HU(ヘッズアップ)鉄強同士の実戦動画第2弾「Osnelav vsこしくん」

HU勉強会では、SRP、3betポット、4betポット、実践と進んできました。

前回第1弾の実践編はこちら。
ヘッズアップ勉強会

>>ヘッズアップ実践編第1弾「TTvsこしくん」

今回は実践編第2弾です!

鉄強2人の対決は必見!

HU(ヘッズアップ)鉄強同士の実践編「第2弾」動画の紹介

HU勉強会動画を紹介します。

  • プレイ&解説を通じてHUへの理解を深めていくのが目的。
  • 対戦するプラットホームはPoker Nowという無料オンラインポーカーサイト。

登場人物

  • 【Osnelav】 PokerStarsで6max200zやHU2,000zまでをプレイするガチ鉄強。 zoomagaで記事提供をしていた。
    >>Lav Poker Channel
  • 【こしくん】 KKpokerで6max最高レートREGのアグレッションモンスター。 万ドルチャレンジ達成!
  • 【TT】 一会社員がポーカーでどこまでやれるのか、いろいろ挑戦&勉強しているところ。
    >>TT Poker

対戦の動画はこちら。

今回の実践編では30分「Osnelav vsこしくん」の実践をして、残り30分は解説になります。
まずは後半の解説編で解説しているプレイを主に見ていきます。
(%はほぼ四捨五入した数値を書いています。)

HU鉄強同士の実践編で解説のあったプレイ

動画の流れに沿いつつ、解説のあったプレイをとりあげていきます。

解説①-バリューを見破るには

解説はラストハンドから見ていく形式でした。

こしくんSB「T♦8♦」オープン
OsnelavさんBB「7♣J♣」コール
フロップ「8♠4♦5♣」
SBポット約75%ベット(トップヒット、バックドア)
BBレイズ3倍(ガットショット、バックドア)
SBコール
ターン「6♦」「8♠4♦5♣6♦」
BBポット約30%ベット(ストレート完成:4枚ストレートボードが小さく打つのがセオリー)
SBコール
リバー「3♠」「8♠4♦5♣6♦3♠」
BBベット約25%ベット(ナッツじゃなければ小さく打つ、ボードで怖いところが多かった
SBフォールド(大きいベットにレイズされているので、ピュアブラフが少ないと判断。リバーの小さいサイズにもトップヒットだけれどフォールドした
気になったところをGTOウィザードから分析。
  • 「8♠4♦5♣」のCB頻度は50%。ミディアムベットが37%。
    T♦8♦はミディアムベット率83%
  • 「7♣J♣」はレイズ率約100%
  • ストレート完成のターン「7♣J♣」のスモールベット率約100%
  • リバーでベットを受けたSB「T♦8♦」はレイズ率96%、フォールド率4%。
    コールするより、レイズを検討するハンド(エクイティは低い)。

解説②-ターゲットを明確にしたリバーブラフ

OsnelavさんSB「4♦7♦」オープン
こしくんBB「9♠2♠」コール
フロップ「4♥T♣6♣」
BB、SBチェック。
ターン「8♦」「4♥T♣6♣8♦」
BBポット50%ベット(ガットショット)
SBコール(ボトムヒット、ダブルベリー)
リバー「Q♣」「4♥T♣6♣8♦Q♣」
BBベット75%ベット(エアー)
SBフォールド
プレイ解説。
こしくんのプレイ解説
「9♠2♠」はブラフしやすいハンド。
9はストレートをブロック。
2は相手が下りるところをブロックしていない。
スートもブロックしていない。
Osnelavさんのプレイ解説
50%くらいでそこそこのサイズを打つボード。
4ヒットであればチェックする。
6と4のコネクティビティが高く、ブラフで下ろしたいターゲットが一緒。
6ヒットの方が打つ。
4ヒットのキッカーが微妙なものは打たない。
Q4でも打たない傾向。
A4なら打つことを検討。

ターン8♦はフロップでOsnelavさんがチェックしていたので、こしくんにとって有利(ストレートを完成させやすい)なカード。
リバーQ♣はこしくんにとって有利なカード。
Osnelavさんなら、Qをもっていたらフロップ打っていた可能性が高い。

