ポーカー(テキサスホールデム)のインプライドオッズとは?隠れたオッズを計算する

インプライドオッズとは、隠れたオッズのことを意味します。

相手がターンで大きなベットをしてきた!

こんなときにそのベットを受けていいのかどうか。

keu
引けば勝てるだろうカードはあるんだけど、オッズ計算だと降りた方がいいみたい。
けれど、この計算にインプライドオッズをつけ足すことで、そのコールをうけても確率計算的によくなることがあるのです。
インプライドオッズ計算はこちら。

インプライドオッズ =(コールに必要な額 / 現在のポット額 + 相手のベット額 + コールに必要な額 + 追加で見込めるベット額)

ポーカーのインプライドオッズとは

インプライドオッズ(隠れたオッズ)の例を出します。

(SB.BB100-200 es150bb)
<エフェクティブスタック(es)はBB200×150で今の手持ちのスタック30000。>
あなたはBBでJ♦T♥。

HJがオープンレイズ600。
あなたはコール。
ボードQ♦9♥6♠
ポットは1300。
(あなたはオープンエンドストレートドローを引いたので、リバーまでにストレートになる確率は約32%)

フロップのボードQ♦9♥6♠
フロップでHJがベット1300。
あなたはコール。
ポットは3900。
ターンは2♣。
関係がないカード(ラグ)でした。

ボードQ♦9♥6♠2♣。
ターンでHJがベット3000。
あなたはコール。
ポットは9900。
リバーはK♠。
あなたのストレートが完成!

ボードQ♦9♥6♠2♣K♠。
リバーでHJがベット6000。
あなたは18000にレイズ。
相手は考えましたがコール。
ポットは45800。
相手のカードはQ♥Q♠でQのセットでしたが、あなたのストレート完成であなたがポットをとりました!

この例を見てみると、あなたが高額のベットを受けるのは期待値計算やブラフ計算的には下りた方がよさそうです。
段階を追ってみてみましょう。

フロップの段階

ボードQ♦9♥6♠
ポットは1300。
(あなたはオープンエンドストレートドローを引いたので、リバーまでにストレートになる確率は約32%)
フロップでHJがベット1300。
あなたはコール。
ポットは3900。
ターンは2♣。
まずは一番初めのフロップのベット1500に対して。
あなたのオッズ計算から言えば、最低33%の勝率が必要になります。
オッズ = (コールに必要な額 /現在のポット額 + 相手のベット額 + コールに必要な額)
あなたはKか8がでればナッツを手にします。
(※引けばよいアウツは8枚なので約16%。)相手がブラフだとすれば、JかTが出た場合に逆転となる可能性もあります。
そして、ナッツを手にした場合には大きく稼げる可能性が!
これらを考えて、まずあなたはコールしました。
keu
よーし、勝負!

ターンの段階

ボードQ♦9♥6♠2♣
ポットは3900。ターンでHJがベット3000。
あなたはコール。
ポットは9900。
リバーはK♠。
あなたのストレートが完成!

HJのベット3000に対して。

あなたのオッズ計算から言えば、最低30%の勝率が必要になります。

あなたが引けばよいアウツがもし8枚だとすれば、約16%。

あなたは考えます。

keu
相手は結構堅めのタイプなんだよね。
これだけベットしてくるということはワンペア以上はそろっているはず。
あなたはワンペアも作っていないので、相手はブラフというよりはバリューベットの可能性が高いのです。
しかも初めから強気なので、もしかするとセットを作っている可能性もあります。
ここでベット3000を受けるというのはオッズの確率的に考えるとフォールドするのが正解になってきます。

リバーの段階

ボードQ♦9♥6♠2♦K♠
ポット9900。
リバーでHJがベット6000。
あなたはナッツを作っているのでレイズ18000。相手は少し考えましたがコール。
ポット45800。
相手のカードはQ♥Q♠でQのセットでしたが、あなたのストレート完成であなたがポットをとりました!
インプライドオッズの計算はようやくここで登場します。
あなたはターンの3000を受けるのはオッズの計算では間違っていました。
けれど、ストレートを引いた場合に大きく稼げる可能性を考えたのが、インプライドオッズです。
普通のオッズ計算はこちら。
オッズ = (コールに必要な額 / 現在のポット額 + 相手のベット額 + コールに必要な額)
計算すると、ターンのベット3000にコールする最低必要勝率が30%。
ターンは明らかに最低必要勝率が足りていません。
しかし、ボードをみてみましょう。
Q♦9♥6♠2♦K♠
JTという2枚がなければ、ストレートにならないようなボードです。

相手はK♠が落ちても、Qのセットが勝っているのではないかと考えています。

ここで登場するのがインプライドオッズ計算。

インプライドオッズ = ( コールに必要な額/現在のポット額 + 相手のベット額 + コールに必要な額 + 追加で見込めるベット額) 

個々の計算をリバーでの計算に当てはめてみます。

3000/3000+3000+18000=約11%

18000が追加されて、11%以上ならばコールしても良いとなるのです。

11%といえば、リバーでのアウツを引く確率よりも低い確率なのでコールすることが正当化されます。
ただし、次のターンで相手の6000をコールするだけの場合は計算では約18%になり、確率的に正しくないことになります。
リバーでこの分のポット分を見越して計算するならば、インプライドオッズ的にターンでのコールが正当化されることになるのです。

ポーカーのインプライドオッズを考える

インプライドオッズは、相手のカードを予測してからの計算になります。

相手のカードが強そうで、自分がナッツを引いてもそうそう下りない場合に追加で見込めるベット額を考えることができます。

例題では相手はQのセットでした。

相手のセットに対してフラッシュやストレートを作った場合に、その確率分の回収ができそうなときにインプライドオッズを考えます。

keu
ということは、リバーでナッツができたときは、その予測計算分は回収したいんだね!
相手がリバーでインプライドオッズ分のベットをしてくれれば良いのですが、ベットしてこなかった場合は自分からレイズやベットを仕掛けていくことになります。
例題ではコールしてくれました。
ただし、あなたがその何倍もベットした場合、相手に警戒されてフォールドされてしまうことも!
または相手がブラフだった場合はあなたのベットを受けない可能性もありますし、相手の残りスタックが足りていないという可能性も考えます。
今回は相手のスタックは30000あったので、あなたの18000レイズをうけることができました。
keu
リバーベットでの回収も考えることで、ターンのコールが正解だったか失敗だったかがわかるんだね!
ポーカー初心者に役立つ情報はこちら。
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