HU(ヘッズアップ)鉄強同士の実践第3弾「Osnelav vs TT」

HU(ヘッズアップ)勉強会では、実践と解説というパターンで勉強をすすめています。

前回第2弾の実践編はこちら。
ヘッズアップ実践

>>ヘッズアップ実践編第2弾「Osnelav vs こしくん」

今回は実践編第3弾「Osnelav vs TT」です。

贅沢なタイアップ!

HU(ヘッズアップ)鉄強同士の実践「第3弾」動画の紹介

HU勉強会動画を紹介します。

  • プレイ&解説を通じてHUへの理解を深めていくのが目的。
  • 対戦するプラットホームはPoker Nowという無料オンラインポーカーサイト。

登場人物

  • 【Osnelav】 PokerStarsで6max200zやHU2,000zまでをプレイするガチ鉄強。 zoomagaで記事提供をしていた。
    >>Lav Poker Channel
  • 【こしくん】 KKpokerで6max最高レートREGのアグレッションモンスター。 万ドルチャレンジ達成!
  • 【TT】 一会社員がポーカーでどこまでやれるのか、いろいろ挑戦&勉強しているところ。
    >>TT Poker

今回はOsnelavさんとこしくんが語り手で、TTさんは後半の勉強会から会話に参加する形式をとります。

対戦の動画はこちら。

今回の実践編では30分「Osnelav vs TT」の実践をして、残り30分は解説になります。
まずはリバーまで開かれたプレイを主に見ていきます。
(%はほぼ四捨五入した数値。)

HU鉄強の実践「Osnelav vs TT」

動画の流れに沿いつつ、見ていきます。

参考までに2人がどんなプレイをしていくかというと。

Osnelavさん「TTさんにはアグレッシブなラインで攻めてみる。」
TTさん「Osnelavさんは鉄強なので、胸を借りるつもりで全力で挑む。」
※「胸を借りる気持ち」⇨相手のほうが実力が上だからとひるんでおじけづくのではなく、果敢に挑戦する様子を表す意味。
慣用句の意味を調べてしまった
解説は動画で語られているもの、GTOウィザードを参照のもの、Osnelavさんの動画を参考のものです。

解説①バリューターゲットを意識する

TTさんSB「A♣Q♣」オープン
OsnelavさんBB「Q♥5♥」コール
フロップ「6♥5♠J♠」
BB、SBチェック。
ターン「4♣」「6♥5♠J♠4♣」
BBチェック(5はサードペアなのでチェックしやすい。キッカーがAなど高ければベットを検討)
SBチェック。
リバー「Q♠」「6♥5♠J♠4♣Q♠」
BBポット75%ベット(2ペア完成!)
SBレイズ約3倍。(Qヒットのトップキッカー)
BBコール。
BBポット獲得。
  • 「6♥5♠J♠」はCB率63%のボード。
    ベックドアがついているものは打ちやすい。
    ハイカード+ローキッカーも打ちやすい。
    6と5まわり、Jまわり、フラッシュドローも打っていくボード。
  • BBがリバーでSBの♠フラッシュがなさそうだと思った理由。
    SBはフラッシュドロー♠があれば80%の頻度でCBを打っている。
    フロップチェックチェックでまわったとして、SBはフラッシュドロー♠があればターンで70%ほどベットしている。
    同じくストレートドローもベットにまわりやすい。
  • リバーBBのバリューベットに関して。
    5ヒット、6ヒット(セカンド、サードヒット)は小さくベット。
    Qヒット(トップヒット)、2ペアは大きくベット。
    BBがQヒットで2ペアになったことにより、バリューターゲット(相手のQヒット)を削いでいるから、こちらからベットしていかないと相手のチェック率が高く、バリューを取り逃がしてしまう。
    ここでのバリューターゲットはJヒット。
  • リバーでチェックしやすいBBのバリューハンド
    BBがリバーでフラッシュ完成をしていた場合にはチェックが選ばれやすい。
    チェック率62%。
    これはフラッシュが相手のQヒットや他のヒットをブロックしていないから、相手のベットを誘いやすいと考える。
    SBのベットに対してBBはレイズを返していく。

