近代のポーカー(テキサスホールデム)では、GTOによって分析すればよいとか、フロップを覚えればよい、などといった戦略が多々あります。

ポーカー初心者が覚えたいカテゴリー7
ポストフロップでのカテゴリー分けは8つです。
- オーバーペア以上
- トップペア+ハイキッカー
- トップペア+ローキッカー
- フラッシュドロー、ストレートドロー
- バックドアドロー
- セカンドペア
- サードペア、クズ手
オーバーペア以上
オーバーペアとは、フロップで出たボードのハイカードよりも大きなペアのことです。
例えば、J♣7♥6♠の場合、QQ、KK、AAがオーバーペアになります。
さらにこれよりも強いハンドは、Jや7や6のセットです。
ボードによっては、フロップでストレートやフラッシュなどの手ができることがあるので、オーバーペア以上と表しています。
この場合はバリューを取りに行くので、全ストリートでベットしていき、オールインまでいけるような戦略を立てていきます。

トップペア+ハイキッカー
トップペアとは、フロップボードのハイカードがペアになったことを指します。
J♣7♥6♠で言えば、Jを持っていればトップペアになります。
そして、ハイキッカーはここではAとKを指します。
AJ、KJならば途中のストリートでAやKがスケアカード(怖いカード)にならないので、ハイカードを怖れずにプレイできます。
ここでも全ストリートでベットをしていく戦略を立てていきます。
トップペア+ローキッカー
ローキッカーとは、J♣7♥6♠で言えばJQ、JT、J9のことをいいます。
(J8からはスーツでなければ、ほぼ参加していないというようにレンジを予測して省きます。)
ハイカードが出てきたりすれば状況が変わるので、フロップベットはするとしても様子をみるような戦略を立てます。
フラッシュドロー、ストレートドロー
フラッシュドローはスーツが4個つそろっていて、あと一つでフラッシュになる状態。
ストレートドローはあと一つ数字が揃えばストレートになる状態。
あと一つ揃わなければいけないのですが、役になる期待値があるのでベットをしていく戦略を立てます。
そろったら最適なバリューベットを考えていきますが、そろわなかったらチェックで諦めることも視野に入れておきます。

バックドアドロー
バックドアストレートドローとバックドアフラッシュドローがあります。
どちらも、何か一枚期待したカードが落ちるとドロー状態になるハンドです。
例えば、J♣7♥6♠のボードにたいしてあなたのハンドが♥のスーツだったら、バックドアフラッシュドローです。
ターンとリバーで♥が落ちれば、フラッシュになる状態をあらわします。
バックドアストレートドローもこの場合だと、8を持っていたり、5をもっている状態です。
連続した3つの数字なのでバックドアストレートドローになり、ターンとリバーで連続した数字がそろえばストレートになります。
この場合、ターンでドローが引ければベット。
引けなければチェックで諦めるということも視野にいれます。
セカンドペア
J♣7♥6♠のボードで言えば、7がペアになった状態を言います。
基本的にこの場合はチェックやコールをして耐えることに。
あまりに相手のベットが高い場合はフォールドしてもいいかもしれません。
例えば、1ポットベットされたなら、33%以上勝てそうだと言う期待値があればコールとなります。
フロップでワンペアを作る確率は32%。
相手がペアを作らずにブラフをしてくるということも考えられるので、判断が難しいハンドになります。
サードペア、クズ手
サードペアはJ♣7♥6♠のボードで言えば、6がペアになった状態。
クズ手はペアもドローも何もない状態をいいます。
これはフロップではチェックしたいですが、フォールドしても良いハンドになってきます。

例外も多々
7つに分けるポストフロップ戦略の気をつけたいところは、ターン、リバーとカードが落ちるにつれて状況が一変することです。
初めのフロップでのエクイティがそのままあればいいのですが、相手にストレートやトリップスやフラッシュなどが考えられる状況が生じてきます。
そうしたときは、チェックで様子をみる。
または、相手がレイズしてきたときも様子をみて、戦略を変えていきましょう。
ポーカーで初心者が覚えたいポストフロップ戦略は応用がきく
このポストフロップ戦略は、GTOを学ぶ上でも必要になってきます。
エド・ミラーの「ポーカーエリートの『公然の秘密』」では、ポーカーを頻度の問題だと述べていました。
その頻度を決める目安になるのが、ボードとあなたのハンドです。
GTOで分析をかけると、このボードでそのハンドならばこうしたアクションが最適、という解答がGTOウィザードソフトでは出てきます。
その解答の理由を考える時に、トップペアだからだとか、ドローがついているとか、7つのカテゴリーが基準になるのです。
なので、まずはボードとハンドから自分のハンドは何に当たるのかを判断して、戦略を立てていきましょう。
