>>フロップでの適正ベット額について
>>「AA」で回避すべき3つの間違い
(いつブラフをするか決める方法)を紹介します。
(ブログということでわかりやすさを重視しますので、そのままを理解したい人は動画をご覧ください。)
ブラフを決めるフローチャートの紹介
ポーカーにはブラフ!
けれど、多くのプレイヤーはブラフが足りていないと言われています。
そこで、この動画ではジョナサン流「ブラフ決定のフローチャート」を紹介!
GTOによるものではありませんが、ブラフの力学を学ぶことでブラフをするレベルが上がっていきます。

- オートコール(Auto-Calls)⇨相手がポットサイズやそれ以上のベットにコールする。
- オートフォールド(Auto-Folds)⇨相手がどんなベットにもフォールドする。
- ブロッカー⇨
自分が持っているハンドから、相手のハンドをより絞る。
相手のコールしたハンドからコンボを取り除く。
オートコールの例⇨フラッシュがメイドしそうならポットベットにもコールする。
オートフォールドの例⇨役が多そうなボードでAハイやそれ以下なので、0.3xサイズベットにフォールドする。
ブロッカーの例⇨私のハンドは「♠」を2つ持っているから、相手は「♠」を持っている可能性が下がっている。

ジョナサン・リトルのフローチャートは6つの質問からブラフの頻度を決定して、次に5つの質問からブラフのサイズを決定する形式をとります。
ブラフの頻度決定
まずは6つの質問からブラフをするか、しないかを決めます。
YESが多かったら、ブラフ実行です。
- 対戦相手はフォールドできますか?
「Opponent capable of folding?」 - あなたのハンドはショーダウンバリューがない状態ですか?
「Do I lack showdown value?」 - あなたのレンジには多くのバリューハンドがありますか?
「DO I have many value hands in my range?」 - あなたのブロッカーは強く関連していますか?
「Are my blockers highly relevant?」 - 相手がオートフォールドするハンドをブロックしていませんか?
「Do I unblock my opponent’s auto-folds?」 - ブラフをするのに、信頼性のあるストーリーがありますか?
「Does my bluff tell a credible story?」
質問によっては、逆の意味を示していることもあります。
ブロッカーは強く関連しているけれど、相手のフォールドするハンドをブロックしている、など。
すべてYESとはいえないけれど、ブラフができるという目安に使ってください。
(具体例によって実践的に使えるように見ていきます)
特に①番目の質問、「相手がフォールドできない」人であれば、ブラフは厳禁です!
よく「フィッシュ」だとか、「コーリングステーション」といわれる相手です。
>>コーリングステーションの特徴「エド・ミラーのエクスプロイトポーカーから学ぶ」

ブラフのサイズ決定
ブラフを決定する6つの質問からブラフをすると決めたら、次はブラフのサイズです。
YESなら大きなサイズ、NOなら小さなサイズを選びましょう。
- ショーダウンバリューはゼロ?
「Zero showdown value?」 - 相手はマージナルハンドを多く持っていますか?
「Opponent have many marginal made hands?」 - ナッツハンドをブロックしていますか?
「DO l block many nut hands?」 - 相手の強いハンドを下ろそうとしていますか?
「Am I trying to get opponent off strong hand?」 - ナッツハンドをプレゼンできていますか?
「Am I representing a nutted hand?」

ブラフを決めるフローチャートの具体例
問題を出しますので、フローチャートにしたがってブラフをするかしないかを決めて下さい。
フローチャート具体例①

なんでもコールしてしまう(いわゆるコーリングステーション)BBがコール。
- フロップ「9♦4♥T♦」。
BTNは0.33xベット(ポットの33%ベット)でBBコール。 - ターン「9♠」
お互いチェックチェック。 - リバー「6♣」
BBチェック。
さて、あなたの番です。
ボード「9♦4♥T♦9♠6♣」
フローチャートでブラフを「する・しない」を決めましょう。
決めましたか?
さらに、ブラフするとしたら「大きく?小さく?」
一緒にフローチャートをたどっていきます。
質問①対戦相手はフォールドできますか?
問題文にフォールドできない相手とあるので、ここはNOです。
対戦したデータから、相手がフォールドできるか出来ないかはマークしておきましょう。
質問②あなたのハンドはショーダウンバリューがない状態ですか?
ここはNOです。


質問③あなたのレンジには多くのバリューハンドがありますか?
ボード「9♦4♥T♦9♠6♣」に対して、あまり多いとはいえません。
NOです。
質問④あなたのブロッカーは強く関連していますか?
「Q♦J♦」はハンド「Q♦9」や「J♦9」などをブロックしていますが、そこまで強く関連しているとは考えられません。
相手が強いバリューをもっていればベットしてくるとも考えられます。
NOです。
質問⑤相手がオートフォールドするハンドをブロックしていませんか?
相手がオートフォールドするハンドを考えてみます。
すると、あなたが今まさにもっているハンド「Q♦J♦」が相手がオートフォールドするハンドだと気が付きます。

>>ブラフターゲットを予測したブラフブロッカー
質問⑥ブラフをするのに、信頼性のあるストーリーがありますか?
ストーリーは感覚にもよりますが、ここでジョナサン・リトルはストーリー性がないと述べています。
NOです。
議論がわかれる質問もあると思いますが、全体的に「NO」という結果がでました。
よってフローチャートに従えば、ここではブラフをしません。

