとの3betを受けられるハンドを覚えていきましょう。
まずはUTGです。

GTOから学ぶUTGが「HJの3bet」を受けられるハンド
UTGのオープンレンジはこちら。
「レイズ17.6%(レイズ2)、フォールド82.4%」
(6人テーブル、レーキNL50、スタック100bb、タイプgeneralのもっとも一般的なタイプを基礎にしています。)
GTOウィザード参照
UTGはレイズ2でオープン。
それに対し、HJはレイズ6.5で3betします。
HJからの3bet(レイズ6.5)を受けたUTGのレンジ。
「オールイン7.3%、レイズ16.5%(レイズ19)、コール14.2%、フォールド62.1%」
コールよりもレイズの頻度が少し高めです。
(以下、確率は四捨五入)
オールインするハンド
オールインするハンドは4つ。
「AKs(40%)、AKo(95%)、KK(50%)、QQ(20%)」
4bet(レイズ19)するハンド
4betするハンド(5%以下切り捨て)
「AA(100%)、KK(50%)、QQ(50%)、JJ(60%)、TT(20%)、99(15%)、AKs(60%)、AQs(25%)、AJs(60%)、ATs(25%)、A5s(45%)、KQs(65%)、KJs(70%)、KTs(35%)、AQo(45%)」
ここからHJが4betを受けてオールインしてきた場合におけるUTGのコールするハンド。
「AA(100%)、AKs(100%)、KK(100%)、QQ(80%)、JJ(55%)、TT(100%)」でコールします。
TTが100%ですが、TTの低い4bet頻度(20%)を選択した場合にはオールインにコールするようになります。
3betにコールするハンド
ポケットペアは「QQ~55」まで「40%~25%」の頻度でコール。
「44、33、22」のオープン頻度は低いけれどオープンした場合には100%コールします。
ポケットペア以外のハンド。
「AQs(80%)、AJs(40%)、ATs(30%)、A5s(30%)、A4s(20%)、A3s(7%)、KQs(35%)、KJs(30%)、KTs(15%)、JTs(20%)、T9s(20%)、AKo(5%)」
オープン頻度が低いハンドは100%コール「98s、87s、76s、65s、54s」
全体を見て比較していきます。
次はCO!
GTOから学ぶUTGが「COの3bet」を受けられるハンド
COの3bet(レイズ6.5)を受けたUTGのレンジ。
「オールイン7.4%、レイズ18%(レイズ18)、コール13.5%、フォールド61%」

先ほどの比較と比べてみます。
HJの3betに対してUTGは「オールイン7.3%、レイズ16.5%(レイズ19)、コール14.2%、フォールド62.1%」。
HJ⇨CO
レイズ16.5%⇨レイズ18%
コール14.2%⇨コール13.5%
データからすれば、COに対してレイズ頻度は上がりますが、コールは少し下がっています。
オールインするハンド
4つというのは変わりません。
頻度が変わってきます。
「AKs(40⇨35%)、AKo(95⇨97%)、KK(50⇨30%)、QQ(20⇨40%)」
4bet(レイズ18)するハンド
4betするハンド(5%以下切り捨て)もほぼ同じです。
頻度の違いが大きいものは⇨(HJ⇨CO)で表しています。
「AA(100%)、KK(50⇨70%)、QQ(50⇨40%)、JJ(65%)、TT(20⇨35%)、99(15%)、AKs(65%)、AQs(30%)、AJs(65%)、ATs(25⇨40%)、A5s(45⇨55%)、KQs(65%)、KJs(70%)、KTs(40%)、AQo(40%)」
ここからCOが4betを受けてオールインしてきた場合のUTGのコールするハンド。
「AA(100%)、AKs(100%)、KK(100%)、QQ(75%)、JJ50%)、TT(100%)」でコールします。
3betにコールするハンド
ポケットペアは「QQ~55」まで「40%~24%」の頻度でコール。
ただし、全体的なコール頻度は下がっています。
「44、33、22」のオープン頻度は低いけれどオープンしたハンドは100%コールします。
ポケットペア以外のハンド。(5%以下省略AKo、AQo、A3s)
「AQs(80⇨70%)、AJs(40%)、ATs(30%)、A5s(30%)、A4s(15%)、KQs(35%)、KJs(30%)、KTs(20%)、JTs(20%)、T9s(20%)」
