HU(ヘッズアップ)勉強会-4betポットOOP(アウトオブポジション)編

ポーカーのHU(ヘッズアップ)4betポットOOP(アウトオブポジション)を学んでいきましょう!

4betポットのOOPをやることで、全体を通してざっとみてきたことになります。

次回からは対戦形式で実践編をやるそうです。

復習もできて、ゲームにワクワクもできちゃう!

実戦に行く前に、まずは各シチュエーションを確認しておきましょう!
ヘッズアップ

>>HU(ヘッズアップ)

HUは各シチュエーションごとに勉強していくと理解が深まります。

今回は第6弾!

4bet(4ベットポット)のOOP(アウトオブポジション)編です。
(HUではBBがアウトオブポジションになります。)

OOP側BBが4betを受ける側になります。

HU(ヘッズアップ)の4bet-OOP動画の紹介

4bet-OOPの勉強会動画を紹介します。

  • GTOウィザードのトレーニング機能を使用
  • プレイ&解説を通じてHUへの理解を深めていくのが目的。

まずは登場人物から。

  • 【Osnelav】 PokerStarsで6max200zやHU2,000zまでをプレイするガチ鉄強。 zoomagaで記事提供をしていた。
    >>Lav Poker Channel
  • 【TT】 一会社員がポーカーでどこまでやれるのか、いろいろ挑戦&勉強しているところ。
    >>TT Poker

4bet-OOPの勉強会動画。

HUのレンジを確認する方はこちら。
>>HUレンジ

ポーカーの専門用語

動画で語られている用語集。

ジオメトリックサイズ⇨リバーで自然にオールインになるように計算されたベットサイズのこと
>>ジオメトリックサイズとは

モノトーン⇨スートが1種類。
ツートーン⇨スートが2種類。

エアー⇨何も役がないこと。

ブロードウェイカード⇨強いランク順で作られた最強ストレート(AKQJT)を作るカードのこと。

ポラライズ(ポラー)⇨二極化。強いか、弱いかどちらかのこと。

エクイティディストリビューション(レンジ図)⇨その時点のボードで、どちらのポジションのレンジに有利なのか不利なのかを表すグラフ。

コネクティビティ⇨コネクト具合のことで、ボードの動的・静的というのをさらに明確にした用語。

SPR⇨ポット額に対する残りスタックの比率。(Stack to Pot Ratioの略)「参加者の最小スタック÷ポット」
>>SPRについて

アウツ⇨強力なハンドを成功させるのに引けばよいカードのこと。
>>アウツとは

基本は大事だね!

HU(ヘッズアップ)4bet-OOP動画の一部抜粋

SBが4betするレンジはこちら。
(Heads-up/100bb/simple/NL500)
4betレンジ

BBがコールするレンジはこちら。
コールレンジ

前回で4betポットIP編で全体を見てきたので、今回はOOPの各ハンドを追っていきます。
>>4betポットIP編

4betポット‐ツートーンボード編

4betポットのツートーンボードを見ていきます。

フロップ「Q♠7♠3♥」
BBハンド「K♠6♠」

まずはドンクするフロップではないのでBBはほぼチェック。

「SBはKハイAハイならば約ポット30%打ってくる、Qハイならポット15%かな」と予想。

実際にGTOでは「80%がスモールベット」の個所。

しかし、BBはポット約30%と大きめのベットをしてきました。

「K♠6♠はフラッシュドローかつKハイなので、コールでいいかな?」

と、推測したところ間違いでした。

えっ、、難しい…
GTOを見てみるとフラッシュドローでコールをしているのはAハイ♠スーテッドのハンド。
Kハイ♠スーテッドハンドはオールインをするハンドになっていました。
ちなみに。
SBがフロップ約15%のスモールベットだった場合。
「K♠6♠」は「オールイン40%レイズ30%コール30%」と、コールを選んでいても正解に!

では、このボードをどんどん解析していきましょう。

レイズするハンドはどんなハンド?

