ポーカーのGTO(ゲーム理論)の基礎の基礎をマスターしていきます。
このブログでは各BBが対戦するシチュエーションをすべて記事にしました。
この記事はそれらの記事をまとめつつ、BBが対戦する時の全体の傾向を掴んでいきます。
GTO|UTGvsBBのまとめ
UTGvsBBの詳しい問題はこちらの記事で扱いました。
UTGのオープンレンジはこちら。
(6人テーブル、レーキNL50、スタック100bb、タイプgeneralのもっとも一般的なタイプを基礎にしています。)
UTG「レイズ17.6%(レイズ2)、フォールド82.4%」
GTOウィザード参照
このUTGのオープン(レイズ2)に対して、BBはこのような反応を示します。
BB「レイズ5.2%(レイズ12)、コール32.6%、フォールド62.2%」
BBの特徴をざっくりとまとめます。
UTGvsBB|BBの特徴
- AのオフスートはA9oまで100%参加。
- KTo、QTo、JToまでほぼ参加。
- T9o-54oまでのポケットペア一つ下のオフスート6つはコール、他にも2つ(T8o、97o)が低頻度でコールがある
(T9o、98o、87o、76o、65o、54o、T8o、97o)T9o以下は50%以下でコール - スーテッドはQまですべて参加。(Q2sより上)
- J5s、T6s、95s、85s、74s、63s、52s、42s、32s(95%)までほぼ100%で参加。
(Jから565543222) - BBが3bet(レイズ12)をする頻度の高いハンド
AA、AKs、KK、AKo(約65%)、QJs(約60%)、QQ(約45%)、A2s(約45%)
GTO|HJvsBBのまとめ
HJvsBBの詳しい問題はこちらで扱いました。
HJのオープンレンジはこちら。
(6人テーブル、レーキNL50、スタック100bb、タイプgeneralのもっとも一般的なタイプ。)
HJ「頻度:レイズ21.6%(レイズ2)、フォールド78.4%」
これに対してBBはこのような攻防を見せます。
BB「頻度:レイズ6.1%(レイズ12.3)、コール37%、フォールド56.9%」
全体的にUTGvsBBのときと似たようなレンジ構成ですが、コール頻度が5%ほどあがっています。
HJvsBB|BBの特徴
BBの特徴をまとめます。
- A7o(95%)までほぼ参加で、A5o、A4oも頻度が高い
- KTo、QTo、JToまで100%参加
- T9o-54oまでのポケットペア一つ下のハンド6つはコール、他にも3つ(T8o、97o、86o)が低頻度でコールがある
(T9o、98o、87o、76o、65o、54o、T8o、97o、86o)76oより上は50%以上コール - スーテッドはQまですべて参加。(Q2sより上)
- J3sから70%コール
- Tから65543222とUTGと似ている。
T6s、95s、85s、74s、63s、52s、42s、32s(95%)までほぼ100%で参加。 - BBが3bet(レイズ12.3)する高頻度のハンド
AA、AKs、AKo(95%)、KK、QQ(約70%)、AQs(約55%)、QJs(約50%)、65s(約55%)
UTGのときと比べてHJの時は、レイズ率が1%UP、コール率4.4%UP、フォールドが5%ダウン。
全体的にHJのときと同じハンドでコールの場合が多く、そのコール確率が上がっています。
GTO|COvsBBのまとめ
HJと同じ記事でCOも扱っています。
>>COvsBB
COのオープンレンジはこちら。
CO「レイズ28.9%(レイズ2.3)、フォールド71.1%」
これに対するBBのレンジはこちら。
COvsBB「レイズ9%(レイズ13.5)、コール27%、フォールド64%」