オープン頻度が低いハンドは100%コール「98s、87s、76s、65s、54s」
HJとCOを比べると、全体的にハンドの変化はありません。
レイズする頻度が上がり、コールする頻度が下がっています。
GTOから学ぶUTGが「BTNの3bet」を受けられるハンド
BTNからの3bet(レイズ7.5)を受けたUTGのレンジ。
「オールイン6%、レイズ17.8%(レイズ20)、コール13.9%、フォールド62.3%」
先ほどのCOの場合「オールイン7.4%、レイズ18%(レイズ18)、コール13.5%、フォールド61%」と比べると。
ほぼ変わりありません。
オールインが1%下がっていて、その分がフォールド率を上げています。
オールインするハンド
AKsのオールインがなくなって、レイズするハンドになります。
なのでオールインするハンドは3つ。(CO⇨BTN)
「AKo(97⇨90%)、KK(30%)、QQ(40%)」
4bet(レイズ20)するハンド
4betするハンド(5%以下切り捨て)もほぼ同じです。
頻度の違いが大きいハンドを⇨(CO⇨BTN)で表しています。
「AA(100%)、KK(50⇨70%)、QQ(40%)、JJ(60%)、TT(40%)、99(15⇨7%)、AKs(65⇨100%)、AQs(30⇨3%)、AJs(65⇨55%)、ATs(40⇨60%)、A5s(55⇨35%)、KQs(65%)、KJs(70⇨60%)、KTs(35⇨55%)、AQo(40%)」
低頻度で「A8s(15%)、A7s(8%)、A4s(5%)」が追加。
ここからBTNが4betを受けてオールインしてきた場合のUTGのコールするハンド。
「AA(100%)、AKs(100%)、KK(100%)、QQ(75⇨100%)、JJ(50⇨20%)、TT(100%)」でコールします。
3betにコールするハンド
ポケットペアは「QQ~55」まで「43%~23%」の頻度でコール。
ただし、全体的なコール頻度は上がっています。
「44、33、22」でオープンしたハンドは100%コール。
ポケットペア以外のハンド。(5%以下省略A9s、A4s)
「AQs(80⇨95%)、AJs(45%)、ATs(40%)、A5s(30⇨20%)、A4s(20⇨3%)、KQs(35%)、KJs(30⇨15%)、KTs(15%)、JTs(20⇨8%)、T9s(20⇨10%)、AKo(5⇨12%)」
オープン頻度が低いハンド「98s(100⇨65%)、87s(100%⇨85%)、76s(100%)、65s(100%)、54s(100%)」
「HJとCO」とBTNの大きな違い
- AKsのオールインがなくなって、4betするハンドになる。
- AQsのレイズがほぼなくなってコールになる。
- 98s、87sも頻度になる。
GTOから学ぶUTGが「SBの3bet」を受けられるハンド
SBからの3bet(レイズ10)を受けたUTGのレンジ
「オールイン4.3%、レイズ11.6%(レイズ19)、コール20%、フォールド64.1%」
BTN「オールイン6%、レイズ17.8%(レイズ20)、コール13.9%、フォールド62.3%」と比べてみます。
レイズ頻度が下がり、コールが上がります。(以下、四捨五入)
BTN⇨SB
レイズ18%⇨12%
コール14%⇨20%

オールインするハンド
オールインするハンドは2つのみ!(BTN⇨SB)
「AKo(90⇨60%)、KK(30⇨45%)」
BTNのときQQは40%ありましたが、オールインはしなくなります。
4bet(レイズ19)するハンド
頻度の違いを⇨(BTN⇨SB)で表しています。
「AA(100%)、KK(70⇨35%)、QQ(40⇨25%)、JJ(60⇨40%)、TT(40⇨20%)、99(7⇨15%)、AKs(100%)、AJs(55⇨45%)、ATs(60⇨35%)、A5s(55⇨35%)、KQs(65⇨30%)、KJs(60⇨15%)、KTs(55⇨20%)、AQo(40⇨10%)」
矢印が無いものは、ほぼCOの場合と同じです。
低頻度で「A9s(5%)、A8s(10%)、A4s(5%)」が追加。
ここからSBが4betを受けてオールインしてきた場合のUTGのコールするハンド。
「AA(100%)、AKs(100%)、KK(100%)、QQ(100⇨50%)、JJ(20⇨35%)、TT(100%)」でコールします。
3betにコールするハンド