フロップ「Q♠7♠3♥」に対して。

  • バリューレイズをするハンド。
    まずはトップヒット。
    ここではQがヒットしているハンドはすべてレイズを返しています。
  • ストレートドローでレイズするハンド。
    「76s、65s、54s」
    ♠のスーテッドならばレイズを返すのですが、♠がなければコールにとどめます。
  • フラッシュドローでレイズするハンド。
    Aハイフラッシュドローはコールより。
    (すぐに相手をおろす必要がなく、勝ってる可能性もあるハンド)
    Kハイフラッシュドローはキッカーが強ければコールより、弱ければレイズより。
    (レイズによって、フォールドエクイティを得ようとするハンド)

ブラフ比とは?

ブラフ比を使う場合はたいてい2種類の意味で使われています。

  1. ハンドによるブラフ比率
    (例えば、コール50%レイズ50%というハンド比率。
    アグレッシブな人はブラフ比率が崩れていてコールよりもそのハンドをブラフする確率が高い、など。)
  2. フロップや各段階におけるブラフ比率
    (例えば、フロップはCBを打つことからブラフ比が高く、ターン、リバーと行くにつれてブラフ比が小さくなる。)

なぜ「K♠6♠」がオールインになるかといえば、②のフロップにおけるブラフ比も考えられます。

4betポットモノトーンボード

動画16分50秒からのハンド。

フロップ「A♠K♠5♠」
BBハンド「K♣Q♠」

モノトーンボードは全体的に安くCBをうつことが選択されがちなボード。

GTOウィザードでSBのCBを見てみるとスモールベット55%、チェック45%が選択されています。

SBがフロップでスモールベット。

これに対して、BBがどんなハンドでコールするか、レイズするかを考察していきます。

BBの攻防戦略

まず思い浮かぶのはフラッシュメイドでレイズするのか?という疑問。

GTOウィザードをみてみても、フラッシュメイドではCBに対してコールで留めています。

ただし87s以下のスーテッドでフラッシュメイドしているハンドではレイズもあります。

レイズするハンド

  • フラッシュメイドでランクの低いカード
  • Aヒットのハンド
  • 2ペア
  • ♠のない下のポケットペア「88、77」

レイズしたとして、その後の展開でオールインが返ってきたと仮定します。

♠のあるレイズしたハンドはコール。
完全ブラフな「77、88、65s」などはフォールド
4betポットではSPRが小さくなっているので、マージナルなハンド対マージナルなハンドでオールインに持ち込まれています。

スートが4枚ボードに落ちたら?

ボード「A♠K♠5♠6♣6♠」に対して、「K♣Q♠」はリバーでバリューベットかな?と思われたのですが、ここではチェックが選ばれています。

このボードに対して、SBが「フロップコール・ターンチェック」で回った場合、はチェックが83%。

もしBBのハンドが「AA」のナッツフルハウスでもリバーはチェックしています。

リバーでSBからオールインが返ってきた場合には、コール50%フォールド50%。

エクイティディストリビューション(レンジ図)も見つつ、リバーはバリューで打てるのかも検討していきます。

  • スートが4枚落ちた状態かつフルハウスもありうる状態
  • スートが4枚でフルハウスはない状態
    ボードを見つつ、こういうときは打ったりチェックしたりするという特徴を自分で掴んでいく

例えば、「A♠K♠5♠6♣」のリバーで「J♠」や「T♠」が落ちた場合。
「フロップコール・ターンチェック」で回ったSBのチェック100%。(四捨五入)

