ポーカーのHU(ヘッズアップ)を学んでいきましょう!
前回はSRP(シングルレイズドポット)IP(インポジション)復習編①をやりました。
>>HUのSRP復習編その①
今回は復習編その②です。

HU(ヘッズアップ)のSRP-IP復習編動画の紹介
HU-SRPの勉強会動画を紹介します。
- GTOウィザードのトレーニング機能を使用
- プレイ&解説を通じてHUへの理解を深めていくのが目的。
まずは登場人物から。
- 【Osnelav】 PokerStarsで6max200zやHU2,000zまでをプレイするガチ鉄強。 zoomagaで記事提供をしていた。
>>Lav Poker Channel - 【TT】 一会社員がポーカーでどこまでやれるのか、いろいろ挑戦&勉強しているところ。
>>TT Poker
SRP-IP復習編の勉強会動画。
>>HUレンジ
HUのオープンレンジ確認
GTOウィザードのヘッズアップ「スタック100bb、レーキNL500、タイプSimple」。
(確率は四捨五入)
まずはSBのレンジの確認から!
SBオーブン「レイズ80%(レイズ2.5)、フォールド20%」
SBオープンに対してのBBレンジはこちら⇩。
BBレンジ「レイズ27%(レイズ10)、コール37%、フォールド36%」
HU(ヘッズアップ)SRP-IP復習動画の内容
動画を追っていきます。
ミドルツートーンボード
初めのハンドから。
フロップ「8♠6♥4♠」
SB「7♦4♦」
BB「8♦3♦」
打ちたい要素(ボトムヒット、ガットショット)と打ちたくない要素(スートが無い)を持っているハンド。
フロップチェックで正解。
⇩
SBがチェックしたところ、ターン「3♣」でBBから30%のベット。
SBはターンコールで正解。
⇩
リバー「T♥」ボード「8♠6♥4♠3♣T♥」
BBからポット60%ベット。
それに対し、SB「7♦4♦」はレイズ79%で正解。(レイズ<頻度27%>かフォールド)
相手の強いハンドや、相手が容易にコールできるところもブロックしている(ワンヒットかつストレートブロック)。
レビュー内容。
- 「ベット5割、チェック5割」を考える最も基本的なボード。
なので、「8♠6♥4♠」のどれがヒットしているか、フラッシュドローはあるか、といったボードとハンドを関係させる。
ハンドを絞って5割程度で強め(ポット約70%)で打つ。 - 「6と4」のコネクティビティが高いので、ブラフをする場合に下ろしたいハンドが一緒。
なので、6>4でベット頻度が高い。
もしコネクティビティが離れていたら、例えば「A82」、8と2ヒットの場合は2>8で2の方がブラフの価値が高いのでベット頻度が高くなる。 - 「ハイカード+ローキッカーのオフスート」だと「A2o、A3o」など、フロップでベット。
「ハイカード+ハイキッカー」だとチェックより。
2nd、ボトムヒットでもキッカーが弱いところはチェックより。 - ベットサイズはエクイティディストリビューションだけでなく、ボードタイプ、スタックサイズなども参照にしていく。
「864」はボードタイプ的にダイナミックなボードなので、ベットサイズが大きくなっている。
レンジ図的にはSBに有利なので、ベット70%や100%(約20%)がそれなりの頻度で選ばれている。 - 「8643」というボードでフロップチェックチェックで回った場合、相手がエクスプロイトで何でもプローブベットをしてくる場合。
そのベットに対しては6ヒットでもかなりの頻度でレイズを返す。
オーバーペアでも、8ヒット、6ヒット、ガットショットなどはレイズで対応していく。
ハイカードもコールが多くなる。
確認レイズの考え方をする。
(相手によってはGTOよりもレイズが多くなるので、プローブベットが5割を超えてる相手であれば、こちら側もレイズで対応していく。) - リバーでレイズするハンド。
リバーではBBからベット。
それに対してSBは「7♦4♦」はレイズの下限(ブラフ)。
コールできるエクイティがあるものは、レイズせずにコール。
多くはトップヒット以上の手でレイズしている。 - リバーで「AK」がコールできるのは、相手のブラフするハンドをブロックしていないから。
(例えば「A9o」がフォールドよりなのは、9<9は相手がブラフするハンド>をブロックしているから。
ブラフじゃないのに打ってきている⇨バリューベットが濃厚に。)
Qハイボード
動画26分50秒からのハンド。
フロップ「Q♠8♥2♦」
SBハンド「7♥4♥」
BB「A♠4♦」
また74sですが、SBのコールレンジではスーテッドはすべてコールです。
解答中の思考。
ボードとしてはCBを打ちたい印象。
きっとチェックは4割ほど。
ハンドとしても、ターンでローカードやフラッシュドローがでる可能性があるので打てる。
(「74」はローカードのブロック効果)
SBフロップのCB33%ベットで正解。
⇩
ターン「K♦」
「7♥4♥」は何も絡んでいないので、あきらめより。
ターンはチェックで正解。
⇩
リバー「8♣」
続けてチェックするものの、チェック(60%)で正解。
それでも、60%なので意外とベットできるハンドであることが判明!