気になったところをGTOウィザードから分析。
  • 「4♥T♣6♣」のCB頻度は60%のボードで、4♦7♦は92%チェック。
  • ターンのBBのプローブベット率は40%。9♠2♠は18%ベット。
  • リバー9♠2♠のミディアムベット率約100%。
  • リバーのBBベットがポット66%の場合、4♦7♦はコール95%
    BBポット130%ベットだとフォールド95%
BBリバーはブロッカー効果からブラフが決まった!
ポット75%は絶妙。

解説③3betポット「セットvsガットショット」-おしゃれなブロックベット

OsnelavさんSB「4♣4♦」オープン
こしくんBB「T♣8♥」3bet
SBコール
フロップ「9♦4♠Q♦」
BBポット30%ベット(ガットショット)
SBコール(4のセット完成)
ターン「2♣」「9♦4♠Q♦2♣」
BBポット80%ベット(ブラフ継続)
SBコール
リバー「5♣」「9♦4♠Q♦2♣5♣」
BB100ベット(押し間違い)
SBオールイン!
BBフォールド
Osnelavさんのプレイ解説。
フロップSBが4のセットを引き当てたことに関して。
4♦を持っているので、BBが付いてきてくれるところが少ない。
もし4♦ではない4だったら、フロップに対してレイズを検討していた。
ターン♣2でこしくんのベットは、Kハイ、Aハイをおろそうと思ってダブルバレルを打っていった。
これに対して、ポラライズぎみに打って来てくれたので、レイズする必要がないと思った。
ボード全体「9♦4♠Q♦2♣5♣」を見て。
ストレートが怖いボードではない。
ガット系が多いボード。
もし、Qヒットならばターンで入れ込んでいるはず。
リバーの100のベットに関して。
おしゃれなブロックベットだと感じたようです。

気になったところをGTOウィザードから分析。

  • T8oの3ベット率は25%。
  • 4♦持ちの場合CBに対してレイズ30%、♦がない4♥4♣の場合はレイズ75%。
  • ターンのT♣8♥はほぼチェック。
    チェックされた場合にSBはターンから打ちしていく。
  • リバーもT♣8♥はほぼチェックだけれど、ブロックベットでもチェックでも、セットを完成させているSBはリバーでオールインになっている。

解説④フロップでリレイズするハンド

OsnelavさんSB「K♥8♣」オープン
こしくんBB「Q♠8♥」コール
フロップ「5♥3♦8♦」
SBポット50%ベット
BBは3倍のレイズ
SBコール
ターン「4♥」「5♥3♦8♦4♥」
BB、SBチェック
リバー「J♥」「5♥3♦8♦4♥J♥」
BBポット40%ベット(バリュー兼ブロック)
SBコール
SBはキッカー勝ちでポット獲得。

Osnelavさんのプレイ解説。

こしくんの3倍のレイズに対して。
できればダイヤが欲しいと話していたけれど、バリューという意味合いでは♦がないほうがついてきてくれる
ただし、Q8はチェックレイズには弱めなハンド(キッカーがQ)なので、保険のダイヤがあったほうがその後が戦いやすい

ターン♥とリバーの♥に対して。
♥がでたので、ハートフラッシュのブロッカーになったので、リバーである程度うけられるハンドになった。

気になったところをGTOウィザードから分析。
  • 「538」ツートーンのCB頻度はベット50%。
    スモール・ミディアム・ラージのどれを選んでもあまり変わらない混合戦略。
  • フロップCBポット66%に対して、Q8oはほぼ100%コール。
    A8o、K8oはレイズがある。A♦8はレイズ率55%で♦なしだとレイズ率が少し下がる。
    K♦8はレイズ率30%で♦なしだと少し下がる。
    この場合は♦があるほうが戦いやすい。
  • ♦がない方がベットする例として、5のセット。
    55は♦がないほうでよりレイズしている。
  • リバーのBB「Q♠8♥」は打たずにほぼチェック。
  • リバーでBBがベットせずチェックを選んでいたとしたら、SB「K♥8♣」もチェックを選択。
  • リバーのBBからの40%ベットに対して「K♥8♣」(♥を持っている場合のみ)は30%ほどレイズを返せる。

