ポーカーの鉄強がバンクロールを管理しつつ、万ドルに到達する企画です。
万ドルチャレンジの詳細はこちら。
>>KKポーカ1万ドルチャレンジ企画
バンクロール$2,500からスタート。
10日目に突入!
当日ハンド数1429
開始BR 5,280.58
終了BR 5,106.38
当日収支-171.66
累計ハンド数14,045

バンクロール管理をしつつ企画達成というコンセプトなので、下振れ期間はつきもの。
かえって、より現実味にあふれているので達成のお手本に!
10日間のグラフだとこのようになっています。
青い棒が収支、黄色い線がBRです。
では、今回は配信中に気になったプレイの成功・失敗について扱っていきます。
KKポーカーチャレンジ!ポーカーの成功・失敗とは
ポーカーはゲーム理論に従えば正解不正解というものがでてきます。
自分のプレイを振り返って、それをGTOソフトに入力。
すると、正解といわれるものがでてきます。
しかし、私は万ドルチャレンジを見ていて気になったことがありました。
私から見ればどうみてもそのプレイは成功(正解)なのに、本人が失敗と言っている場面があったのです。

相手BBからコール。
(以下、BTNとBB)フロップ「638」のレインボー。
BTNは6のセット完成!
BTNはフロップ33%のベット。
BBコール。ターン「A」ボード「638A」
BTNはターン約70%のベット。
BBコール。
リバー「T」ボード「638AT」
BTNはリバー約110%のベット。
BBコール。
BTNが6のセットでポット獲得!
BBは「A8」の2ペアでした。
ポットサイズを相手がコールしてくれたことを思えば、私にはなんの失敗も見当たらないこの場面。
しかし、配信ではTTさんが失敗したと言っていたのが印象的でした。
その失敗とは、相手が2ペアだと思わなかったこと!
TTさんはターンのベットサイズを決める時に、相手はAのペアだと考えていました。
なので、ポット110%というのはAの1ペアを想定してベットサイズを決めていたのです。
相手レンジの予測で変わるバリューベット
Aのペアと「A8」の2ペアではリバーで打つベットサイズが違ってきます。
2ペアだったら人間的な感覚としては下りられない。
「638AT」はストレートの可能性が薄い(79sは薄い)。
レインボーなのでフラッシュ可能性もなく、セットはありますが、2ペアが強いこのボード。
なので、相手のハンドを想定したときに「A3sやA8s、A8o」というのが想定できたはずだと言っていたのです。
(ATはもしかしたらあるかも、と言っていました。)
2ペアが予想できなかった要因としては、フロップのベットサイズが小さかったのでレンジを絞り切れなかったと言っていました。

KKポーカー万ドルチャレンジ‐成功・失敗はどこで判断する?
相手のレンジ予想でAヒットを予想し、110%バリューベットにコールしてもらえたならば正解だと私は思っていました。
GTOで解析して見ても、6のセットはリバーでオールイン約45%ベット、ポット150%が約18%、ポット8割が約2%、ポット60%が28%、ポット30%が10%でした。
110%だとしても頻度で良いようなシチュエーションです。
なので、予測を聞いたときにそれ以上だと150%、200%やオールインが出来なかったから不正解なのかと聞いてみました。
しかし、それは違いました。
2ペアを予測して、それに合わせたバリューベットが出来なかったことが失敗だったのです。
成功か失敗の判断基準は、結果じゃなくて判断の根拠にある。
だから「今回はコールをもらえたから成功、降りられたから失敗」という感じではない。
「相手のレンジを正確に読めていたら半分成功、さらに相手がどの程度のハンドならどの程度のサイズまでコールしてくれるかを正確に読めたら成功」
今回は結果としてポット110%にコールしてもらえたことで成功かに見えましたが、過程が成功ではありませんでした。
この考え方はどんなものにも応用できます。
あなたが結果的に正解だと思っていたプレイは、正確に相手のレンジを読めていたのか。
ポットを獲得できたとしても、それは正解に至る過程があったのか。
かえって、ポットを獲得できなかったとしても、それは失敗ではない場合すらあります。

KKポーカー万ドルチャレンジ‐お手本の正解も下振れに潜んでいるかも
ポーカーの正解・不正解はGTOで分析すれば出てきます。
しかし、成功・失敗というのは過程も含めます。
私から見ればどんなに正解(成功)だったとしても、TTさんにとっては失敗。
もしその選択がGTO的に正解だったとしても、過程を含めると失敗なのです。
今回のバンクロールチャレンジの下振れも、下振れ期間のお手本を示すような成功になったりするのかもしれません。
