ポーカー(テキサスホールデム)でのUTG対HJの対決!GTOウィザード解析から。

テキサスホールデムポーカーで、ハンドレンジ表を見ていた時。

keu
あれ!UTGのオープンレイズに対してHJのコールがなくてリレイズだけ!
このことに疑問を持ったので、調べてみました。
理由の結論はこの2つ。
  1. ポジションが悪いからコールだと戦いにくい
  2. レーキがある場合はハンドを絞る

テキサスホールデムでのUTG対HJの分析

テキサスホールデムのハンドレンジソリューションはGTOウィザード表を参考にしていきます。

まず状況としては、アプリエムホールデムでのランクマッチに似た設定を参照。
(6人テーブル レーキ少なめ )

まずはUTGがこのハンドレンジ表に基づいてオープンレイズしました。

UTG-action

keu
まずはこのハンドレンジ表に従ってオープンレイズ(2bb)するよ。
そして、次のHJのハンドレンジ表を見てみます。
すると・・・
keu
コールがない!!
HJのハンドレンジ表にはコールがなく、代わりに6.5bbのリレイズだけがあります。
しかも、
リレイズする頻度8.9%(6.5bbでHJはリレイズ)
その参加するハンドレンジ表はこちら。
hj-call
この表の黄色の個所です。
ゲーム開始時にBB200、SB100でポットが300の状態を想定。
UTGがオープンレイズして2bbで400。
HJがこれにリレイズすると、6.5bbで1300を出すことになります。
ポット計2000点。
keu
いきなり大きな戦いだね!
HJのリレイズでUTGのオープンレイズと重なっていないところは65s,54s(HJがリレイズする頻度35%と24%)だけ。
HJはほぼUTGより強いハンドで参加しています。
では、なぜコールがないのかをUTGとHJを比較することで見ていきましょう。

テキサスホールデムでHJのポジションは悪い

UTGとHJの立場を比べてみます。

UTGとHJは最初に選択をせまられるので、まずは位置が不利です。

そんな中、UTGがオープンレイズして、それに対してHJがコールすることを想定してみましょう。

ここでまずHJがコールするということは、ある一つの情報をあたえます。

とても強いハンドならばリレイズするはずだから、このハンドはそこそこの値である、と。

強くはない

リレイズより弱いけれど、コールはできるハンド。

つまり、HJがコールすると後者にハンドが読まれてしまうのと、そのハンドが強くないということを分析されてしまいます。

keu
でも、運がいいとHJも勝てるかもしれないよね?
GTOウィザードはゲーム理論に基づいていて、その行動をとることが最適解になっています。
戦略でコールするということはあるかもしれませんが、ゲーム理論に基づくとその行動はしないのです。

しかも、HJがコールで参加するということはHJ側も有利・不利がわからないので自分で自分を難しい立場に追い込んでしまいます。

keu
HJ
「A6s」でコールしてボードにAが落ちたんだけど、キッカーが弱いから勝っているかわからない。。
もし仮にHJのハンドで「AA」のワンペアが揃っていたとしても、UTGの「AA,AK,AQ,AJ,AT,A9,A7」といったハンドを警戒しなければいけないのです。
すると、せっかくそろってもバリューベットが打てない状況になります。
keu
HJ
不安でバリューベットできない。。
このような状況下に追い込まれます。
ポーカーでは相手のハンドより勝っていることを予測。
その予測の時点でコールハンドでは勝てない、しかも、読まれてしまっている。
こうなってくると、HJの勝率も高くないことがわかります。

HJはリレイズ6.5bbで参加。

このくらいにしなければ勝てない。

しかも、この倍率を高くするという意味にはアイソレイトという考え方があります。

1対1に持ち込むことで、他の人々を参加させないようにする目的です。

強いハンドというのは、1対1に強い!

強いハンドも人数が多くなると弱くなってしまうのです。

CO,BTN,SB,BBの参加ハンドレンジはどうなるのか

UTGに対してHJがリレイズ(6.5bb)

これ以後のCO、BTN、SB、BBの参加ハンドレンジも見てみましょう。
(こちらはBTNのハンドレンジ)

btn
かなり強いとされる「AA,AKs,AKs,AQs,AJs,KK,KQs,QQ,JJ,TT」。
下の数字でそろうことを期待した「A5s」。
これらのリレイズしかないのです。(リレイズする頻度3.6%)
keu
他の順番でも、これ以降コールがないんだね!
HJがリレイズしているということは、ブラフではほぼ下りないということを想定しています。
次にもう一つ、HJがUTGにコールしない理由をみていきます。

レーキがある場合にハンドを絞る

多くのテキサスホールデムでは、プレイに参加することでレーキが発生します。

レーキというのはゲームの参加料

ゲームセンターで1ゲームする度に100円のコインをいれる感覚です。

このレーキが高いと、プレイヤーはプレイをする毎にマイナスになります。

しかし、プレイをしてもレーキをとられない方法があります!

keu
知りたい!
それは、プリフロップでゲームを終えることです。
プリフロップの段階でハンドが入ったら、レイズ、リレイズを繰り返して相手をフォールドさせてしまいます。
すると、プレイヤーは場にカードを出していないのでレーキが発生しない。
レーキは発生しないけれど、各プレイヤーはベットやリレイズはしているので、フォールドした場合に点数はゲットできるのです。
各プレイヤーにとって最適なのは、レーキを発生させずして利益を得ること。
この意味においても、強いハンドで参加しなければ、ただ参加料を支払うというのは損です。
keu
ただし、レーキが発生しない場面もあるからその場合には戦略が変わって来るよ

テキサスホールデムでのUTG対HJ-まとめ

UTG対HJの対決にコールがない理由の結論はこの2つ。
  1. ポジションが悪いからコールだと戦いにくい
  2. レーキがある場合はハンドを絞る
テキサスホールデムが上手な人は、プレイを見ただけでこの人が上手なのか下手なのか見抜いてしまうと言います。
なので、UTGのレイズに対してHJがコールをした場合。
keu
おや?普通はやらないけど、何か手があるのかな!?
と、ちょっと違和感に感じるそうです。
ドンクベットに関しても、ドンクベットをするということは何かがあるのかな?
というように思うそうです。
ポーカーはゲーム理論の暗記を重ねていくことで最適なプレイができるようになっていきます。
この記事では、UTGのベットに対して、HJが迎え撃つのは「リレイズ6.5bb」賭けられるハンドと覚えておきましょう!
ポーカー初心者に役立つ情報はこちら。
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