ポーカー(テキサスホールデム)でのスロープレイとは、とても強い役でありながらフロップでチェックバックすることを特に意味します。
チェックバックとは、チェックに対してチェックをかえすこと。
つまり、強いハンドを持ちながらレイズのような強いアクションをしないことを言います。
ポーカー(テキサスホールデム)のスロープレイの具体例
具体例で説明していきます。
あなたは「7♥8♥」でゲームに参加しました。
フロップでボードに「7♠7♦2♣」が落ちます。
あなたはトリップス(スリーカード)になったと喜びますが、なぜか相手が強めのベットをしかけてきました。
もしあなたが「7♥」をもっていなければ、相手のトリップスを疑う場面。
しかし、あなたは「7♥」を持っているので相手のトリップスの可能性は薄いだろうと考えられます。
なのであなたはコール。
相手が「7」のスリーカードを作ったとはったり(ブラフ)をした確率が高いことを気が付いた上であなたはコールしました。
それから相手は、あなたがコールしたからなのか、ターンでチェックしました。
ここでチェック。
これがスロープレイです。
チェックに対してチェックで返すことを特にスロープレイと言います。
ボードが「772」の状態である時、この中でのナッツは7のフォーカード、7のトリップス(スリーカード)です。
あなたは7をもっているので、ここで相手はブラフをしているということを推測しました。
フロップで強いベットをしているので、今後もベットが続く可能性があります。
そうなると、相手に自分のハンドの強さをわからなくさせておいて、そのままベットをしてもらう方が利益がでるとあなたは考えました。

ポーカー(テキサスホールデム)のスロープレイの注意点2つ
スロープレイは相手を油断させるという利点がある反面、気をつけなければいけない面もあります。
ここでは、スロープレイの注意点を2つあげます。
- ポットが膨らまない
- 相手にフリーカードを与える
とはいえ、注意点なので、これは良い方にも悪い方にも転ぶ点です。
本から見るスロープレイの注意点
「エド・ミラーのポーカースクール」を引用します。
実際のところ、ほとんどの場合やレベルにおいてスロープレイはすべきではない。-3ストリート分のバリューを得るチャンスを放棄していることになるし、その中の、3ストリート分の膨らみこそが、ホールデムでは最も価値があるのである。ポットが膨らみ、ベット額も大きくなるためだ。
ストリートとは、フロップ、ターン、リバーなどのベッティング ラウンドのこと。
3ストリート分とは、このフロップ、ターン、リバーとポットを大きくしていくチャンス分があるということです。
相手がベットし続けているときにコールをするのは、特にスロープレイとはいいません。
ここで特にエド・ミラーの要点はこちら。
相手の弱いハンドからバリューを引き出す目的で、チェックして、1ストリート分の価値を捨てないようにしよう。
フロップでモンスターハンドを得た場合の目標は相手のチップを全部奪うことだ。
戦略から見るスロープレイの注意点
途中でベットをしないということは、相手にフリーカードを与えてしまうことになります。
フリーカードとは、チップを出さずに得ることができる次のラウンドで開かれるカードのこと。
例えば、強い役になっていくに従って、その開かれるカードが重要だったりします。
フラッシュやストレートなど、そのエクイティに期待することでオープンハンドのときにはスーテッドコネクトが選ばれます。
>>スーテッドの価値
相手が役のエクイティに期待してコールしていた場合、途中でフリーカードがあるのは相手の利益になります。
あなたはスロープレーをすることで、相手のハンドを育てていく反面、ターン、リバーとカードが開かれることで、それがナッツ状態ではなくなってしまうことがあります。
そうなってくると、最終的に負けてしまうことも。

ポーカー(テキサスホールデム)のスロープレイとは|まとめ
スロープレイとは、強いハンドを持ちながらレイズのような強いアクションをしないことを言います。
スロープレイの注意点は2つ。
- ポットが膨らまない
- 相手にフリーカードを与える
これらは戦略によってリスクにもリターンにもなります。