ポケットペアは「KK(20%)、QQ(75%)、JJ(60%)、TT(50%)」の頻度でコール。(AAは3%コール)
「99~55」まで「40%~27%」の頻度でコール。
全体的なコール頻度は上がっています。
低頻度オープンのハンド「44(95%)、33(80%)、22(95%)」で頻度になります。
ポケットペア以外のハンド。(2%以下省略AKs、A8s)
「AQs(100%)、AJs(55%)、ATs(40⇨65%)、A5s(30⇨40%)、A4s(3⇨10%)、KQs(35⇨55%)、KJs(15⇨45%)、KTs(15%)、JTs(8⇨20%)、T9s(10%)、AKo(12⇨40%)」
オープン頻度が低いハンド「98s(65⇨40%)、87s(85⇨55%)、76s(100⇨90%)、65s(100⇨70%)、54s(100⇨55%)」
SBと他の大きな違い
- オールインするハンドが2つ(AKo、KK)のみ
- AKsはほぼ4bet、AQsはコールのみ(BTNと同じ)
- 低頻度でオープンしたハンド(4ポケ以下、98s以下)もすべて頻度がでてくる
- 約「レイズ:コール=1:2」でコールが多くなる
GTOから学ぶUTGが「BBの3bet」を受けられるハンド
BBからの3bet(レイズ12)を受けたUTGのレンジ
「オールイン1.6%、レイズ11.7%(レイズ22)、コール20.4%、フォールド66.3%」
SBの「オールイン4.3%、レイズ11.6%(レイズ19)、コール20%、フォールド64.1%」と比べてみます。
SB⇨BB
オールイン4.3%⇨1.6%
オールインの頻度が減って、その分のフォールド率がUPしています。
オールインするハンド
オールインするハンドは3つですが低頻度!(SB⇨BB)
「AKs(10%)、AKo(60⇨20%)、KK(45⇨15%)」
ほとんどオールインはしなくなります。
4bet(レイズ22)するハンド
頻度が大きく変わる場合、その違いを⇨(SB⇨BB)で表しています。
「AA(100%)、KK(35⇨55%)、QQ(25⇨10%)、JJ(40⇨15%)、AKs(100⇨80%)、AJs(45⇨30%)、ATs(30%)、A9s(5⇨30%)、A8s(10⇨15%)、A7s(30%)、A6s(25%)、A5s(35⇨10%)、KQs(25%)、KJs(15%)、AKo(30%)」
低頻度「99(15⇨5%)、A3s(3%)、KTs(20⇨5%)」。
ここからBBが4betを受けてオールインしてきた場合のUTGのコール。
「AA(100%)、AKs(100%)、KK(100%)、QQ(50⇨95%)、JJ(35⇨80%)」でコールします。
AKoがフォールドするハンドになっています。
3betにコールするハンド
ポケットペアは「KK(30%)、QQ(90%)、JJ(50%)、TT(40%)」の頻度でコール。
「99~55」まで「36%~27%」の頻度でコール。
低頻度オープンのハンド「44(70%)、33(50%)、22(20%)」でコール。
ポケットペア以外のハンド。(8%以下省略A9s、A8s、A4s、JTs)
「AKs(10%)、AQs(95%)、AJs(70%)、ATs(70%)、A5s(40%)、KQs(55⇨70%)、KJs(45%)、KTs(10%)、T9s(15%)、AKo(50%)」
オープン頻度が低いハンド「98s(45%)、87s(100%)、76s(100%)、65s(85%)」
BBと他の大きな違い
- オールインはほぼしない
- Aのスーテッドの4betするハンドが増える
- AQoはフォールド
- オープンが低いポケットペアやコネクトハンドも頻度になる
GTOから学ぶ各ポジションの特徴まとめ
一番違いが出やすいハンドをまとめました。
AKs
「HJとCOからの3betにはオールイン(約40%)か4betで、BTNとSBとBBからの3betには4bet。」
AKo
「HJ、CO、BTNではほぼオールイン、SB60%オールイン、BBコールが50%。」
AQs
「HJ、COでは4betがあるけれど、他はコール。」
AQo
「4betのみでHJ⇨CO⇨BTN⇨SB⇨BB(45⇨40⇨40⇨10⇨0%)。BBになるとフォールド。」
QQ
「HJ、CO、BTNまでオールインと4betとコールがある。
SB、BBではコール頻度が高い。」
全体的にBBの3betに対してはUTGレンジは他と類似性が低くなり、KKは4betが増え、JJは50%コールと15%レイズで他はフォールド。