解説②ペアボードのブラフ

OsnelavさんSB「K♠3♦」オープン
TTさんBB「J♦T♠」コール

フロップ「2♠8♠2♥」
SBポット50%のベット
BBコール

ターン「6♠」「2♠8♠2♥6♠」
SBポット75%のベット(Kハイ、フラッシュドロー)
BBフォールド

  • ローがペアになっているボードはベット頻度高い。(オフスートコンボが相手にないものは打っていく)
    「2♠8♠2♥」はベット頻度50%。
    ベットサイズは小さめか中間が多い。
    3と2はSB、BBともに少ないけれど、654は特にBBに多いので優位性がある傾向
    特に654がペアになっているボードはベット頻度が高い。(833はCB率53%、844はCB率65%、866はCB率70%)
    8をKにかえても同じような頻度。
    ミドルがペアになっているボードはベット頻度が低い傾向。
  • 「K♠3♦」が継続してベットしていく頻度は30%。
    フラッシュドローではトップから2番目、A♠やK♠はベットにまわりやすい。
ローとミドルのベット頻度の境目は6と7にありそう!
ローを区切るとしたら、3と4にありそう!

解説③レイズするハンド

TTさんSB「A♠J♠」オープン
OsnelavさんBB「A♦6♣」コール

フロップ「K♦4♦2♠」
SBポット33%ベット
BBレイズ4倍(A♦を持っているのでレイズ)
SBコール

ターン「4♠」
BBチェック(4はフロップでレイズしやすい4のセットを消しているので、バリューコンボが減った。かつ、♦と♠のダブルフラッシュドローなので、ブラフ成功率も下がる)
SBチェック

リバー「A♣」
BBポット75%ベット(Aヒットで、小さくか大きめかで迷う)
SBレイズ3倍
BBコール(コールしてもフォールドしてもいい状態)
チョップ

  • フロップでBBがレイズするハンド
    2と4のセット
    65o、63s、53s、42sのガットショットやストレートドロー
    K4のツーペア
    フロップでポット33%のCBに対してBBは10%の頻度でレイズしていく。
    ブラフ候補として、A♦6♣は20%でレイズ。
    レイズ候補にセットがあるので、4がでたことはBBにとって不利になる。
  • ターン4♠に関してBBチェック頻度76%。(レイズ50%だったとして)
    ターン2♥に関してBBチェック頻度70%。

解説④3ベットのペアボード

TTさんSB「K♣Q♠」オープン
OsnelavさんBB「A♠7♦」3ベット
SBコール

フロップ「Q♥2♠2♦」
BBポット30%ベット(レインボーのペアボードは打つ頻度が高め【ベット頻度70%でスモールベット率60%】)
SBコール

ターン「Q♣」
BBチェック(SBがKハイなどはチェックで返ってくるはずと考える)
SBポット50%ベット
BBコール(微妙なサイズだったのでコールを選択)

リバー「T♦」
BBチェック(Tは微妙なハンドで相手がコールしてきやすいハンド候補)
SBポット70%ベット(フルハウス)
BBフォールド(想定できるブラフがほとんどなくなってしまったと考察)

  • フロップで幅広いハンドがコールしてきているので、ターンは小さくベットしてそれらを下ろすという選択ができる。
    ターンSBの小さい~ハーフベットはナイスサイズ。
  • リバーベットに関して。
    Tヒットならばミディアムサイズのベットが選ばれている。
    ブラフ、2やQヒットならば特大ベットが選ばれている。
    ブラフをするハンドとしてはKハイ、Jハイ、2まわり。

解説⑤2ペアが二つあるボード

TTさんSB「K♦2♦」オープン
OsnelavさんBB「K♣5♠」コール

フロップ「K♥4♠Q♦」
SBポット33%ベット(Kヒット)
BBコール(Kヒット)

ターン「Q♣」「K♥4♠Q♦Q♣」
BB、SBチェック

リバー「4♣」「K♥4♠Q♦Q♣4♣」
BBポット4割のベット
SBコール(フロップのCBについてくるハンドはヒットが多いと考察。
その中で4やQはフルハウス、Kはキッカー負けしている。
ポケットペアはチェックしているだろうから、勝っているところが少ない。
コールに悩む。)
BBポット獲得(Kヒットのキッカー勝ち)