解説⑤ボードに翻弄されたボード

OsnelavさんSB「K♥7♥」オープン
こしくんBB「Q♥8♥」3bet
SBコール
フロップ「9♥Q♠9♠」
BBポット33%ベット
SBコール
ターン「K♠」「9♥Q♠9♠K♠」
BB、SBチェック
リバー「A♣」「9♥Q♠9♠K♠A♣」
BB、SBチェック
SBはKヒットでポット獲得
このプレイでは、Osnelavさんから思わず悔しさがセリフとなって現れたシーンです。
初めはこしくんのQヒット、ターンではOsnelavさんのKヒット、Kヒットからバリューを取ろうかと思いきや、リバーで落ちたのはA。
これによりKはリバーではマージナルなハンドになってしまったので、チェック。
ボードに翻弄されたプレイとなりました。

解説⑥「ナッツvsセカンドナッツ」のオールイン対決

こしくんSB「J♣T♥」オープン
OsnelavさんBB「K♦4♦」コール
フロップ「9♦K♠5♦」
SBポット約75%ベット(ガットショット)
BBコール(Kヒット+フラッシュドロー)
ターン「Q♠」
SBポット約140%ベット(ストレートを引いたのでポラライズベット)
BBコール(Kヒット+フラッシュドロー)
リバー「2♦」
BBチェック(フラッシュ完成)
SBポット100%ベット(BBのスタックからオールイン要求サイズのベット)
BBコール
BBがポット獲得
BBはフラッシュ、SBはストレートでのオールイン対決となりました。

Osnelavさんのプレイ解説。

大きく打っても良いボードで、フロップからこしくんは大きく打ってきたことに対して、ガット系が多いと思った
なので、「9♦K♠5♦」ツートーンでターン「Q♣」は相当やばいカード。
メイドしているものはメイドしている。

ターンポット1300にたいして140%ベット。
これでQヒットだけはないと思った。
このベットサイズでも、トップヒット+フラドロはコール。

気になったところをGTOウィザードから。

GTOウィザード解析から

  • 「9♦K♠5♦」はCBベット率50%
  • リバーのBBのドンクはなく、チェック100%

「CBサイズからガット系と見抜く。
Qが落ちてポットオーバーが出てきたことから、Qヒットではないだろうと推測(自分がKヒットをしているのでKヒットもうすい)
リバーのドンクレンジはこの場合ない。」
などなど、ベットサイズだけでもいろいろな想定をしていて、とても参考になります。

HU鉄強同士の実践編で解説はなかったけれど、必見のプレイ!

解説時間が30分だったので、そこでは紹介されなかったけれど必見のプレイを紹介していきます。

トリプルボードの扱い方

OsnelavさんSB「7♦8♠」オープン
こしくんBB「Q♣J♠」コール
フロップ「5♣5♦5♠」
SBポット約75%ベット
BBコール(大きめに打たれたと思った)
ターン「8♥」「5♣5♦5♠8♥」
SBチェック(フルハウス完成)
BBチェック
リバー「7♠」「5♣5♦5♠8♥7♠」
SBポット約75%ベット
BBフォールド

GTOウィザード解析

  • トリプルボード「555」のCBは「チェック0%、スモールベット23%、ミディアムベット75%」が選ばれるボード。
  • 「QJo」はコールか、スートを抑えていなければ20%でレイズを返せるハンド。
  • ターンで「8」ヒットでフルハウス完成ですが、87oは「チェック40%、ミディアムベット60%」の混合戦略
  • リバー78oはミディアムベット100%。
    これに対して攻防できるハンドとしてQJoは80%フォールド
  • BBはリバーでプローブベットを70%ほどでするのですが、QJoはチェック80%
完璧なラインにそったプレイ

