KKポーカーチャレンジ|エクイティの脆弱性(ぜいじゃくせい)とは-15記事目

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バンクロールチャレンジ

今回は100nlを打っていました。

その中で気になったこと「エクイティの脆弱性(ぜいじゃくせい)」についてふれていきます。

エクイティの脆弱性とは

エクイティとは、ポーカー(テキサスホールデム)でのエクイティとは、現時点であなたがポットを獲得する取り分です。
>>エクイティについてはこちら。

エクイティの脆弱性(ぜいじゃくせい)とは、その現時点の取り分のエクイティがすぐに奪われそう、弱い、なくなりそうなことを言います。

例えば、プリフロップ「AA」だったけれど弱いハンド「98s」にツーペアを作られて負ける、などです。

すこし専門的に解釈してみます。

脆弱性はvulnerability(バルネラビリティー)の日本語訳。

IT用語で脆弱性はセキュリティーホール(安全性欠陥)とも言われ、情報セキュリティを脅かすコンピューターの欠陥を言います。

セキュリティーホールと違う点は、コンピューターシステムだけに収まらない弱さ全般について含めて言う場合に脆弱性と言われたりします。

脆弱性は敵対的な環境の影響に耐えられないことを指します。

keu
相手はAAを持っているっぽい!よし、クラックだ!
ポーカーは相手のだまし合いの側面も持っていて、敵対的な環境下の影響、という言葉がぴったり合いそうです。
反語はレジリエンスで「変化に対処する能力」。
脆弱性は完全に対策をすることが困難であり、次々とあたらしい弱点が発見されます。
エクイティの脆弱性を用語にすることで、その敵対的な環境下で変化に対応する戦略を練って、その敵意からエクイティを防ぐプレイを意識する、という解釈ができます
ポーカー用語はいろいろな分野から派生することがありますので、言葉の勉強にもなりますね。
さて、その言葉が使われるシチュエーションを見ていきましょう。

エクイティの脆弱性の具体例

あなたはこのようなシーンでどういうアクションを取るでしょうか?

HJオープンレイズ
BTN「K♠J♠」でコール
BBもコール。フロップ「5♥9♠T♣」
HJポット7割のベット
BTNチェック
BBがチェック

ターン「Q♣」
HJチェック
BTNはナッツストレート完成!

さて、BTNはどんな行動をとったでしょうか?
①大きくベット
②チェック

マルチウェイはGTOウィザードで答えが出てこないので、その場に対応した答えになります。
BTNがとった行動は
①の大きくベットです。
この後の展開として、TTさんがオールインしたことによりHJはフォールドして、BBはコール。
BBは9ヒットのストレートドローのようでした。
ブラフキャッチをしたところ、ナッツが出てきたというシチュエーション。
まくられることなく、見事BTNがポットを獲得!
GTOウィザードで類似した状況を見てみます。
(変更点:HJ対BTN。HJがフロップでポット6割のベット。)
HJ対BTNの場合だけで見たグラフはこちら。
BTN
2人だった場合、「K♠J♠」BTNはポット145%ベットが約36%。
チェックが約30%。
どちらをとってもよさそうです。
ただし、今回はマルチウェイかつ、♣のフラッシュドローがついていたことを考慮します。
もしBTNが「K♣J♣」だった場合に、こちらもフラッシュドローなのでチェック頻度が減って145%ベットが増加。
フラッシュドロー以外のKJのチェック頻度が高くなる理由として、その場のポットを膨らませないためという考え方が働きます。
それでもチェックは約30%ですが、現時点でナッツとは言え、相手がターンでコールした場合には怖いアウツがあるからです。
「K♣J♣」の場合はほぼバリューベット。
「K♠J♠」の場合はバリューも考えつつ、エクイティの脆弱性を考えます。
ターンの時点ではナッツだけれど、エクイティは脆弱
脆弱性はこのようなシチュエーションのときに使われます。
ベットにはプロテクションベットの意味合いや、チェックにはポットを膨らませないと言う意味まで考慮する必要があるのです。

エクイティの脆弱性からターンを判断する

ポット「5♥9♠T♣Q♣」

BTN「K♠J♠」
ターンでナッツストレートになり、オールイン!

その理由として、この時点でナッツだけどエクイティは脆弱。

フラッシュドロー。

3人なのでついてきた場合フルハウスもありえる。

相手にアウツがあるので、ここはプロテクションベットです。
>>プロテクションベットとは

このときの思考法として、2つに分けてみました。

①ポットを奪われる危険性もあるけれど、そのときバリューを得る考え方。

②何万回とその状況が繰り返されたときに期待値が最大になる考え方。

①は例えば、プリフロップ「AA」でボードを考えずに「AA」のハンドバリューだけで利益を得ようとする考え方に似ています。

「AA」のヘッズアップ勝率85%を信じてベットしていきます。

怖いボードでもベットしていくことで、上手くいけば最大限のバリューを得られるのですが、クラックされたときのリスクがつきまといます。

keu
85%だけを考えればプラスだけど、15%のリスクを考えたい!

②は例えば、プリフロップ「AA」が来たときに、ボードがフラッシュドローに向いていたり、ストレートに向いていたり、といったボードの時にはチェックをします。

相手がドローのときは、そのときのエクイティを保つためにオールインも検討します。

得られるポットが少なくなるかもしれませんが、クラックでの損失が減少。

ポーカーで試行し続けてプラスになるやり方をしていくのであれば、②を基本にしたいところ。

エクイティの脆弱性を考えることで損失を減らせます。

ブロッカーからも考察

ちなみに、ハンド「K♠J♠」は♣がないことから相手のフラッシュドローの確率を高めます。

かつ、KJ持ちなので、これより下の9や5に絡んだ数字はブロックしていません。

追ってきた相手は9ヒットの下のストレートドロー狙いだったので、追ってきてくれて嬉しい状況となっていました。

エクイティの脆弱性は長期的目線

エクイティの脆弱性を見つけていくことは、長期的な目線で見たときに勝率をUPさせます。

そのシチュエーションが何回も繰り返されたときに、利益が最大になる方法を探っていくからです。

GTOウィザードではマルチウェイが解析できないので、その場その場でアジャストしていくしかありません。

そのときに考えたいのがエクイティの脆弱性。

これを考えることで、自分のリスクを最低限に抑えることができるのです。

オールインをすることでリスクを最低限に抑えると聞くと逆説的にも聞こえますが、エクイティの実現もできるし、相手のフォールドエクイティも得られます。

keu
「攻撃は最大の防御!」

エクイティの脆弱性を意識してプレイしよう

ポーカーは何万回とやったときにプラスになるプレイをしていくことが肝心。

今回のバンクロールチャレンジは特にバンクロールを守りつつ、戦うということが重視されます。

そのときに意識したいのがエクイティの脆弱性。

keu
プレミアハンドでの損失が大きいから、その場合に特にエクイティの脆弱性を意識したいな!
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