  • リバーでBBが小さいサイズのブラフをするハンド
    Jハイ、Tハイ、バックドアありの4絡みでコールしたハンド、5ポケ6ポケ。
    トラップとしてフルハウスもある。
  • 「K♥4♠Q♦」はCB頻度65%で主に小さいサイズが選ばれる
  • リバーのBB「K5o」はベット頻度100%(小さいサイズ)のハンド

解説⑥タイミングテルの駆け引き

TTさんSB「9♠T♦」オープン
OsnelavさんBB「8♣8♦」3ベット
SBコール

フロップ「Q♦Q♠A♠」
BB、SBチェック

ターン「3♣」
BBチェック
SBポット65%ベット(Kハイ、下のポケットをおろすためにブラフベット)
BBコール

リバー「Q♥」
BBチェック
SBポット75%ベット
BBフォールド(かなり悩んでフォールド。フロップAはチェックにTTさんならまわしそう。ターンベットにはAヒットが考えられる。リバーのアクションが早かったのでAヒットが濃厚だと考察。)

  • 3ベットでSBがAを持っている場合、フロップでBBがチェックで来た場合にはSBもチェックが選ばれやすい。
  • 「9♠T♦」はターン頻度80%でブラフをしていくハンド
    ターンをコールされた場合、リバーは「5.5%オーバーベットか、94.5%チェックするハンド」
  • リバー♠なしの8ポケはリバーSBベットが60%サイズだと、40%でコール。
    リバーSBサイズが85%だと、15%でコール。(75%なのでこの間)
  • リバー60%サイズにはKKもほぼフォールド。

HU鉄強の実践「Osnelav vs TT」-プレイ中の思考

ブラフ考察

OsnelavさんSB「Q♥T♠」オープン
TTさんBB「7♣9♥」コール

フロップ「2♣3♥8♦」
SBポット75%ベット(クイーンがハートかどうかで打つのを決めた。
ブラフなので、バックドアを抑えていた方がうちやすい。)
BBフォールド

「2♣3♥8♦」はCB率55%
ボード「7ローロ―」「8ローロ―」「9ローロー」のほとんどはベットサイズ50%くらい。
3と2をBBは比較的もっていなくてコネクトも少ないボードと考える。
「7♣9♥」はCBに対してフォールド率90%。

3ベットのアグレッシブライン

TTさんSB「A5o」オープン
OsnelavさんBB「66」3ベット
BBフォールド

6ポケの3ベット率「58%」
7ポケだと3ベット率95%、5ポケだと3ベット率27%。
なので、6ポケは3ベットの境界線のラインです。

ちなみに、「A5o」は3ベットに対して「フォールド73%、レイズ27%」とコールはないハンド。

モノトーンボードのベット

TTさんSB「7♠8♠」オープン
OsnelavさんBB「A♣7♥」コール
(A7oは頻度27%で3ベット)

フロップ「K♠2♠4♠」
SBポット40%ベット(フラッシュ完成)
BBコール

ターン「9♥」
SBポット75%ベット
BBフォールド(ノーエクイティのハンドでベットするのは難しい⇨GTOに限らず人として♠持ちだとベット傾向にある。
フロップはノーエクイティで打ちやすいので、それを捕まえにいく)

  • モノトーンボードはCB頻度低めな傾向。
    「K♠2♠4♠」はCB頻度40%で小さいか中間サイズ
    「Aハイモノトーン」「Kハイモノトーン」はCB頻度5割をきる傾向。
    フラッシュが完成していた場合のCB頻度70%(小さいか中間サイズ)
  • モノトーンボードのフロップセットはほぼベット100%(ミディアムサイズが多い)
  • ターンのベット
    全体的なSBのベット頻度は50%
    フラッシュ完成のベット頻度は85%
    ベット頻度が高いハンドとしてはA♠・Q♠持ち(セカンドナッツ候補まで)、2ヒット、Kヒット、3持ち。
    4はチェック、9は小さくベット。

HU鉄強の実践は続く。

HU実践編では、Twitterで対戦者を募集していました。

次はどんな人が対戦相手になるのか楽しみです。

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