リバー「2♠」「3♠」「4♠」だったらチェック90%。

リバー「9♠」「8♠」「7♠」だったらチェック95%。

このように調べていくと、「6♠」チェック85%というのは、フルハウスができるボードでは少しベット寄りになる!?と考えられます。

レンジ図からは、BBがマージナル、SBがポラーになっている図なので、BBにインセンティブがない。

BBからリバーで打ち込めない形だと考えられます。

レンジ図も見て、全体からリバーベットを考察していくんだね

動画では、他のバージョンで①スートが4枚落ちた状態、②スートが4枚でペアボードの状態、などを調べていくとおもしろいのではないかと話していました。

4betポット、ミドルローロー、ツートーンボード

動画40分10秒からの個所。

フロップ「T♥6♠4♠」
BBハンド「6♦5♦」

「T64」だとCBはポット15%や30%が選ばれやすい。

「T94」「JTロー」などコネクティビティが高くなると、オールイン(20%ほど)や高いベット(25%ほど)がでてくる。

レイズするハンド

フロップ「T♥6♠4♠」

Tヒットはバリューでレイズに回っている。

今回のハンド「6♦5♦」、「87s」「76s」「54s」もブラフぎみにレイズ。

ハイカードのフラッシュドロー「AJoの♠持ち、KQoの♠持ち」などは、ハンドを選んで(スペードを持ってることでのフラッシュブロック)コール。

ヒット系のバックドアありがレイズ候補かつチェックしてもいいハンド。

SPR的にみて、♠のフラッシュドローでオールインを返すハンド「A♠5♠、A♠3♠、A♠2♠、K♠5♠」など。

課題

  • コネクティビティ次第でレイズはどう変化していくかを調べる。「T9xの場合とT5xの場合の違いなど」
  • ストレートができやすいハンドはどんなベットをしているか
  • ボードによる2nd、3rdヒットの違い
これらを抑えておくと、実践でどうやって打てばいいか力学がわかってくるみたい!
そしてこの見方は6MAXでも応用できます。
例:3rdヒットのエクイティの低いハンドをレイズに回すなど。

ターンで落ちた「A」に関して

Aが落ちたことにより、SBのターンベットは85%になります。

SBは「ポット15%が45%、ポット30%が40%でチェックが15%」。

ここで大事なのは「KK、QQ、JJ」でも打っていくという事。
(6MAXと感覚的な違いがあるかもしれません。)

Aのグットキッカーだとポット30%、Aのローキッカーだとポット15%サイズなどの傾向も見られます。

またフラッシュドローもベットサイズが大きく成る要因に。

これを受けるSBの行動。

  • ポット15%を受けたSB「オールイン35%、コール45%、フォールド20%」。
    「99、88、77」のポケットペアはフォールドしているのですが、「98s、87s、76s、65s、54s」などはコール。
    アウツが関係しています。
    2ペアはレイズオールイン。
  • ポット30%を受けたSBのフォールド率50%。
    Tヒットはコール、6ヒットはフォールド、スーテッドは「87s、64s、54s」などアウツが多くあるもの以外はフォールドです。

残りはここからコールしたハンドはリバーで何がでたらオールインまで持ち込むのか、あきらめるのか、などを考察します。

リバーでメイドしたら?

リバー「7♦」に関しては、リバーSBのチェック約100%。

ストレートがメイドしていてもドンクレンジはなく、チェックをしています。

ここでは「53s」などの下限のハンドがメイドしましたが、メイドしなかった場合にドンクでオールインをするハンドなどもチェックします。

4betポット、Aミドルミドル、レインボーボードの場合

動画1時間17分からのハンド。

「A♠8♥7♦」
BBハンド「Q♠J♠」

「A♠8♥7♦」はSBのCBは「ベットスモールが80%、チェック20%」。
(「AJx」などブロードウェイがでてくるとベットサイズが大きめに)

見ていくポイント

  • コールの下限。
    SBの15%ベットに対して「Q♠J♠」はフォールドとコールとレイズがあるディフェンス下限のハンド。
    もし、SBが30%打って来ていたらフォールドになります。
    ただしこのサイズによって判断するのは難しいので、15%ベットに対しても実践では下りてよさそうです
  • AハイボードはBB側にもAがあるので、レイズを返しやすいボード(15%に対してBBのレイズ頻度27%)。
  • 「99、66」など6MAXでもあるようなミニマムレイズを返すハンドがある。

HU(ヘッズアップ)の4betポットOOP(インポジション)動画から学ぼう!

ヘッズアップ(HU)は誰かに力学を教わることが上達の近道。

今回のまとめとして。

  • 4betポットは体感とかなり違うので、なぜこうなっているのか、という類似性を見つける。
  • 同じようなボードで少しづつ変えていく。
  • 4betポットは勉強している人が少なくなるので、ライバルとの差をつけやすい。
  • 相手が4betを学んでいない場合、エクスプロイトに走らなくても、相手のミスによる恩恵をうけやすい。

その近道として、動画で勉強をしていきましょう!

いよいよ実践編にいくんだね!勉強しておくと理解も深まる!!
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