ポーカーとティルトとの付き合い方|ティルトの4段階を知ろう

ポーカーのティルトとは、プレイヤーが合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動をとるようになってしまった状態のこと

ポーカーは正しい判断を多くすることで勝つゲームなので、ティルトは負けやすくなる状態を指します。

ポーカー本「賭けの考え方」では、ティルトに陥りやすい状態を4段階にわけます。

優れたプレイヤーになるほど、上の段階を目指すことがおすすめされている4段階はこちら。

  1. 怒り
  2. フラストレーション
  3. 受け入れ
  4. 無関心
keu
自分がどの段階にいるのか知っていこう!
無関心がここでは目指すべき段階になります。
参照にした本はこちら。

>>「賭けの考え方 勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」(イアン・ティラー、マシュー・ヒルガー)

ポーカーのティルト状態を4つにわける

ポーカーは正しい判断を増やすことが強くなるこつの一つ。

このティルト状態になるときというのは、多くの場合大きなポットを逃した場合に起きます。

では、あなたがどの段階にいるのか、自己判断していきましょう。

下になるに従って、正しい判断ができる回数が増えていきます。

怒りの段階

怒りの段階にいるプレイヤーは、逃がしたポットの金銭的価値しか見ていません。

ポットが$50だったとすれば、$50ドルを失ったと考えます。

$50があったら何ができたか。

レストランの食事を思い浮かべたり、欲しかった本や洋服などを思い浮かべたかもしれません。

このように自分への損ばかりを思い浮かべることによって、「頭に湯気が上った状態=怒り」になってしまうのです。

技術が優れていても、怒りの状態が長く続くほどその損失を埋め合わせるのが難しくなります。

keu
技術より精神面で損をしてしまうんだね

フラストレーションの段階

この段階は怒りをフラストレーションに変化させた段階です。

いらいらしているときに思っていることはこのようなこと。

・リバーであのカードが落ちなければよかったのに…。

・相手が戦略どおりにフォールドしてくれてたらよかったのに…。

・相手がAAじゃなければよかったのに…。

・相手があそこで潜っていなければよかったのに…。

ここでの問題点は、短期的結果に執着している点です。
この段階のプレイヤーの多くは、ここのハンドの結果が重要でないことは認識しています。
ただし、その損失をそのセッションや自分のバンクロールに与える影響を考えてしまうのです。
keu
時給換算していたのに、マイナスになっちゃった…。取り戻したい!
このように、プレイに影響を及ぼす感情を抱くことで、正しい判断が減ってしまいます。

受け入れの段階

受け入れは、賭けの考え方の第一条件です。

ポーカーは短期的には運要素を多く含んでいて、その結果としてビッグポットを逃すこともあると本人は認識しています。

1回1回のビッグポットを逃せば、精神的に一喜一憂はしますが、長期的視野をもっています。

もしバッドビードを受けたとしても、

keu
相手はこれでついてくるということは、結果的には私に有利になる!
と考えます。
この心構えはほとんどの勝ち組プレイヤーが体得していく考え方です。

無関心の段階

プレイヤーとしてかなり熟練し、自己管理能力に長けている人がたどりつける境地です。

keu
ごくわずかみたい…
無関心とあるように、ビッグポットを逃しても一切の心理的苦痛を受けません。
ただひたすら相手がいかにプレイし、そのハンドから何を学べるかに集中しています。
「勝敗」というのが関係ない状態。
この状態のプレイヤーは、ポーカーは長期間のみが意味のあることだと認識しています。
特定のハンドにおいて、唯一重要なことは、正しい判断を下したかどうかである。
keu
ポーカーでの悟り状態かな

ポーカーのティルトを克服するためのバッドビートの考え方

先ほどの4段階を具体的に考えてみましょう。

あなたはUTGで「A♦A♣」が配られました。

あなたは3ベットをして、BTNとBBがコール。

フロップ「A♥K♦8♠」。

あなたはフロップでポットの50%をベットしたところ、一人のBBプレイヤーがついてきました。

ターン「9♠」。

あなたがポットの200%ほどをベットしたところ、BBはコール。

リバー「6♣」。

「A♥K♦8♠9♠6♣」

あなたはオールイン!

BBはコール。

ショーダウンで相手から出てきたハンドは「7♦5♦」。

BBはストレートを完成させていたので相手がポットを獲得。

「AA」をもっているあなたの行動は、GTO的にも正しい判断です。
相手の行動は、GTOではありません。
この状況をくらってしまったあなたの感情はどれでしょうか。
  1. 怒り
    「信じられない!不公平だ!!ヤツに仕返ししてやる!!!」
  2. フラストレーション
    「なんてバッドビートだ!スタックを失ってまずい状況になったぞ…。」
  3. 受け入れ
    「まぁ、これがポーカーか。相手はコーリングステーションとメモ。あのハンドから勝てた方法はあっただろうか」
  4. 無関心
    「なるほど。BBはコーリングステーションとメモ。BTNは何を持っていたんだろう。今回はBBを下ろしていれば勝てたわけだけれど、リバーの展開によれば結果的な利益は今のプレーでも正しいとなるかもしれない。」

バッドビートは優れたプレイヤーの親友

この具体例はバッドビートと言えます。

ポーカープロ、アシュー・ヒルガーはこのように言います。

バッドビートは優れたプレイヤーにとっての親友だ

優れたプレイヤーはバッドビートをよく受けると言いますが、それには理由があります。

ポットを逃す原因の多くは3つ。

  1. まずいプレイ
  2. 悪いカード
  3. バッドビート

優れたプレイヤーになるほどまずいプレーをしません。

しかも、プリフロップの段階から強いランクのカードで参加するので、相手より強いカードをもっている比率が高いのです。

強いカードが弱いカードに負けることがバッドビート。

なので、優れたプレイヤーほどバッドビートを受けます。

バッドビートは下手なプレイヤーをプレイし続けさせる

運よくポットを獲得することは、下手なプレイヤーをプレイし続けさせることになります。

どんなプレイヤーでも勝てる日があるからこそ、長期的な負け組プレイヤーたちは何度でもテーブルに戻ってくるのです。

keu
バッドビートがあるから、いろんな人がポーカーをやるんだね!

ポーカーのティルトとの付き合い方

ポーカーはゼロサムゲーム(利益と損失を総和で足すと0になる)なので、勝った人がいれば負けた人がいます。

ポーカーは一つのポットをみんなで奪い合うので、むしろ負ける確率の方が高いのです。

本から抜粋します。

誰もが常に勝っているわけではない。自分が常に勝っていると言う者は、嘘をついているか、ポーカーをしていないかのどちらかだ。

keu
ティルトと上手く付き合ってポーカーを上達させよう
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