フローチャート具体例②
コールしてきたのはBBでタイトなプレイヤーです。
- フロップ「K♥6♥3♠」
BTNは0.33xのベット(cb)⇨BBはコール。 - ターン「K♠」
お互いチェックチェックでまわります。 - リバー「2♣」
相手はチェック。
さて、あなたはどうしますか?
ボード「K♥6♥3♠K♠2♣」
フローチャートでブラフを「する・しない」を決めましょう。
さらに、ブラフするとしたら「大きく?小さく?」
質問①対戦相手はフォールドできますか?
問題文にタイトな相手とあるので、ここはYESです。
質問②あなたのハンドはショーダウンバリューがない状態ですか?
NOです。

質問③あなたのレンジには多くのバリューハンドがありますか?
ボード「K♥6♥3♠K♠2♣」に対して、YESです。
BTNはレンジから見ると、6ヒット以上のバリューハンドを持っています。
質問④あなたのブロッカーは強く関連していますか?
NOです。
「Q♦J♦」はそこまで関連しているとはいえません。
質問⑤相手がオートフォールドするハンドをブロックしていませんか?
相手がオートフォールドするハンドの一つは♥でついてきたフラッシュドロー。
「Q♦J♦」は♥をもっていないので、フラッシュドローをブロックしていません。
なので、YES。
質問⑥ブラフをするのに、信頼性のあるストーリーがありますか?
ストーリーは感覚にもよりますが、ここではBTNがポケット「77」を持っているというストーリーを演じられます。
YESです。
数によるわけではないのですが、比較的YESが多いシチュエーションになりました。
なので、ここではブラフをします。
具体例②の続き-ブラフのサイズフローチャート
YESなら大きなサイズ、NOなら小さなサイズを選びましょう。
①ショーダウンバリューはゼロ?
ショーダウンバリューはフラッシュドローで付いてきた相手に勝てるのでゼロではありません。
NO。
②相手はマージナルハンドを多く持っていますか?
BBはチェックでまわってきていてます。
「動画からではないですが、GTOウィザードをみてみるとBBはK・6・3・2ヒットの場合はリバーでベットしています。
ベットがない、ということはマージナルハンドではないのではないか?と推測できます。」
NO。
③ナッツハンドをブロックしていますか?
NO。
④相手の強いハンドを下ろそうとしていますか?
NO。
⑤ナッツハンドをプレゼンできていますか?
NO。
チェックチェックでまわってハンドがキャップされていると考えられるので、③④⑤はNOです。
ブラフのストーリーであったように、今回のBTNはポケット「77」のようなハンドを想定しています。
なので、「77」がバリューを取りにいくようなサイズで「ハーフポットサイズ」のブラフを選びましょう。

リバーでブラフをするシチュエーションを学ぶ
特にリバーは多くの人にとってブラフ不足で知られています。
- 多くのプレイヤーはリバーでブラフをすることを恐れている。
- リバーでブラフするときにポット以上のサイズを使うことを恐れている。
あなたにとってこの意味は何を表すのか?
- リバーでのアグレッションの高いプレーにフォールドする。
- もっとバランスのとれた状態でリバーブラフをする。
この時点ですでにエクスプロイトプレイができるのです。
あなたはリバーでブラフをすることが問題ではないことを理解する必要があります。

>>初心者がブラフをしない理由
あなたがブラフをするから、相手がコールする。
対戦相手がリバーであなたにコールしてくれるようになるには、ブラフが必要なのです。
では、レベル別にブラフをするプレイヤーレベルを分けてみましょう!
リバーでブラフができるレベル表
リバーブラフのレベル表
- NO balance「バランスがない」
リバーでブラフすべきではなく、バリューだけを打つと良い状態。 - Unbalanced「バランスが悪い」
リバーブラフをするための明確なロジックがない状態。 - Somewhat Balanced「ややバランスが取れている」
適度に、最も明らかな場面でリバーブラフができる状態。 - More balanced「よりバランスが取れている」
心持ちリバーブラフが効果的な場面でもできる状態。 - Well-Balanced「バランスが取れている」
必要に応じて明らかでない場面でも追加してブラフができる状態。 - Perfectly Balanced「パーフェクトなバランス」
必要に応じて明らかでない場面でも熟練してブラフをする状態。
GTO戦略をほぼ網羅しているプレイヤー。
この表からわかること。
- 対戦相手が実践で十分にブラフすることはめったにない。
- ブラフのバランスをより取れるようにしていくことがレベルアップにつながる。
そして、これらのレベルに応じて順番にあなたはオートフォールドする必要があります。

では、どのようにバランスを上げていけばいいのでしょうか。
ブラフが上手になるためにやるべきこと
動画ではいくつかの具体例を出して考え方を教えてくれています。
例えばこちら。
「BBvsBTN」
- BTNオープンでBBがコール。
- フロップ「9♦7♣5♠」
- BBチェック、BTNチェック。
- ターン「2♥」
BBがベット1.2x(ポット120%ベット)、BTNコール。
では、このシチュエーションではBBにとって何が落ちたときに優位になるのでしょうか?
ボードの特徴を掴んで考えていきます。


ブラフのレベルと講義内容から、ブラフ上達方法をまとめます。
- ブラフチャートに従ってブラフをする理論がわかる⇨レベル2を超えた状態。
- ブラフができる状態(レベル3~5)。
- パーフェクトなバランス状態⇨ブラフハンドがわかる状態(レベルMAX)
