HU(ヘッズアップ)勉強会では、実践と解説というパターンで勉強をすすめています。
>>ヘッズアップ実践編第2弾「Osnelav vs こしくん」
今回は実践編第3弾「Osnelav vs TT」です。

HU(ヘッズアップ)鉄強同士の実践「第3弾」動画の紹介
HU勉強会動画を紹介します。
- プレイ&解説を通じてHUへの理解を深めていくのが目的。
- 対戦するプラットホームはPoker Nowという無料オンラインポーカーサイト。
登場人物
- 【Osnelav】 PokerStarsで6max200zやHU2,000zまでをプレイするガチ鉄強。 zoomagaで記事提供をしていた。
>>Lav Poker Channel - 【こしくん】 KKpokerで6max最高レートREGのアグレッションモンスター。 万ドルチャレンジ達成!
- 【TT】 一会社員がポーカーでどこまでやれるのか、いろいろ挑戦&勉強しているところ。
>>TT Poker
今回はOsnelavさんとこしくんが語り手で、TTさんは後半の勉強会から会話に参加する形式をとります。
対戦の動画はこちら。
(%はほぼ四捨五入した数値。)
HU鉄強の実践「Osnelav vs TT」
動画の流れに沿いつつ、見ていきます。
参考までに2人がどんなプレイをしていくかというと。
TTさん「Osnelavさんは鉄強なので、胸を借りるつもりで全力で挑む。」

解説①バリューターゲットを意識する
OsnelavさんBB「Q♥5♥」コール
BB、SBチェック。
BBチェック(5はサードペアなのでチェックしやすい。キッカーがAなど高ければベットを検討)
SBチェック。
BBポット75%ベット(2ペア完成!)
SBレイズ約3倍。(Qヒットのトップキッカー)
BBコール。
BBポット獲得。
- 「6♥5♠J♠」はCB率63%のボード。
ベックドアがついているものは打ちやすい。
ハイカード+ローキッカーも打ちやすい。
6と5まわり、Jまわり、フラッシュドローも打っていくボード。 - BBがリバーでSBの♠フラッシュがなさそうだと思った理由。
SBはフラッシュドロー♠があれば80%の頻度でCBを打っている。
フロップチェックチェックでまわったとして、SBはフラッシュドロー♠があればターンで70%ほどベットしている。
同じくストレートドローもベットにまわりやすい。 - リバーBBのバリューベットに関して。
5ヒット、6ヒット(セカンド、サードヒット)は小さくベット。
Qヒット(トップヒット)、2ペアは大きくベット。
BBがQヒットで2ペアになったことにより、バリューターゲット(相手のQヒット)を削いでいるから、こちらからベットしていかないと相手のチェック率が高く、バリューを取り逃がしてしまう。
ここでのバリューターゲットはJヒット。 - リバーでチェックしやすいBBのバリューハンド
BBがリバーでフラッシュ完成をしていた場合にはチェックが選ばれやすい。
チェック率62%。
これはフラッシュが相手のQヒットや他のヒットをブロックしていないから、相手のベットを誘いやすいと考える。
SBのベットに対してBBはレイズを返していく。
解説②ペアボードのブラフ
OsnelavさんSB「K♠3♦」オープン
TTさんBB「J♦T♠」コール
フロップ「2♠8♠2♥」
SBポット50%のベット
BBコール
ターン「6♠」「2♠8♠2♥6♠」
SBポット75%のベット(Kハイ、フラッシュドロー)
BBフォールド
- ローがペアになっているボードはベット頻度高い。(オフスートコンボが相手にないものは打っていく)
「2♠8♠2♥」はベット頻度50%。
ベットサイズは小さめか中間が多い。
3と2はSB、BBともに少ないけれど、654は特にBBに多いので優位性がある傾向。
特に654がペアになっているボードはベット頻度が高い。(833はCB率53%、844はCB率65%、866はCB率70%)
8をKにかえても同じような頻度。
ミドルがペアになっているボードはベット頻度が低い傾向。 - 「K♠3♦」が継続してベットしていく頻度は30%。
フラッシュドローではトップから2番目、A♠やK♠はベットにまわりやすい。

