ポーカー(テキサスホールデム)のプリフロップ3ベット戦略|3ベットの理由5選

ポーカー(テキサスホールデム)では、頻繁にプリフロップ3ベットが見られるようになりました。

プリフロップ3ベットとは、誰かがオープンレイズしたとして、それに対してベットをかけること。

keu
例えば、前の人がオープンレイズ600したとしたら、その3倍のレイズ1800することだね!
(※3ベットは単純にリレイズと同じ意味なので、必ずしも3倍ではありません)
では、なぜプリフロップ3ベットをするのでしょうか。
その理由を追っていきましょう。
  1. 自分より弱いハンドレンジに相対している時に、ポットにより多くの金が入るようにする。
  2. その場で即座にポットを勝ち取る。
  3. 下手なプレイヤーをアイソレートする。
  4. 相手を楽にプレイさせないようにする。
  5. 両極化レンジを混ぜることで、自分のハンドをわかりにくくする
keu
自分のハンドが強ければ理由に当てはまる感じだね!
では、3ベットレンジはどのようにすればいいのでしょうか?
エド・ミラーはそのようなレンジは提示しない、と述べます。
つまり、その時々によってレンジが変わってくるという事。
理由を②「その場で即座にポットを勝ち取る」から説明します。

プリフロップ3ベットでポットを勝ち取る

プリフロップ3ベットにおいて即座にポットを勝ち取る戦略では、自分のハンドはあまり関係ありません。

ハンドではなく「相手があなたのレイズにほとんどの手でフォールドしてくれそうだと期待できる時」にプリフロップ3ベットを行います。

例えば、タイトなプレイヤーがリンプインしてきました。
リンプインとは、カードが2枚配られた状態で最初にレイズではなくコールすること。)

その後で他のプレイヤーがレイズオープンしたとして、さらにあなたがレイズオープンに対して3倍のレイズをしたとします。

その場合に、このタイトなリンプインしたプレイヤーはほぼ抵抗することがなくフォールドすると考えられるのです。

(注意点として、ハンドが関係ない時は3ベットフォールド率の期待値が80%を超えるプレイヤーの時に行いましょう。)

フォールド率がこれよりも低くなるにつれて、レンジを考え出します。

keu
3ベットポット勝ち取り戦略は相手をよく分析することが大事だね!
次に、ハンドを少し考えるけれどそれでも広くとる場合が2つの理由。
理由③「下手なプレイヤーをアイソレートする」と理由④の「相手を楽にプレイさせないようにする」です。

プリフロップでアイソレートして難しいプレイを迫る

参加率の高い相手がポットをオープンしたとします。

次にあなたの番。

このテーブルに置いて、他の人の参加率も高い場合、あなたは他の人がゲームに参加できないように3ベットします。

初めのプレイヤーとアイソレートするためです。

アイソレートとは、1対1に持ち込むこと。

参加率が高い初めの相手は、幅広いレンジでオープンしている可能性が高いのです。

なので、あなたは相手のミスをつけるように相手に挑みます。

keu
このプレイヤーはコール頻度が高い!
そのプレイヤーの弱点を見つけていたとしたら、例えば、AKなどのキッカーが高い役で挑みます。
相手もAヒットをしていた場合に、あなたのベットについてきてくれて、大きく利益がでると考えられるからです。
他にも、プレイヤーの癖を見抜いていたとすれば、大きな損害にはなりにくいという利点があります。
下手なプレイヤーとわかっていれば、ヘッズアップ(1対1)に持ち込める3ベット戦略が有効に働きます。
keu
この場合はインプライドオッズ隠れているオッズも期待できるよ!
さらに、多くをかけることによって戦術に慣れていないプレイヤーは普段よりもエクイティがあるハンドを下りてしまいがちになります。

次に弱い手もプリフロップ3ベットする理由を理由⑤の両極化レンジから説明します。

両極化レンジを混ぜる

両極化レンジとは、弱い手と強い手の両極端のレンジのことをいいます。

例えば、強い手はAAやAKやKK。

比較的弱い手は、A5s、K5sなどです。

比較的弱い手よりも、AJsやKQsの方が強いのですが、そのハンドで毎回3ベットすることはやり過ぎになってきます。

keu
このプレイヤーは3ベットばっかりだから、ブラフが多いんじゃないかな?
最近のネットポーカーでは、データがでることが多いので3ベット率もよく出てきます。
3ベット率が高いということは、それがあなたの弱点になってしまうことに!
ちなみに、ポーカートラッカーというツールによれば、プリフロップ3ベットは7%~9%前後が適正値と言われています。
その適正値に合わせつつプリフロップ3ベットがゲーム理論的には正しいプレイ。
keu
?それなら強いハンドだけその適正値に合わせればいいんじゃないの?
このように思うかもしれませんが、強いハンドばかりでプリフロップ3ベットしていると、相手にこの人は強いハンドなのだと情報を与えてしまいます。
ローボードではヒットしてない可能性があるとか、強いハンドだから受けるのはやめようと言った情報です。
(適正な頻度よりも頻繁に3ベットする場合はエクスプロイト戦略
なので、ときどき比較的弱いハンドを混ぜることで相手に推測しにくくさせます。
人は両極レンジになっていると、対応が難しくなるのです。
keu
この人の3ベットはローボードにもハイボードにも対応してるから推測が難しい!
さらに、他の理由もあります。
あなたはA5sで3ベットするのですが、AJsではコールするとします。
それは、AJsの方がコールでの勝率がA5sのコールでの勝率より高くなっているからです。
コール勝率:AJs>A5s
AJsはコールした方が戦略全体としての勝率が高くなります。
理由として、プリフロップ3ベットは相手がフォールドする率が高いのでそこまで稼げない可能性が!
でも、それ以上にAJsはショーダウンによるエクイティもあるハンドなのです。
keu
AJsはコールでプレイしていった方が、稼げる率も高くなるかも!
両極化レンジはエクスプロイトでなくても、GTO戦略でもA5sやK5sなどがプリフロップ3ベット候補に入っています。(ポジションや場合によって変化します)

ポーカーでプリフロップ3ベットする戦略まとめ

ポーカーのプリフロップ3ベットの適正値率は6人テーブルで7%~9%になります。

ただ強いハンドを3ベットすべきという考えではなく、相手やポジションによってハンドを変化させます。

ニット相手にはフォールド戦略が効くかもしれませんし、なんでもコールする相手に対しては強いハンドで挑むことが正解だったりします。

keu
プリフロップ3ベットする理由を持てるね!
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