ポーカー用語、ギャップコンセプトを知ってポーカーの戦略に活かしましょう!
ポーカープロ兼作家のDavid Sklansky(デービット・クランスキー)が提唱した概念で、自分からレイズするハンドとレイズにコールするハンドの強さにはギャップがあることを表します。
今はGTOが普及しているので、オープンレイズに対して受けられるハンドもプリフロップ表で覚えることができます。
>>GTO(ゲーム理論)を学ぶ
当たり前にもなってきた概念なのですが、これを意識することでより戦略の幅が広がります。
ポーカー用語|ギャップコンセプトは初心者ほど知っておきたい!
知っておきたい理由をここでは3つ紹介します!
- 参加率を一定にできる
- 攻撃側(アグレッサー)に回ることで、相手のフォールドエクイティをえられる
- ドンクベットなど、戦略に使える
参加率を一定にする
初心者のうちにありがちなのが、VPIP(参加率)が高いということ。
ポーカーの参加率は25%前後、それよりも低いくらいが適正だと言われることがあります。
なぜこの参加率になるかといえば、ギャップコンセプトが働いて、前にオリジナルレイザーがいる場合の参加ハンドを絞るからです。
ギャップコンセプトの一つの考え方に、すでにベットしているプレイヤーに対して、自分からベットするよりもより強いハンドが必要となるという考え方があります。

アグレッサーが有利
GTOウィザードからみるオープンレイザーの優位性
オリジナルレイザーになっておけば、よりフロップでブラフが打ちやすくなります。
例えば、UTGのオープンレイズに対してBBがコールした場合を見てみます。
フロップ「A♥K♣5♦」
この場合、UTG側にとってかなり優位なボードになります。
GTOウィザードによればフロップでBBは100%チェック、UTGは約100%ベット。
この時点でUTGはBBのフォールドエクイティを得られる可能性があります。
なので、GTOウィザードによればUTGのオープンに対してHJが参加する場合、100%レイズで参加します。
プリフロップの時点でUTGよりも強いハンドだということを主張して参加するのです。
>>HJがレイズで参加する理由
「ギャップコンセプト」の根底には、攻撃側(アグレッサー)の方が有利になるという考え方が働きます。

コール側にとっても有利なボードというのが存在します。
では、オリジナルレイザーではなくてもアグレッサーになる例を見ていきます。
ギャップコンセプトを戦略に使う
UTGがオープンしてそれに対してBBがコールしたというシチュエーション。
ボード「6♥5♦4♣」
このボードはBB側にとってかなり有利です。
なので、BBはドンクベットを「80%以上」の確率で打っていきます。
ポーカーではドンクベットは初心者のうちはしないほうがよいといわれています。
>>ドンクベットを初心者のうちはしないほうがいい理由
ですが、ボードを理解できるようになったら、ドンクベットも戦略として使っていけるのです。
このドンクベットはUTG対BBだからこそできること。
対決するポジションが違うと、このドンクベットの確率も違くなります。
BTNオープンに対してBBがコール。
ボード「6♥5♦4♣」
さっきと違うのはUTGがBTNに変わりました。
この場合、BBは「約43%」でドンクベットを打ちます。
なぜこんなに確率が下がったのかと言えば、BTNのオープンレンジも広いので、BBが優位というわけではなくなったからです。
ポジションごとにどのくらいの違いがあるのか、というのを意識出来れば、より戦略の幅が広がります。
ポーカー用語|ギャップコンセプトを知って脱初心者を目指そう!
ギャップコンセプトがどのくらいあるのかを意識することで、ポーカーの戦略は広がっていきます。
ボードによってブラフをする背景には、各ポジションのレンジが関わってきます。
なので、各ポジションのレンジを覚えたり、覚えたことからどのくらいベットができるのか、というのも意識していきましょう!