ローを区切るとしたら、3と4にありそう!
解説③レイズするハンド
TTさんSB「A♠J♠」オープン
OsnelavさんBB「A♦6♣」コール
フロップ「K♦4♦2♠」
SBポット33%ベット
BBレイズ4倍(A♦を持っているのでレイズ)
SBコール
ターン「4♠」
BBチェック(4はフロップでレイズしやすい4のセットを消しているので、バリューコンボが減った。かつ、♦と♠のダブルフラッシュドローなので、ブラフ成功率も下がる)
SBチェック
リバー「A♣」
BBポット75%ベット(Aヒットで、小さくか大きめかで迷う)
SBレイズ3倍
BBコール(コールしてもフォールドしてもいい状態)
チョップ
- フロップでBBがレイズするハンド
2と4のセット
65o、63s、53s、42sのガットショットやストレートドロー
K4のツーペア
フロップでポット33%のCBに対してBBは10%の頻度でレイズしていく。
ブラフ候補として、A♦6♣は20%でレイズ。
レイズ候補にセットがあるので、4がでたことはBBにとって不利になる。 - ターン4♠に関してBBチェック頻度76%。(レイズ50%だったとして)
ターン2♥に関してBBチェック頻度70%。
解説④3ベットのペアボード
TTさんSB「K♣Q♠」オープン
OsnelavさんBB「A♠7♦」3ベット
SBコール
フロップ「Q♥2♠2♦」
BBポット30%ベット(レインボーのペアボードは打つ頻度が高め【ベット頻度70%でスモールベット率60%】)
SBコール
ターン「Q♣」
BBチェック(SBがKハイなどはチェックで返ってくるはずと考える)
SBポット50%ベット
BBコール(微妙なサイズだったのでコールを選択)
リバー「T♦」
BBチェック(Tは微妙なハンドで相手がコールしてきやすいハンド候補)
SBポット70%ベット(フルハウス)
BBフォールド(想定できるブラフがほとんどなくなってしまったと考察)
- フロップで幅広いハンドがコールしてきているので、ターンは小さくベットしてそれらを下ろすという選択ができる。
ターンSBの小さい~ハーフベットはナイスサイズ。 - リバーベットに関して。
Tヒットならばミディアムサイズのベットが選ばれている。
ブラフ、2やQヒットならば特大ベットが選ばれている。
ブラフをするハンドとしてはKハイ、Jハイ、2まわり。
解説⑤2ペアが二つあるボード
TTさんSB「K♦2♦」オープン
OsnelavさんBB「K♣5♠」コール
フロップ「K♥4♠Q♦」
SBポット33%ベット(Kヒット)
BBコール(Kヒット)
ターン「Q♣」「K♥4♠Q♦Q♣」
BB、SBチェック
リバー「4♣」「K♥4♠Q♦Q♣4♣」
BBポット4割のベット
SBコール(フロップのCBについてくるハンドはヒットが多いと考察。
その中で4やQはフルハウス、Kはキッカー負けしている。
ポケットペアはチェックしているだろうから、勝っているところが少ない。
コールに悩む。)
BBポット獲得(Kヒットのキッカー勝ち)
- リバーでBBが小さいサイズのブラフをするハンド
Jハイ、Tハイ、バックドアありの4絡みでコールしたハンド、5ポケ6ポケ。
トラップとしてフルハウスもある。 - 「K♥4♠Q♦」はCB頻度65%で主に小さいサイズが選ばれる
- リバーのBB「K5o」はベット頻度100%(小さいサイズ)のハンド
解説⑥タイミングテルの駆け引き
TTさんSB「9♠T♦」オープン
OsnelavさんBB「8♣8♦」3ベット
SBコール
フロップ「Q♦Q♠A♠」
BB、SBチェック
ターン「3♣」
BBチェック
SBポット65%ベット(Kハイ、下のポケットをおろすためにブラフベット)
BBコール
リバー「Q♥」
BBチェック
SBポット75%ベット
BBフォールド(かなり悩んでフォールド。フロップAはチェックにTTさんならまわしそう。ターンベットにはAヒットが考えられる。リバーのアクションが早かったのでAヒットが濃厚だと考察。)
- 3ベットでSBがAを持っている場合、フロップでBBがチェックで来た場合にはSBもチェックが選ばれやすい。
- 「9♠T♦」はターン頻度80%でブラフをしていくハンド
ターンをコールされた場合、リバーは「5.5%オーバーベットか、94.5%チェックするハンド」 - リバー♠なしの8ポケはリバーSBベットが60%サイズだと、40%でコール。
リバーSBサイズが85%だと、15%でコール。(75%なのでこの間) - リバー60%サイズにはKKもほぼフォールド。
HU鉄強の実践「Osnelav vs TT」-プレイ中の思考
ブラフ考察
OsnelavさんSB「Q♥T♠」オープン
TTさんBB「7♣9♥」コール
フロップ「2♣3♥8♦」
SBポット75%ベット(クイーンがハートかどうかで打つのを決めた。
ブラフなので、バックドアを抑えていた方がうちやすい。)
BBフォールド
ボード「7ローロ―」「8ローロ―」「9ローロー」のほとんどはベットサイズ50%くらい。
3と2をBBは比較的もっていなくてコネクトも少ないボードと考える。
「7♣9♥」はCBに対してフォールド率90%。
3ベットのアグレッシブライン
TTさんSB「A5o」オープン
OsnelavさんBB「66」3ベット
BBフォールド
6ポケの3ベット率「58%」
7ポケだと3ベット率95%、5ポケだと3ベット率27%。
なので、6ポケは3ベットの境界線のラインです。
ちなみに、「A5o」は3ベットに対して「フォールド73%、レイズ27%」とコールはないハンド。
モノトーンボードのベット
TTさんSB「7♠8♠」オープン
OsnelavさんBB「A♣7♥」コール
(A7oは頻度27%で3ベット)
フロップ「K♠2♠4♠」
SBポット40%ベット(フラッシュ完成)
BBコール
ターン「9♥」
SBポット75%ベット
BBフォールド(ノーエクイティのハンドでベットするのは難しい⇨GTOに限らず人として♠持ちだとベット傾向にある。
フロップはノーエクイティで打ちやすいので、それを捕まえにいく)
- モノトーンボードはCB頻度低めな傾向。
「K♠2♠4♠」はCB頻度40%で小さいか中間サイズ
「Aハイモノトーン」「Kハイモノトーン」はCB頻度5割をきる傾向。
フラッシュが完成していた場合のCB頻度70%(小さいか中間サイズ) - モノトーンボードのフロップセットはほぼベット100%(ミディアムサイズが多い)
- ターンのベット
全体的なSBのベット頻度は50%
フラッシュ完成のベット頻度は85%
ベット頻度が高いハンドとしてはA♠・Q♠持ち(セカンドナッツ候補まで)、2ヒット、Kヒット、3持ち。
4はチェック、9は小さくベット。
HU鉄強の実践は続く。
HU実践編では、Twitterで対戦者を募集していました。
次はどんな人が対戦相手になるのか楽しみです。