レビュー内容。
- 4割チェック、6割打てるボード。
6割打てる⇨何かしらがあれば打てる。
「7♥4♥」は打てるけど、「7♣4♣」は打てない。
オフスートハンドでも♣があると、チェックよりになる。 - Ax、Kxの真ん中よりのハンド(例えばA7oとかK7o)などはチェックより。
フロップの時点でエクイティが50(半分)の場合はチェックが選ばれている。 - ターン「K♦」に対しても、何かしらがあればベットしていく印象。
A♦xで打つシーンが増えている。
「ハイカード+ローカード」のヒットしていない組み合わせでのブラフが多い。
「ハイカード+ローカード」のヒットしている場合は、チェックでまわる場合が多い。 - リバー「8♣」
ショーダウンバリューがないハンドではブラフを検討していく。
8がペアになったことで、絞ってオーバーベットしていくシーン。 - リバー「65s」「54s」などはブラフで下ろしていきたいハンドだけれど、それを自分が持っていた場合はチェックにまわっている。
(相手の下ろしたいハンドをブロックしている) - 「63s」「53s」がブラフに回っている理由は、BBが「Q3」「K3」(ハイ+ロー)でチェックコールするハンドをブロックしているから。
- チェックチェックで回ったというストーリーを考える。
8ヒットでも両者にチェックしているハンドは残っている。
KやQヒットでもローキッカーの場合はチェックで回っている。(今回はハイヒット+キッカー3が多そう) - 4ポケ5ポケが残っていることがあるので、それに向けたブラフを考えたときに「65s」「54s」はそれをブロックしている。
- ストレート目がないとき、ハイカードはチェックに回っている。(Tハイからブラフを考えている)
- 5、4、3など境目が難しい場合はカテゴライズして分けて覚えていく。
今回はブラフをブロックしてしまっている、バリューをブロックしている、下ろしたいハンド周り、などカテゴライズする。
Jハイボード
50分40秒からのハンド。
フロップ「J♠6♥3♠」
SBハンド「9♦8♣」
BBハンド「T♦8♥」
解答中の思考。
「Jハイボードローロー」は、まあまあ打てるのではないか。
けれど、スートが関係していないので、このハンドのベット頻度は低そうだと考える。
フロップチェックで正解(約35%)。
解答中の思考のやり方を含めて、解説もみていきます。
レビュー内容
- フロップCBを打つとき、まずはボードタイプを見て何割打つボードなのかを把握する。
今回で言えば、50%打って50%チェックしそうなタイプだと思ってから、自分のハンドを見る。
自分のハンドがそのボードのどこに位置しているかを掴んで、そこからベットするかどうかを決める。 - 勉強するときに全体的な俯瞰図(ふかんず)を頭に思い浮かべる。
「ハイカード+ハイキッカー」はベットにまわりそうだけど、「ハイカード+ミドル」からチェックになりそうだと考察。
考察してからスタディを見ると、自分とGTOの回答の違いを意識しやすい。 - ウィザードからみた全体図「チェック30%、ベット70%」
BBがコールするところに6が比較的少ないので、SBに優位性があると考える。
「J6o、T6o、96o」はBBのコールレンジにはない。
そうみていくと、5まわりもSBに優位性がありそうだと考えられる。
試しに6を8に変えるとチェック頻度が増えて、ベットサイズも小さくなる。 - Jハイの場合、ポット50%ベットが選ばれやすい。
- ターン「8♦」からの考察。
フロップでチェックしていた場合、チェックしたハンドの中からどんなハンドならベットできるかを考える。
かつ、相手もチェックしている場合のハンドを考えてる。
ターンはチェック100%。
8ヒットでもキッカーの切り分けがありそうだと考える。 - ターンの全体図からみれば、チェック70%。
チェックが多い⇨切り分けてベットしているハンドを見ていく。 - ディレイCBで50%は打ちやすい。
- ターン「J」ヒットはローキッカーでも打つ候補に入って来る。
- ターン8ヒットはキッカーが低い場合の方がベットしている。
「ワンヒットハイキッカーはベット」「ワンヒットミドルキッカーはチェック」「ワンヒットローキッカーはベット」という傾向がある。
例えば、「98o」(ほぼチェック)より「85o」の方がわずかにベット頻度が高いし、「A8o」はローキッカーよりさらにベット頻度が高い。 - フロップでチェックしていた場合、ターンでインプルーブしたハンド(今回は7など)で打っている。
- ターン過ブラフに気をつけつつもベットしていくハンド。
「K+2,4,5,7,9」「Q+2,4,5,7,9」 - リバー「T♣」からの考察。
BBがポット80%ベットしてきた場合。
チェックチェックでまわっていて8がヒットしているからコールなのか?
それとも、サイズが大きいからフォールドなのか?を考える。
コールで正解。 - 相手のレベルを考える。
相手からベットがあった場合、GTOだと8ヒットTヒットはコール、Jヒットはレイズなどを検討している。
ただし、相手にまったくブラフがない場合は8ヒットでは下りる可能性がある。
相手に応じてコールするハンドを切り分けたいところ。
ウィザードではJヒットでレイズしているけれど、バリュー過多の相手だとバリューしかでてこない場合があり、コールのみに抑える場合もある。
(例えば50zoomではコールは考えるけど、レイズは考えない)
(ブラフ過多の相手にはリブラフされたらどうするか、も考えておく)
HU(ヘッズアップ)SRP-IP動画②のまとめ
HUの力学を掴むためにも何度でも見直したい動画です。
今回も読むだけで何度も復習ができるようにまとめました。