(HJコール37%⇨COコール27%)
その一方で、BBであっても強いハンドを手にしたとき。
例えば、QQ、JJなどHJとの対戦では3betが100%ではなかったのですが、COとの対戦では100%3betします。
弱くて似ているハンドはフォールド「T9o(20%)、98o(10%)以下のコネクトハンドはフォールド」して、強いハンドで3betを増やします。
COvsBB|BBの特徴
BBの特徴をまとめていきます。
-
A8oまで85%で参加。A7oはレイズのみ20%。A6oはフォールドで、A5oは90%参加。
- KTo、QTo、JToまで参加。
- オフスートのコネクトハンドは、T9o(20%)、98o(10%)まで参加。
- スーテッドハンドはQまですべて参加(Q2s)。
- J6s、T7s、96s、85s、74s、63s(75%)、52s(60%)まで参加。
- 高頻度の3betハンド
「AA、AKs、AKo、AQs、KK、QQ、JJ(98%)、A5s(約55%)、K3s(約50%)、Q3s(約55%)」
GTO|BTNvsBBのまとめ
BTNvsBBの記事はこちらで扱いました。
BTNのオープンレンジはこちら。
BTN「レイズ42%(レイズ2.5)、フォールド58%」
これに対するBBのレンジはこちら。
BTNオープンに対するBBのレンジはこちら。
BTNvsBB「レイズ13.9%(レイズ13)、コール25.8%、フォールド60.3% 」
BTNに対するBBの攻防は、COの時よりもレイズ率が5%ほどUP、コール1%down、フォールド率は4%ほど下がります。
BTNvsBB|BBの特徴
BBの特徴をまとめます。
- Aのオフスート「AKo-A7o、A5o」は100%参加、中頻度「A4o(35%)」、低頻度約10%「A6o、A3o」ほぼレイズのみ
- 「K9o」、「QTo」、「JTo」、「T9o(90%)」までほぼ参加。
- Tより下のオフスートコネクトハンドの参加は0%。
- AAからTTまでは100%3bet、9ポケ(レイズ40%、コール60%)。
- AKQのスーテッドは100%オープン。
- J以下、J4s、T6s、96s、85s、74s(80%)、64s、53s、43sまでほぼ参加。
- ポケットペア以外3betハンド
「AKs、AKo、AQs、、AJs、A5s、KQs、AQo(80%)、T9s(60%)、A7o(55%)、KJoとK9oとJ6sが約50%。」

GTO|SBvsBBのまとめ
SBvsBBの記事はこちらで扱いました。
>>SBvsBB
SBオープンレンジはこちら。
SB「レイズ38%(レイズ3)、コール11%(リンプイン)、フォールド51%」
SBのオープンレンジに対するBBのオープンレンジはこちら。
SBvsBB「レイズ17.2%(レイズ10)、コール35.2%、フォールド47.5%」
参加率がお互いに50%ほど。
他のポジションとの対決と比べると、3betのブラフが多くあったり、対戦ではタフコールが増える印象です。
なので、単独でもSBvsBBの対決は練習しておいてもいいかもしれません。
>>GTOウィザード練習のやり方

SBvsBB|BBの特徴
BBの特徴をまとめます。
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AのオフスートハンドはA2oまですべて参加。
-
K、Q、JのオフスートはK9o、Q9o、J9oの9まで100%参加。
-
T9o、T8oまで100%参加。
- 9以下は98o(60%)、87o(50%)、76o(45%)、65o(5%)、54o(5%)。
- AからT(T2oまで)のスーテッドハンドすべて参加。
- 95s、85s、74s、63s、52s、42sまで100%。84s(40%)、32s(65%)参加する。
- ポケットペアの3bet100%は「TT」まで。「99」は3bet3割、コール7割。
- オフスート60%以上3betハンド「AKo、AQo、A2o、A3o(80%)、A6o(60%)、K7o(75%)」。
- スーテッドハンド100%3bet「AKs、AQs、AJs、A5s、A4s、KQs、T2s」。
- ほぼ6割以上3ベットするハンド「KJs(60%3bet)、QJs(80%)、J2s(65%)、T9s(60%)、T5s(65%)、T3s(80%)、98s(65%)、76s(60%)」。
GTOのBBレンジまとめ
BBレンジのまとめをすることで、各対戦の特徴が見えてきました。
こうなると、全対決を学びたくなりますね!

他の問題はこちらから。
>>ポーカーGTOの基礎問題集