CB頻度が高い相手への対応

OsnelavさんSB「A♦2♠」オープン
こしくんBB「7♠6♦」コール
フロップ「3♣8♦3♥」
BBチェック
SBポット40%のベット
BBレイズ2.5倍のレイズ
SBフォールド
GTOウィザード解析
  • フロップCBに対してBBの76oはフォールド約100%。
  • 今回はOsnelavさんのCB頻度が高いことからエクスプロイトプレイでレイズを返す。
    このペアボードのからのスモールベットに対してBBのレイズ率は約15%
  • A2oはレイズに対して約100%フォールド。
エクスプロイト成功です。

トップヒットチェックの効果

こしくんSB「6♥K♠」オープン
OsnelavさんBB「J♠4♠」コール

フロップ「K♣7♠5♦」
SBチェック(Kヒットの弱キッカー)
BBチェック

ターン「6♠」「K♣7♠5♦6♠」
BBポット約120%ベット(オープンエンド)
SBコール(2ペア)
リバー「2♦」「K♣7♠5♦6♠2♦」
BBポット約75%ベット(ブラフ継続)
SBコール
SBが2ペアでポット獲得。
GTOウィザード解析
  • フロップK6oはチェック25%、スモールベット70%のハンド。
    トップヒット+弱キッカーではチェックが選ばれることがあります。
    6だと25%チェックですが、4や2だと40%チェック、3だと50%チェック。
  • ターンの「J4s」のプローブベット率は90%!
    サイズとしてラージ・ミディアム・スモールと各30%ほどの混合戦略です。
    (スートが♣の場合はポット250%ベット30%出現)
    ターンのBBからのポットベットに対してSBはコール100%。
  • リバー「2♦」
    2♦はラグだと思えるカード。
    なので、43ストレートを主張するには弱くなりました。
    J♠4♠は45%チェック、極大ベットが50%のハンド。
  • リバーのレイズ
    この局面に対して「K6、K5、76」などの2ペアはレイズ100%のハンド。
  • もしSBがCB(スモールベットでも)を打っていたら、J4sはフォールド100%。
    なので、K6oをチェックレンジに回したことが大きく稼げる要因になりました。
フロップのチェックレンジ構成、ターンでのプローブベットが鮮やか!

ターゲットを狙ったブラフ

OsnelavさんSB「Q♥3♠」オープン
こしくんBB「Q♣J♦」コール
フロップ「5♦A♣3♦」
SBポット約30%ベット(ボトムヒット)
BBコール
ターン「4♣」「5♦A♣3♦4♣」(1枚ストレートボード)
SB、BBチェック。
リバー「7♦」「5♦A♣3♦4♣7♦」(スート♦3枚)
BBポット75%ベット(ブロッカーを意識したエアー)
SBフォールド
GTOウィザード解析から
  • 「5A3」ツートーンはスモールベットが50%選ばれるボード
  • スモールベットに「JQo」は♦があればコールできるハンド。(なければフォールド)
  • 「Q3o」もCB頻度55%でCBをコールされたらターンは100%チェック。
  • ストレートでも、フラッシュでもAヒットでも主張ができるBB「Q♣J♦」は、混合戦略でチェック(42%)・スモールベット(26%)・ミディアムベット(32%)ができるハンド。
    BBはリバーでターゲットを「5や3や4や7」といった道中に拾ったヒット目がけてブラフでミディアムベットを仕掛ける。
  • リバーのBBのミディアムベットに対して3ヒットのSB「Q♥3♠」がコール率13%。
    もしリバーでBBがスモールベットならばSB「Q♥3♠」のコール率75%
    結果SBはフォールド。
    ベットサイズが勝負の決め手。

HU(ヘッズアップ)鉄強同士の実践から学んだこと

鉄強同士のプレイは1戦1戦が勉強になります。

ここでのチェックは勉強会でやったやつだ!とか、多かったよ
実戦で混合戦略が選ばれる個所でのチェック。
そのチェックからのプレイラインが激しいものが多い!
弱いからチェックする、ではなく戦略にそったチェックが多い印象でした。

今までのHU(ヘッズアップ)勉強会で紹介していただいた技術がつまったHU実践勉強会となりました。

全体を復習したい場合はこちらをどうぞ。
ヘッズアップ

>>HU(ヘッズアップ)

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